私は、日本に来てから五十数年の間に三度ほど東京地裁に足を運んだことがあります。60年代に二度足を運んだのは、友人の国籍訴訟をめぐる傍聴でした。三度目は、「台湾民政府」をめぐる名誉毀損訴訟の証人喚問で、証人としての出廷でした。
台湾民政府が日本に進出するにあたり、日本の多くの保守系の方々の支持を得ました。しかし、その台湾民政府は台湾の検察から詐欺集団として家宅捜索を受ける「政治ネズミ講」でした。これを知った日本側の支持者たちは、今後どのような動きを見せるのか、私はむしろそちらへの関心のほうが強いです。
台湾民政府の活動については、台湾独立建国連盟本部から何度も連絡があり、「ネット作戦」で勧誘している詐欺集団がいるから関係者は要注意だという忠告を何度も受けました。
かつて、司法大臣をしていた大学の友人に、日本の法定で台湾民政府の活動についての性格などを証人として証言したらどうなるのかを、直接相談したこともありました。
彼らのしていることが、法廷の場で「真相究明」されれば、彼らに利用されてきた日本の方々も少なくないことがわかるのではないでしょう。また、今回の逮捕劇の裏には、蔡政権も関係あるのではないかと思っています。蔡政権になってから、彼らの活動の基盤が不安定になったことで、司法当局が動き出すことができたと推測できるからです。
image by: 台灣民政府 - Home | Facebook
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