日本政府は、再び正しい方向にむかいはじめた
では、具体的に日ロ関係をよくするためには、どうすればいいのでしょうか?
これ、簡単です。
日ロ関係には、単純な「法則性」がある。つまり、「島の話をすると日ロ関係は悪化する」。なぜ?ロシアは、北方4島を実効支配し、現状に満足している。正直いえば、4島も2島も返したくないのです。誰が「戦争で奪った島を返したい」と思うでしょうか?
そして、「金儲けの話をすると、日ロ関係は改善される」。これ、メチャクチャはっきりしています。ロシアは、金儲けがしたいのです。だから、日本もロシアも儲かる話をすべきなのです。すると、とたんに日ロ関係はよくなります。
この話、以前にもしました。そうすべきであると。RPEで書いたからかわかりませんが、日本政府、少し変わったようです。
日露間の当面の焦点は共同経済活動に戻っており、海産物の共同養殖など5分野に取り組むことで基本合意している。また、日本の事業者らが北方四島を訪れる際の「移動の枠組み」についても話し合い、今月20、21日に関連する作業部会を開くことで一致した。
(同上)
まことに「正しい」方向性です。
日本は第2次大戦で、「大戦略不在」で負けました。なんと、「アメリカが主敵」か「ソ連が主敵」か決まっていなかった。今回は、「中国が主敵」で決まっています。そうであるなら、勝つために、「北方領土問題」は棚上げしてもいい。
ところが、第2次大戦前、戦中もそうでしたが、日本政府は揺れるのですね。なぜ、米中覇権戦争が本格化した時に、日中関係を劇的に改善させているのか????????アメリカから見ると、「信用できない裏切り国」に見えます。安倍総理は、
- 日米関係 > 日ロ関係 > 日中関係
という優先順位を決して忘れることなく、日本を「戦勝国の一員」にしていただきたいと思います。
憲法改正もいいですが、日本が「敗戦国」から「戦勝国」に転換される。それこそが、まさに「歴史的」。そうなってこそ、我が国の「自虐史観」は、根本的に消滅します。
安倍総理が、真に歴史に名を残すのは、「敗戦国だった日本を、戦勝国にした」時です。
image by: Twitter(@河野太郎)