なぜ「病院の待合室」は、ビジネスのヒントに溢れているのか?

 

シニア向けビジネスを考えるにあたっては、高齢者の思いや悩みを知ることが重要なのは言わずもがな。そのリサーチの場にもってこいの場所を、無料メルマガ『繁盛戦略企画塾・『心のマーケティング』講座』の著者・佐藤きよあきさんが紹介しています。

シニア向けビジネスは、「病院の待合室」で考えろ!

混雑する病院の待合室で長時間待たされるのは、退屈であり、非常に苦痛でもあります。特に、内科・循環器科・整形外科などは高齢者が多く、“世間話が大音量で聞こえてきます。高齢者にとっては、病気で来ているにも関わらず、“楽しい会合の場となっているのです。

そこで話されるのは、まずは病気の話。辛い病状や医師への不満、薬に関する困りごと、通院の苦労など。そこから話は広がって、近所の人たちの話や不便をしている買い物の話、行ったお店の感想、老人会での旅行の話。次から次へと、思いつくままに話は進んでいきます。

高齢者の話には、特徴があります。物事や人に対する不満が多いのです。平たく言うと、文句ばかりなのですが、聞き耳を立てていると、高齢者の生態が見えてきます。

どんなことに困っているのか何に悩んでいるのか

これが、実に興味深いのです。若い人には理解できない内容や頷いてしまうものもあります。知らなかった世界が、見えてきます。これは、かなり有意義な時間であることを実感するでしょう。

高齢者の困りごと・悩みごとが手に取るようにわかるので、シニア向けビジネスを考える際には大きなヒントとなります。待合室に1時間もいれば、いくつものビジネスモデルが浮かぶのではないでしょうか。これほどマーケットリサーチに適した場所は他にはないでしょう。一度、潜り込んでみることをお奨めします。

ここから生まれたビジネスモデルは、きっと高齢者に喜ばれるはずです。社会貢献できるビジネスなのです。

これは余談ですが、笑い話のネタも拾えることもあります。患者同士の会話。

高齢男性A 「元気か?」
高齢男性B 「元気やったら、ここにはおらん!」

なるほど!

なお、潜入する時にはマスクを忘れずに。加えて、診察を受ける人の邪魔になってはいけません

image by: shutterstock

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なぜ、人はモノを買いたくなるのか。欲しいという感情は、どこから生まれるのか。消費行動における人の心理を知れば、売れるモノが見えてくる。売り方がわかる。小手先のテクニックなど、いらない。人を研究すれば、やるべきことはすべてわかる。

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【著者】 佐藤きよあき(繁盛戦略コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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