探偵が暴露。あまりにも酷い大島商船高専いじめ自殺事件の実態

dt20190225
 

山口県にある高等専門学校で「異常事態」が発生しているようです。2016年に1年生の男子生徒がいじめを苦に自殺、さらに彼をかばい続けた同級生もいじめに遭い、現在2つの第三者委員会が立ち上がっているとのこと。これまでも数々のいじめ事件を解決に導いてきた現役探偵の阿部泰尚(あべ・ひろたか)さんは自身のメルマガ『伝説の探偵』で、現地調査で得た学校の「あきれた実態」を暴露しています。

メルマガのご登録により阿部さんの活動を支援することができます

大島商船高等専門学校連続いじめ事件

2016年5月、大島商船高等専門学校(以下「大島商船」という)の生徒が校舎から飛び降りて自殺した事件。2018年に福田校長がいじめを認める発言をした。記者会見では、いじめは否定できないと思ったと発言している。

そして、このいじめ自殺事件については第三者委員会が立ち上がり、事件の調査を進めているが、大島商船には、もう1つのいじめに関する第三者委員会が立ち上がっている。

それは当時、いじめ自殺をした子と同室であった生徒へのいじめ事件に対してのものであり、彼の友人らが同様に校内や寮内で嫌がらせを受けているという事と同時に、教員らによるパワハラ行為があったとされるものに対しての第三者委員会である。

大島商船の特殊性

そもそも商船に特化している点、高専という部分で、高校に行って大学に行くという学生時代を過ごした私から見てその仕組み自体が初耳のものばかりであった。

例えば、職員室はなく、教員が研究室などを自室を持っている。一方、生徒は大学のようにゼミとして教授の部屋に入るのではなく、高校のような教室があり、そこで授業を受ける。

大島商船は周防大島にあり、島にある学校であり、交通の便は不便であることから入学当初から寮を勧められる学校である。寮は学校の真横にあり、大島商船の管理のもと運営されている。通学生もいるということから、完全な全寮制ではないが、ほぼ寮制といっても過言ではない。

また、商船のみならず、情報科や機械科もあり、内部の生徒によれば、商船科優位の風潮が否めない環境がある。

本件について、大島商船自体は何らの公表もしていないが、事件で知ることなどを外部に話すと退寮もしくは退学処分にするという方針を一部幹部教員が話していたということもあり、情報源については生徒教員らの身分保護のため、明かすことはできない。

自殺前日までの出来事

商船科に所属する1年生のA君は、他の生徒と同様に寮に入った。寮では出席番号順に当初は部屋割がされ、2人一部屋の同部屋生活が始まった。

その間、A君はリストカットをしていたという。同部屋のみならず、複数の同科の生徒らから反応を楽しむように嫌がらせいじめ行為)を受けていた。これはほぼ寮制の宿命とも言えるが、一度いじめが始まると、学校のみならず、寮でもいじめの対象となる。

つまりは24時間逃げ場がない状態であり、寝ている間もいじめの行為は続いていた。

しばらくして、好きなもの同士(友人同士)での部屋割となるが、A君は相部屋相手が見つからず、後にいじめ被害を受けるB君も相部屋相手が急きょ別の友人と相部屋になることを決めたため、残り者同士のように同じ部屋となった。

そして、自殺前日、いじめを行っていた生徒と自らもいじめを行いつつも周囲を扇動したり指示をしていた生徒がAB両人の部屋にやってきた。

その時、B君はたまたま部屋に用事があり、同部屋に戻ったが、ここで彼らと鉢合わせる

彼らはA君の机周辺にエロ本を隠し、その反応を見て楽しもうと思っていたのだ。また、このエロ本は別の友人のものであり、もしもA君が無反応であったら、エロ本の持ち主にA君が盗んだと行ってトラブルを起こさせようとしていた

B君には黙っていろと命令したが、エロ本に気付いたA君は怒り狂い、窓から捨ててしまった。この様子はその実、商船科の同学年生徒は多く見ていたそうだが、どうやら報告では、商船科生徒らが口裏合わせを指示されて、自らもいじめを行いつつも周囲を扇動したり指示をしていた生徒は居合わせなかったことになっている

その日の夜、A君は忽然と姿を消した。それに一番早く気が付いたのはB君であった。トイレなどいろいろなところを探して回ったそうだ。しかし、見つからず、どこかの誰かの部屋に入って寝たか、外に出ているのだろうと考え、部屋に戻った。

しかし翌日、A君は帰らぬ人となっていた。隣接する校舎まで行き飛び降り自殺をしてしまったのだ。

メルマガのご登録により阿部さんの活動を支援することができます

 

print
いま読まれてます

  • 探偵が暴露。あまりにも酷い大島商船高専いじめ自殺事件の実態
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け