【書評】すでに優秀な子には備わっている「3つの社会人基礎力」

 

経済産業省が定義づけている「社会人基礎力」というものがあります。その中で挙げられている各能力、能力要素が、上記の一節に関連しているように思います。社会人基礎力として挙げられている能力は3つあり、

  • 前に踏み出す力(アクション)
  • 考え抜く力(シンキング)
  • チームで働く力(チームワーク)

が挙げられています。また、それぞれの能力の能力要素として12個の要素も挙げられています。前に踏み出す力には、3つの要素があり、

  • 主体性
  • 働きかけ力
  • 実行力

が挙げられます。考え抜く力の要素も3つあり、

  • 課題発見力
  • 計画力
  • 創造力

が挙げられています。チームで働く力の能力要素には、

  • 発信力
  • 傾聴力
  • 柔軟性
  • 情況把握力
  • 規律性
  • ストレスコントロール力

この6つの要素があります。上記の一節に出ている力と社会人基礎力の中にある能力には、重なる部分があるように思います。

例えば、一節の文中にある「前進する力」は、まさに、前に踏み出す力であり、とりわけ、実行力に重なります。「問題の解決や対処」は、考え抜く力であり、課題発見力、創造力が該当すると言えるでしょう。また、「そのときどきの感情を乗り越えて対処」するためには、情況把握力やストレスコントロール力が必要でしょうね。「自分のおかれた境遇を他人の責任にしない」ためには、主体性を発揮することが大切になります。この他にも、色々と挙げられるでしょう。

『ビジョナリー・ピープル」』の一節には、「並はずれた人」と著されていますが、この一節にある力と社会人基礎力にある能力・能力要素と見比べてみると、重なる部分も多々あります。

一人ひとりが生み出す成果によって、周りに与える影響には大きい、小さいといったことがあるかもしれません。しかし、価値を生み出し、成果を出し続けていくためには、たとえ、新入社員であっても、上記の一節にあるような力が求められるのではないでしょうか。

そして、将来、実社会へと羽ばたく子どもたちにとっても、上記の一節にある力や社会人基礎力に挙げられるような能力を身につけていくことが大切になってくるのでしょうね。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 いしまるとものぶ 【発行周期】 週刊

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