こうして見ていくと、誰でもすぐにできる乳がん予防策は「ダイエット」「禁酒」「禁煙」であることが分かります。特に、飲酒・喫煙女性人口の増加が、乳がん急増の大きな要因のひとつだと考えられます(現在、日本では成人女性の8割が飲酒する)。
少量の飲酒は健康に良いとされていますが、他のリスク要因が高い女性の場合、完全に飲まないほうがよさそうです。食生活では、大豆および魚の摂取が乳がん予防に有効であることが知られています。
また、意外に有効なのが「ノーブラ健康法」です。
ハーバード公衆衛生大学院が発表したデータによるとブラを着用しない女性は、着用する女性に比べて、乳ガンの罹患率が半分にとどまったそうです。
大ざっぱに言って、体を締め上げると、その部分にガンができやすくなると考えていいでしょう。体を締めると血流が低下し、低体温状態になります。体温が1℃下がれば、免疫力は40%も低下します。
がん細胞は、35℃くらいで最も活発に増殖します。心臓にほとんどガンができないのは常に動き、熱を発しているからです。ガン細胞は熱に弱く、39℃以上の高熱が続くと死滅してしまいます。
ブラの着用時間が長いほど、乳がんリスクは高まります。就寝時間を始めとして、できるだけ休め、乳房を温める時間を取りましょう。もちろん、サイズの合わないブラは避けてください。
そして、より根本的な乳がん予防策は「早めの出産」です。可能であれば、20代のうちに初産を終わらせておきたいところです。
image by: Shutterstock