なぜ教師になろうと思ったのか。初心を忘れた大人が子どもを殺す

 

文科省の、「教師の役割」について、「教員に求められる資質能力について 1.教員に求められる資質能力」では、

学校教育の直接の担い手である教員の活動は、人間の心身の発達にかかわるものであり、幼児・児童・生徒の人格形成に大きな影響を及ぼすものである。

と明記されています。同ページには「教員の職務から必然的に求められる資質能力」として以下の三点が挙げられています。

  1. 幼児・児童・生徒や教育の在り方に関する適切な理解
  2. 教職に対する愛着、誇り、一体感
  3. 教科指導、生徒指導等のための知識、技能及び態度

結局、「教師として誇りや使命感を片時も忘れない」ことが教師を教師あらしめているのではないでしょうか。その奥には、子供たちへの深い愛の心があるからこそ「私は教師です」と胸を張って言えるのです。

先生方の中には負担に感じられる方もいらっしゃるでしょうが、子供たちは「先生の背中」を見ながら育っていきます。大人になった今でも、素晴らしい教師との出会いは心に強く残っているものです。是非とも子供たちの期待に応えてあげていただけたらありがたく思います。やはり、隠蔽を主導する教育委員会、隠蔽する校長、荷担する教員は、教師としての資格を自ら投げ捨てた」と言えるのではないでしょうか。

私たちが永年、訴えておりますように、こんな教師は懲戒すべきです。それは言葉だけでなく、具体的に法制化して、国としての態度を明確にしなければなりません。そのためにも「いじめ防止対策推進法」を改訂し教師に対する処罰懲戒規定を盛り込む必要があると思っています。

私たちは「頑張っている先生」や「熱意ある先生」、「いじめを解決できる先生」には大変お世話になっています。そのような素晴らしい先生もたくさんいらっしゃいます。この先生方を応援するためにも必要な法整備であると思っています。

6月、いじめが起こりやすい時期です。不安に感じましたら、早めにご相談いただければと存じます。

一般財団法人 いじめから子供を守ろうネットワーク
代表 井澤一明

image by: Shutterstock.com

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