【ソムリエ医師直伝】子どもを野菜嫌いにしない確実な3つの方法

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子供を野菜好きに変える方法

『森の診療所から始める 旅こそアンチエイジング』第9号より一部抜粋

子供の野菜嫌いを治したい!!切実な声を良く耳にします。

子供は思った以上に味に敏感です。特に苦味は毒の味、反射的に吐き出すくらい敏感な子供もいます。それに加え、辛味、渋み、も最初から好きになる味では無く、「経験の味」、何度か味わって次第に美味しいと感じる味といわれています。

一方、原始的に、つまり生まれながらにして好きな味、欲する味というものがあります。

砂糖、塩、油脂、そして旨み。

これらは今すべて人工的に量産され、加工食品で安価に使用されています。ここが野菜嫌いを作ってしまう第一の原因。

第二の原因が空腹感を感じる時間が現代の子供たちには無いこと。動かないし、いつだって食べ物があれば、上記の食べ物を選んでしまうのは致し方なし、でしょうね。

日本中、こんなに「野菜を食べる事」で悩んだり問題を抱えている人たちが多いのに、一向に解決させるための指針が見えてきません。

教育現場の食育も表面的です。給食は経費がかかるので外部委託。食育講演のときにとある学校のPTA会長さんが質問されました。

「給食を食べる時間がとても短く、食べ残した給食の廃棄量がものすごく多い。とても矛盾を感じる」というものでした。いろいろな立場もあるだろうし、批判的な回答はしたくなかったので、「学校の運営にかかわる事、皆さんで良くお話合いになってください」という返答に留まりました。貴重な教育の時間を無駄にしているのです。

野菜総合科で野菜の味について連載していますから、そちらを参照してください。

野菜嫌いを作らない、野菜を少しでも好きにさせる・・そのための視点を変えると。

  1. 空腹で食べる
  2. 苦味、辛味、渋みの野菜はちょっとずつ慣れさせる。
  3. 小さいころは「甘さ、塩、油脂、化学調味料」の多い加工食品は食べさせないようにする。自然の甘さ、自然の油脂(ピーナッツアボカド)、うま味を味の記憶に残すこと。

小さいころの良い経験は必ず後で役に立ちます。諦めない、この子は「さすが、慎重な行動の我が子!食べないとは」と発想を変えてみて今の状況を楽しむ。このおおらかさが必要です。

 

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岩手県出身、岩手医科大学卒業、放射線科専門医、社会を幸せにする医師としての実績を日々模索し続けている。医師、野菜ソムリエ両者の視点から綴られるメルマガは読めばすぐに役立つ内容で人気を集めている。まぐまぐ大賞2014ライフ部門入賞。

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【著者】 宮田恵 【月額】 初月無料!月額330円(税込) 【発行周期】 毎月 第2土曜日(年末年始を除く) 発行予定

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