デジタル庁“BCCとCC取り違え”メアド流出にネット苦笑。「FAXなら起きなかった」「さすがIT後進国」

2021.11.25
by gyouza(まぐまぐ編集部)
2021-11-25 16.09.14
 

デジタル庁が24日、驚きの事実を発表した。なんと、新聞社やテレビ局の記者ら400件のメールアドレスを“間違えて”流出させたというのだ。朝日新聞デジタルなどが25日に報じた。「デジタル庁」と名乗る省庁が、パソコンを使い始めた人がやりがちな初歩的凡ミスをやらかしたとあって、ネットには怒りを通り越して呆れや苦笑、嘲笑する意見が多くあがっている。

多くの企業などに向けて一斉に送るリリースメールなどは、メールアドレスが他の社の人間に見えないよう「BCC」欄に入力して送るのは基本中の基本。パソコン初心者の人がよくやらかすミスだが、デジタル庁は相手にメアドが見えてしまう「CC」欄に入れて400件あまり送信してしまったため、他の人にもメアドが丸見え状態となってしまった。

報道によると、デジ庁はデンマーク外務省とのデジタル分野での協力覚書についてリリースを送信したところ、今回のミスが起きてしまったという。人魚姫やロイヤルコペンハーゲンもびっくりしたに違いない今回の「デジ庁流出問題」だが、日本のデジタル行政のお粗末さについては何度かMAG2NEWSでも報じてきた通り惨憺たる状態だ。

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こうした行政のデジタル音痴の“予兆”だが、実は2018年くらいから少しづつ話題に出ていたことを覚えているだろうか。

安倍内閣の桜田義孝・サイバーセキュリティ担当(当時)が「USBってなんですか」と発言して物議を醸したり、2019年にはスマホでSNSの投稿ができたからという理由で当時78歳だった竹本直一氏が科学技術・IT担当大臣に選ばれたり、最近では前デジタル改革担当大臣の平井卓也氏が自民の「SNS誹謗中傷対策」に“お前が言うな”状態で大炎上したりと、日本の「デジタル行政」トホホ話には枚挙に暇がない。

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マスクの販売やワクチン接種などの「コロナ対策」をITで迅速に対応した、台湾のオードリー・タンIT大臣に顔向けできない日本人は私だけではないだろう。

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今回の「デジタル庁がBCCとCC取り違え」というまるでネタのようなミス発覚に、ネット上では厳しい声とともに苦笑、嘲笑の声で溢れかえっている。

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