【撃退法】「これってパワハラ?」・・・そう思ったら踏むべき4つのステップ

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アメリカ在住で現地日系企業に勤務する発行人が、アメリカで実践・提唱されている「イジメ・パワハラ撃退法」を、自らも被害を受けた実体験を交えながら紹介していく『アメリカ発・いじめ&パワハラ撃退法 』。今回は、職場でもしパワハラを受けた場合に、どういう順序を踏んで対処していけば良いのかを徹底レクチャー!

アメリカでも推奨される4つのステップ

こんにちは。発行人の「いじめパワハラバスター」です。

子供のころに受けたいじめ・・・学校を卒業して社会人になれば、いじめの世界からおさらばできるのかな? ・・・私も以前はそんな淡い期待を抱いていたことがありました。

残念ながら、いじめは大人の世界では「パワハラ」「office bully」などにかたちを変えて続いていくのが現実です。

職場でパワハラやいじめに遭っているのでは・・と感じたら、以下に紹介する4つのステップを必ず踏んでください。これらは、アメリカでも実際に推奨されている方法です。

【ステップ1】まずは、心のケアを!

いじめやパワハラにより自分の心がずたずたにされる前に、まずは心の健康管理をしっかりやっておきましょう。

以下の兆候が出てきたら要注意です。
・不安になる
・眠れない
・やる気が出ない
・落ち込む
・イライラする
・人に会いたくない

ストレス発散の方法などを、ご自身で熟知されている方は問題ないかもしれませんが、自分では大丈夫・・・と思っていても、知らぬうちに心が蝕まれていくこともあります。

【ステップ2】パワハラ上司にNOと言う

なかなか勇気がいることですが、まずパワハラをしてきた上司(いじめ行為をしてきた同僚)と「直接」会話をする機会を持ちましょう。

相手のパワハラやいじめ行為・言動により、自分が不愉快に感じている、悩んでいる、ということを相手にはっきりと伝え、そのような行為をやめるよう「直接」お願いをします。

自分の気持ちを相手に正直に伝え、「今後も仕事は続けていきたいが、このような行為や言動が続くのなら、仕事を続けるのは難しい」・・など、自分が非常に困っている状況に置かれていることを相手に十分理解してもらいます。

感情をむき出しにせず冷静に、あくまでもプロフェッショナルに対応することが重要です。

ひょっとしたら、相手はあなたがパワハラ・いじめだと感じている、とは気づいていないかもしれません。

ほんの冗談のつもりだったかもしれません。仮に相手が謝罪してきたら、そこで解決となる可能性が高いです。相手も大人げなかった・・と反省してくれるかもしれません。

しかし、自分の気持ちを正直に伝えても、残念ながら
・・・理解してくれない
・・・逆に反発してきた
など、効果が見られなければ、次のステップに進みます。

大事なのは、パワハラを正式に訴える前に、直接本人に話しを伝えているか、ということです。

【ステップ3】記録をとり、文書化する

相手のパワハラやいじめ行為や言動をボイスレコーダー等で記録できれば、証拠としては十分なのですが、なかなか状況的に難しい場合もあると思います。(*注意:アメリカでは、相手の同意なしに音声や動画等の記録をとること自体が違法になっている州もあります。)

ただし、少なくとも以下の内容については、自ら記録しておくことが非常に重要です。
・パワハラ行為が起こった日付、時間、場所
・パワハラ行為に関わった相手の名前
・パワハラ行為や言動の具体的な内容
・そのような行為や言動を受けた際、自分が実際にどう感じたか
・そのような行為や言動を目撃した第三者の名前
・上記「ステップ2」で実際に相手と会話をした内容・議事録など

私のケースでは、実際に上記の内容をエクセルに事細かに記載し、後に人事部(HR)に提出、仲裁に入ってもらいました。その結果、一部のパワハラ行為に対して「謝罪文」を作成してもらった、という経緯もあります。

このように記録を残すことは、後に証拠として採用されるケースが多いため、記録は必ず残しておきましょう。

【ステップ4】パワハラ行為を正式に報告し、必要に応じて法的手段を講ずる

当事者同士で解決に至らなかった場合は、さらに上の管理者に報告、または(および)人事部(HR)に通告する、というプロセスを経ることになります。

その際に、上記ステップ(3)で作成した記録を証拠として、提出することになります。

いじめ行為や言動の相手が上司なら、その上の上司、または人事部(HR)に直接話を持っていきます。

ここで重要なのは、その上の上司、または人事部とのやり取りは、そのあとも克明に記録をつけていくことです。最終的に法的手段に訴えることになった場合に、その上の上司や人事部とのやり取りが証拠として必要になります。

もしあなたが女性の場合は、あなたが実際に受けた行為・言動が、セクハラ(セクシャル・ハラスメント)として立件できないかどうかについても、法的機関側と事前に確認しておくとよいでしょう。

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以上、本日はパワハラを撃退するための4つのステップとして、
1)「まずは、心のケアを!」
2)「パワハラ上司にNOと言う」
3)「記録をとり、文書化する」
4)「パワハラ行為を正式に報告し、必要に応じて法的手段を講ずる」
・・・を紹介しました。

これからも、いじめ・パワハラに負けない自分をつくっていきましょう!

information:
『アメリカ発・いじめ&パワハラ撃退法』
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