【日向灘と紀伊水道】南海トラフ地震の震源域で5回発生に不安の声

2019.03.27
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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気象庁の発表によると27日午前9時11分ごろ、日向灘(北緯32.2度、東経132.2度)を震源とした深さはごく浅い、マグニチュード5.4の地震が発生しました。宮崎市霧島や熊本県宇城市小川町、大分県佐伯市などで震度3を観測したほか、九州の各県で震度2から1を観測しています。この地震による津波の心配はありませんでしたが、揺れは広範囲に渡っており、遠くは山口県でも震度1を観測しています。
また、この地震のおよそ30分後の午前9時40分にも同じ震源でマグニチュード4.2の地震を観測しています。

さらに、同27日15時38分にも宮崎県延岡市で震度4の地震が発生。震源地は朝の2回と同じ場所で、朝9時台に発生した時と同じマグニチュード5.4、震源の深さは10kmと発表されました。この地震は朝よりも広範囲で揺れた模様です。

今回3回も発生した地震の震源域が、近く発生が予測されている南海トラフ巨大地震の震源域に重なる、とネット上で心配や不安の声が相次いでいます。

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image by: Map:LincunArea:Pekachu [CC BY-SA 3.0], ウィキメディア・コモンズ経由で

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27日午前に発生した日向灘を震源とするM5.4の地震 image by: 気象庁

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27日午後3時38分に発生した日向灘を震源とするM5.4の地震 image by: 気象庁

なお、同日午後6時11分にも、同じ震源地でマグニチュード3.7の地震が発生(最大震度は1)。

翌28日午前8時15分には、さらに南部の奄美大島近海で地震が発生。地震の規模を示すマグニチュードは3.6と推定、深さは60kmとなっています。最大震度は1でしたが、昨日から日向灘で続く地震との関連が気になるところです。

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28日午前8時15分に発生した奄美大島近海を震源とするM3.6の地震 image by: 気象庁

実は、27日午前9時の日向灘地震の2時間前には、同じく南海トラフ巨大地震の震源域と言われる和歌山と徳島の中間となる紀伊水道でもマグニチュード3.6、最大震度2、深さ40kmの地震が発生していました。

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27日午前6時51分に発生した紀伊水道を震源とするM3.6の地震 image by: 気象庁

これら5回の南海トラフ巨大地震の震源域で発生した地震に関連性があるのか、気象庁からの発表はありませんが、九州、四国、近畿周辺では今後の地震情報に注意する必要があります。

日向灘とその周辺で頻発する地震に対して、揺れを感じた地域に住む人たちからは、周辺の住民たちへ注意を呼びかけるツイートも多く投稿されています。

Twitterの反応

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image by: 気象庁

 

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