日本の政治家やメディアを「洗脳」で支配。中国のヤバい実態が分かる3冊

shutterstock_753347089
 

今月1日、中国海警局に武器の仕様を認める海警法を施行するなど、武力での「領土伸張」の野望を隠すことすらしなくなった中国ですが、更に恐ろしい工作が着々と進んでいるようです。今回の無料メルマガ『ロシア政治経済ジャーナル』では国際関係ジャーナリストの北野幸伯さんが、中国による「内部工作」の手口を知ることができる書籍を紹介するとともに、日本国民に対して最大限の警戒を呼びかけています。

中国の浸透工作の全貌を知る方法

日本にとって最大の脅威は、中国です。これ、常識的に考えればわかるでしょう。

日本は現在、3国と領土問題を抱えている。北方4島、竹島、尖閣諸島。この3つは、どれも「領土問題」ということで、「同じように」見えます。ですが、本質は異なっています。

ロシアは、北方4島を実効支配していて、現状に満足。むこうから攻めてくる理由はありません。韓国は、竹島を実効支配していて、現状に満足。むこうから攻めてくる理由はありません。中国は、尖閣諸島を実効支配しておらず、現状に【不満足】。だから、むこうから攻撃してくる可能性がある。

日本は、3国と領土問題を抱えている。ですが、領土問題が原因で「戦闘に至る」可能性があるのは、「中国だけ」なのです。実際、中国は、去年から今年にかけて「尖閣強奪」にむけた準備を着々と進めています。例をいくつか挙げましょう。

事実1~中国公船が接続水域を111日間連続航行(2020年4月~8月)

中国公船、接続水域出る 過去最長111日航行─沖縄・尖閣沖

時事通信2020年08月02日15時17分

 

沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で2日、中国海警局の「海警」4隻が領海外側の接続水域から出たのを海上保安庁の巡視船が確認した。第11管区海上保安本部(那覇市)によると、尖閣周辺の接続水域内には中国公船が過去最長となる111日にわたり航行していた。

 

中国公船は4月14日に接続水域に入ってから、船が入れ替わりながら尖閣周辺で航行を続けていた。

事実2~中国公船、過去最長の領海侵入(2020年10月)

毎日新聞 2020年10月13日

第11管区海上保安本部(那覇)は13日夜、沖縄県・尖閣諸島周辺の領海に侵入した中国公船2隻の連続侵入時間が57時間39分となり、2012年の尖閣国有化以降、最長になったことを確認した。今年9月の菅義偉政権発足後、同海域での領海侵入は初めて。中国公船は付近で操業中の日本漁船に接近しようとする動きも繰り返し、海域での中国の主権主張につながりかねないとして、日本政府は中国に対し厳重に抗議した。

 

海保によると、中国公船2隻は11日午前10時47分ごろから13日午後8時26分ごろまで領海に侵入した。13日午前2時過ぎ、7月に記録した連続侵入の39時間23分を超えた。侵入時間が過去最長を更新するのは今年に入り、3回目で、中国は同海域での行動をエスカレートさせている。

事実3~海警法施行

時事2月1日

【北京時事】沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海への侵犯を繰り返す中国海警局の船舶による武器使用について明記した「海警法」が1日、中国で施行された。海警法は「国家主権、安全・海洋権益の保護」を目的に制定。海警局を軍と一体化させ、平時と有事の間の「グレーゾーン」で尖閣に対する日本の実効支配を崩そうとする習近平指導部の狙いがうかがえる。

 

海警法は、海警局の職務を「海上の権益保護と法執行の履行」と定めている。一方で、中国の主権や管轄権を侵害する外国の組織、個人に対して「武器の使用を含むあらゆる必要な措置」を取る権利が海警局にあると規定。尖閣諸島の領有権を主張する中国が、尖閣周辺で活動する海上保安庁の船舶や漁船に対して発砲するなど行動を先鋭化させる恐れがある。

私は13年前に出版した『隷属国家日本の岐路 ~ 今度は中国の天領になるのか』(ダイヤモンド社)から一貫して「尖閣有事の可能性」について警告しつづけてきました。いよいよ、「その日が近づいている」気がします。もちろん「その日がこないように」あらゆる努力をつづけることが大事ですが。

print
いま読まれてます

  • 日本の政治家やメディアを「洗脳」で支配。中国のヤバい実態が分かる3冊
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け