「でも、それって妹さんがあとで苦労することにならないの?」
「そんなこと言い出したら、オーストラリアの大学生なんてどうするのよ?」
「え? どういう意味?」
「オーストラリアの大学だって、お金を払えば、卒業証書を作ってくれるサービスがあるのよ」
「なんじゃそりゃ。そういうサービスをしている会社があるの?」
「大学の中にもあるわね」
「まさか~」
「本当よ、シドニー大学でも問題ないわよ」
「それで中国に帰って就職するわけ? ばれないの?」
「ばれないわね。ひとつだけ問題があるけどね」
「それは何?」
「そうやって学位を取った人は、知識がゼロってことかしらね」
彼女、終始ご機嫌で、周囲にはばかることなく楽しそうに話していました。明らかに罪の意識ゼロ。
繰り返しますが、彼女は日本が大好きで、とても親切でした。むしろ善人です。ただ、道徳基準が全然違うのです。日本の国保を使い込んでも、きっと明るい笑顔で「日本ってやっぱり親切な国よね! ますます好きになるわ!」なんて言うことでしょう。容易に想像できてしまいます。日本人だって、海外で交通違反で止められたら急に英語が話せないフリをする人がいますよね。
この問題を取り上げている長尾たかし議員や杉田水脈議員にはアドバイスしましたが、外国人の国民健康保険への加入条件を厳しくするとか、書類審査を厳しくするなんて議論は無駄です。