総理の資質ゼロ。菅義偉氏がTVで言い放った官僚脅しの独裁者発言

km20200916
 

先日掲載の「菅新総理『ショボい記者会見』に見た日本の不安と暗闘。参謀不在で危機に」では記者会見における準備不足が指摘された菅首相ですが、失言や暴言も連発しているようです。今回のメルマガ『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、その呆れた発言の数々を紹介。殊にテレビインタビューで堂々と官僚を脅した大暴言については、「総理の資質ゼロの最後のトドメ」とし厳しく糾弾しています。

安倍晋三以下のポンコツ総理誕生

推理小説を最後のページから読み始めるような、最初から結果の分かっているバカバカしい茶番劇も終わり、とうとう「令和おじさん」が令和になってから就任した記念すべき第1号の総理大臣(仮)になってしまいました。何で(仮)なのかと言うと、こんなヤラセのデキレース、あたしは認めていないからです。

それにしても、今回の総裁選中の菅義偉氏の失言や暴言には、本当に呆れ果ててしまいました。まず最初に呆れたのが、9月2日の出馬会見での発言です。菅義偉氏は「国の基本理念」として「自助・共助・公助」と述べたのです。ようするに、困ったことがあったら、まずは「自分で何とかしろ」、それが無理なら「家族や友人、知人に助けてもらえ」、それでもダメなら、ここで初めて「国を頼れ」と言ったのです。

今日まで7年8カ月にも及ぶ安倍政権による悪政によって、金持ちと庶民の格差、中央と地方の格差など、様々な格差が拡大してしまいました。麻生太郎のような大金持ちの家に生まれた子どもと、パートで食い繋いでいるシングルマザーの子どもでは、人生のスタートラインがまったく違います。こんな社会にしておいて、誰も彼も一律に「自分で何とかしろ」と言うのは無責任過ぎます。

まずは、誰もが同じスタートラインに立てる社会にするのが政治の役割ではないでしょうか?誰もが同じレベルの教育を受けられ、同じレベルの医療を受けられ、同じレベルの社会保障を受けられる社会にするのが政治の役割ではないでしょうか?今、日本の子どもは、7人に1人が貧困で、ひとり親家庭の場合は2人に1人が貧困で、学校が休みの日は給食がないので1日1食だと言われています。こんな状況なのに、仮にも総理大臣に内定している候補者が国民に向かって「自分で何とかしろ」だなんて、これは「無責任」を通り越した「職務放棄」です。

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