得する人か、損する人か。その分かれ目は、たった一言の「手間」

 

情報をくれた人は、正直、その後どうなったかをとても気にしています。もちろん、わざわざ顔に出したり口に出したりはしませんが、(する人もいるでしょうが)伝えた情報が役に立ったかどうかは聞いてみたいのです。そして、それをわざわざ伝えてくれることに対しては、とても嬉しく感じますし、もっと情報を与えたくなります。これはもう、人間の心理というしかないことかもしれません。

実際、お客様を接客している時の販売員は、思いっきりこの心理を経験しています。商品を買ってくれたお客様が、しばらくして、また来店され、「この間買ったアレが本当に良かったんですよ! ありがとうございました! でも、こんな場合の使い方がよくわからなくて…」なんて言われたりしたらどうでしょうか。思わず嬉しくなって、もっとその商品の情報や使い方を教えてしまいますよね? だから、同じように接客を受けたお客様の中でも、そうして来てくれるお客様は、やっぱり得をしているのです。

ぶっちゃけた話、実は、このメールマガジンやブログでも、同じようなことが起きています。私に、直接ご連絡をいただき、お礼と同時に悩みや相談事を送ってくれる方もいらっしゃいます。当然、私は嬉しくなってしまうので、思わずさらに情報を提供してしまうわけです。

むしろ、そうしてくれる人は、とても気になりますし、もっともっと情報を提供したくなってしまいます。だから、さらに得をしてもらうためにも、遠慮せずに、どんどん送って欲しいと思っているくらいです。

一度教わった段階で、ストップしてしまうと、それ以上の情報を引き出すことはもうできません。しかし、ほんのちょっとのお礼と感想を伝えるだけで、もっと多くの情報を引き出すことも可能なのです。

情報は、世の中のすべてにおいて、周囲との差をつけられる貴重なアイテムとも言えます。どうすれば、より多くの情報を相手から引き出せるか、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

今日の質問です。

  • 上司や先輩から、もっと多くの情報を引き出すために、日頃からどんなことをしますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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