食べ放題の中でも、しゃぶしゃぶ・すき焼きが儲かる納得の理由

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「食べ放題」をウリにした飲食店はいくつもあり、その種類も多岐に渡っています。もともと、ある程度の集客が見込めれば儲けがあると言われる食べ放題の店ですが、特にその中でも儲けやすいメニューが「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」とのこと。それはいったいなぜなのでしょうか? 繁盛戦略コンサルタントの佐藤きよあきさんが、自身の無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の中でその答えを明かしています。

「しゃぶしゃぶ食べ放題」のお店が儲かる理由

  • 食べ放題のお店は、激安でも儲かるのか
  • お客さまは食べ放題で元が取れるのか

これらは、マーケティングネタとして、よく取り上げられるので、その答えはあなたもご存知のはず。儲かるかどうかは、経営次第元が取れるお客さまは、ほぼいません。つまり、ある程度のお客さまが見込めるのなら、儲けやすい業態だと言えます。

しかし、商売のコストには固定費と変動費があり、その経費にプラスした大きな売り上げがないと、儲けることはできません。普通の食べ放題のお店では、調理の手数が多い上、食材のロスも大きな問題となります。料理人も1人では足りないでしょう。すなわち、材料などの変動費が多く、従業員の給料などの固定費も多くなります。となると、売り上げの目標額も高く設定しなければなりません。こう考えると、食べ放題のお店も難しい業態だと言えます。

ところが、同じ食べ放題でも、利益を出しやすいメニューを扱うお店があるのです。

  • しゃぶしゃぶ食べ放題
  • すき焼き食べ放題

これらは、日本における商売で、もっとも高額となる経費が極端に少ないのです。それは、人件費料理人がいらないのです。肉や野菜を切り分けることができれば良く、調理をする人は不要なのです。「しゃぶしゃぶ」「すき焼き」は、お客さまが自分で調理してくれますから。アルバイト・パートがいれば良いのです。料理人がいなければ、人件費は半分以下で済みます。かなり大きな経費削減になります。

また、牛肉は冷凍なので、大量にまとめ買いができ、仕入れ価格を抑えることができます。さらに、この種のお店は、認知度を高めれば、出店場所の制約が少なくなります。空中階と言われる、ビルの2階以上でも集客できるのです。つまり、家賃という固定費が抑えられます。1階の半分程度の場所が多くあるのです。

変動費・固定費が少なければ、当然、利益が出やすくなります。売り上げが少ない場合でも、利益は確保しやすいということです。経営が楽になる、というのは言い過ぎですが、その分の労力を別のことに集中させることができます。

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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