賞味期限切れと言われる安倍総理が2025年まで続投すべき深い理由

kitano20180827
 

自民党総裁選挙が近づいていますが、今のところ安倍総理と石破茂元幹事長の一騎打ちと見られています。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では著者で国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、「歴史の80年周期論を用いると、日本で政情混乱が予想される2025年頃を総括できる総理を今から選出しておくのもひとつの手である」と主張した上で、現在、米中露韓全ての国と良好関係を築くことに成功している外交手腕の高い安部総理が適任ではないか、との持論を展開しています。

なぜ安倍内閣は、【2025年】までつづくべきなのか

来月、自民党総裁選があるのですね。皆さんご存知のように、私は、安倍総理を支持しています。私は、

  • 消費税再引き上げ
  • 残業代ゼロ
  • 3K外国人労働者の大量受け入れ

などに大昔から反対している。それでも、総理は、中国の反日統一共同戦線戦略を無力化したので、支持しています。この件、すでに100万回書いていますので、詳述しません。超詳細を知りたい方は、こちらをご一読ください。

●『中国に勝つ 日本の大戦略 プーチン流現実主義が日本を救う』 北野幸伯・著/扶桑社

さて、読者さんの中には、こんなことをいう人もいます。

「安倍総理が反日統一共同戦線戦略を無力化したことは、高く評価されるべきでしょう。しかし、もはや『賞味期限切れ』なのではないですか?」

そして、私も反対している、「消費税再引き上げ」「3K外国人労働者大量受け入れ」「残業代ゼロ」などを根拠にあげます。とても理解できます。これ、どこにフォーカスするかで変わってきますね。

理解できるのですが、私は安倍総理の任期は、【あと7年】と考えています。つまり、【2025年まで】です。

「え”~~~~~なんぼなんでも長すぎでしょう???」

理由を説明します。

80年周期説

皆さん、「世界史は80年ごとに繰り返すという説をご存知ですか? 有名なのは、『フォース・ターニング』という本ですね。これ、トランプさんの主席戦略官だったバノンさんのバイブルだそうです。再臨の諸葛孔明・奥山真司先生の訳で出ていますので、興味がある方は、ご一読ください。

ところで、世界の歴史は、ホントに80年ごとに繰り返すのでしょうか??? わかりません。しかし、08年に100年に1度の大不況」が起こった時、多くの人が、1929年にはじまった世界恐慌」を思いだしました。正確にいうと、二つ事件の差は79年ですが。オバマさんも、はっきりと「今回の経済危機は、1929年の危機に似ている」と認識していた。それで当初は、「グリーン・ニューディール」などといい、ルーズベルトを真似た政策を掲げていたのです。

ところで、1929年の危機と08年の危機の違いはなんでしょうか? 29年に大統領だったフーバーさんと、09年に大統領になったオバマさんの違いです。オバマさんはフーバーさんの間違いを知っていた。それで、即座に大規模な金融緩和を行い、200兆円規模の財政赤字を出しながら、アメリカ金融機関、大企業を救済していったのです。オバマさんのおかげで、アメリカ経済は短期間で立ち直り、この国は、いまもその恩恵を受けています。

歴史は80年周期で繰り返すかもしれないし繰り返さないかもしれない。しかし、確かに、「あれ? 過去にも同じような事件があったぞ」と思えるできごとはある。その時、私たちは、「過去の失敗を繰り返さないという選択をすることができる。オバマさんが、そうしたように。

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