森下仁丹「第四新卒採用」でオッサン募集した結果、2200人も殺到

2018.06.22
by ニシム(MAG2 NEWS編集部)
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人生100年時代」と言われ、中高年のミドル転職が注目を集める昨今。50代を中心とした経験者を「第四新卒」と名づけて大々的な採用広告を打ち、“オッサンを採用して成功を収めているのが、老舗の医薬品・健康食品メーカーの森下仁丹です。

52歳で転職しわずか3年で黒字回復させた剛腕社長が語る「オッサン活用」

「第四新卒」とは?

「第四新卒」とは、新卒(大学などを卒業したばかりの人)、第二新卒(新卒で企業に就職したものの、3年以内に退職した人)、第三新卒(大学院博士卒で未就労の人)に対し、社会人として長年経験を積んだ人材を指して名づけた、同社のオリジナル用語
このユニークな試みを行ったのが、同社代表の駒村純一氏。「どんなにイキのいい新卒を採用しても、指導役がいなければすぐに辞めてしまう。彼らの指導役に適しているのは、現場の最前線で働く30~40代ではなく、その上の50代だ」と、“オッサン”世代募集の理由を語ります。

実は、自身が三菱商事に30年間勤め、海外の事業投資先社長を務めたのち、52歳でさらなるチャレンジを求め森下仁丹に転職、「赤字30億円」という倒産危機からわずか3年でV字復活を成し遂げた「第四新卒の成功者」だったという駒村氏。
森下仁丹に執行役員として入社後、125年の歴史を持つ老舗企業でさまざまな現代的改革を断行。『仁丹』一本に頼るのをやめ、そこで培った技術を産業・工業分野に発展させ、また同時に組織をフラット化、年功序列を廃したポストの入れ替え、集中と選択ではなく、逆に「線路は10本走らせる」……。
チャレンジ精神に満ちたベテランである「第四新卒」の募集は、その大胆な施策をスピーディーに実行するため必然であったといいます。

この度、駒村氏がこのユニークな採用戦略をはじめとする自身の15年間にわたる企業改革を振り返りながら、人生100年時代に対応する“オッサン”を活用した組織で勝つ方法について明かした書籍が発売されました。

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『赤字30億円からV字復活させた逆転発想の人材・組織改革』
https://www.amazon.co.jp/dp/4594079237

■内容抜粋
◎食品で培った技術を産業・工業分野にアウトバウンドして売上が倍増
◎「オッサン」を募集した「第四新卒採用」に2200人が殺到
◎忖度はせずに「小さな情報」でも社長に上げる
◎組織は「朝令暮改でいい
◎選択と集中ではなく「線路は常に10本走らせろ」!
◎ビジネスチャンスは「夕刊紙」に転がっている!

 

■目次
第1章 老舗企業はどのように復活したか
第2章 会社に新風を吹き込んだ「第四新卒」
第3章 中高年が活躍できる組織が「勝てる組織」
第4章 森下仁丹の「線路10本思考」とは
第5章 常識にとらわれずに会社風土を変える秘訣

 

■新刊概要
『赤字30億円からV字復活させた逆転発想の人材・組織改革術』
著者 : 駒村 純一
発売 : 2018年6月22日
定価 : 1620円(本体1500円+税)
判型&体裁: 四六判並製
頁数 : 180頁
発売元 : 株式会社 扶桑社
ISBN :9784594079239
URL : http://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594079239

 

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■著者プロフィール
駒村純一(こまむら・じゅんいち)
森下仁丹株式会社代表取締役社長。
1950年(昭和25年)生まれ。慶應義塾大学工学部応用化学科卒業後、三菱商事株式会社入社。化学品、ファイン・スペシャリティーケミカルを担当する。同社イタリア事業投資先社長を経て、2003年(平成15年)森下仁丹株式会社入社(執行役員)。2006年(平成18年)から現職。 

情報:PR Times

image by: shutterstock.com

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