フリージャーナリスト 志葉玲氏

私は、イラクもガザも自分の足で取材する 大メディアが報じない現実をお伝えします

志葉玲氏
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ジャーナリスト志葉玲のたたかう!メルマガ ― ちょい過激に斬る社会問題・国際情勢
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「戦争も環境破壊もなく、人々が不当に虐げられたり困窮させられたりすることなく、人間として当たり前の権利を保障された世界」……理想主義的なこと言えば、私がジャーナリズムに携わる理由は、そんな世界を実現するため、微力であっても力になりたいからだ。地球規模の環境の破壊や貧困層の増大、そして各地で続く戦争など、私達が直面する問題はますます深刻化しているが、全く解決策がないわけでもなく、少なくともやるべきことはいろいろとある。

だが、既存のマスメディアは、これらの問題やその根本的な原因と代替策について、充分に伝えることをしない。それは、「エコ」を唱えながら環境破壊を繰り返し、「CSR(企業の社会的な責任)」を掲げながら、一方で人を人として扱わず搾取する様な大企業に、マスメディアが広告収入を依存する中で、構造的な問題だと言える。

しかし、本当にジャーナリズムを実践しようとするならば、様々なタブーと対決していくことは避けられない。その様な点で広告を廃し、読者が直接メルマガを登録する本メルマガは私が目指す「たたかうジャーナリズム」の場として、あつらえ向きなのだ。

「たたかうジャーナリズム」において、やはり重要なのは現場だ。鳥の様な俯瞰的視点も持ちつつも、地を這うような虫の視点で、記号化・矮小化された生の声、情報を伝えていこうと思う。それこそが「情報化社会」という巨大なマインドコントロール・システムの中で、サバイバルしていくカギだからだ。

いずれにせよ、私達の社会は変革を求められている。「命」をあまりに軽んじてきたシステムは、その性質がゆえに自壊しつつある。この混迷の時代の中で、私達は何を知り、何を選ぶべきなのか。この間の雑誌取材で培ってきた市民社会やメディアでの人脈を活用しつつ、読者の皆さんと共に、模索していきたいと思う。

これまで取材、特に紛争地の中で常々感じていたのは、人々が大変に苦しい状況にある中で、ただ写真を撮り、話を聞くだけで良いのか、ということでした。そこで、自分なりの社会貢献のあり方として、本メルマガの印税から最低でも一割を毎月、環境問題や貧困、紛争地支援などに取り組むNGO・NPO等に寄付することにしました。

つまり、多くの読者が本メルマガを登録すればする程、より多くの寄付を行うことができることになります。寄付額や支援先などは、毎月メルマガ上で報告させていただきますので、是非、このメルマガを広めていただけますよう、ご協力下さい。

*「読む社会貢献」を広めていきましょう!このメルマガの利益の一部は、環境保全や貧困対策、紛争地支援に役立てられます。

発行者プロフィール
志葉玲(フリージャーナリスト)
1975年東京生まれ。2002年春から環境、平和、人権をテーマにフリーランスジャーナリストとしての活動。雑誌・新聞に寄稿し、現地で撮影した写真・映像をテレビ局や通信局に提供している他、コメンテーターとして各メディアで発言し、全国各地で講演を行う。2004年には、バグダッドなどを取材。頻発する自爆攻撃や、米軍の「テロ掃討作戦」によるイラク市民の被害、自衛隊の活動などについて取材。
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最近、「新聞やテレビがだらしない」という声をあちこちで聞く。報道の低俗化、ことなかれ主義の蔓延が進行していると言える。今、必要とされているのは、大局を見据え、タブーに臆せず、既存のジャーナリズムの限界を超えるべく果敢に挑戦していく「たたかうジャーナリズム」。このメルマガでは、私のジャーナリズムの実践と実験の場としたいと思う。また、読者からの声も反映した双方向性も模索したい。

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最近、「新聞やテレビがだらしない」という声をあちこちで聞く。報道の低俗化、ことなかれ主義の蔓延が進行していると言える。今、必要とされているのは、大局を見据え、タブーに臆せず、既存のジャーナリズムの限界を超えるべく果敢に挑戦していく「たたかうジャーナリズム」。このメルマガでは、私のジャーナリズムの実践と実験の場としたいと思う。また、読者からの声も反映した双方向性も模索したい。

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          ちょいカゲキに斬る社会問題・国際情勢
           
           2009年3月1日号:Vol.000        

◆───-- - -                  - - - --───◆
☆創刊のご挨拶
☆【今週の国際情勢】パレスチナ自治区・ガザへの侵攻は終わっていない!
☆【今週のエコ】名古屋・生物多様性国際会議、日本政府のトンデモな欺瞞
◆───-- - -                  - - - --───◆
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☆創刊のご挨拶
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皆様こんにちは、フリーランスジャーナリストの志葉玲です。最近、「新聞や
テレビがだらしない」という声をあちこちで聞きます。マスメディアの中にも、
非常に熱心で優秀な記者達がいて彼らも頑張っているのですが、全体としては、
ますますの報道の低俗化、ことなかれ主義の蔓延が進行していると言えるでしょ
う。特に、昨秋からの金融危機による広告収入の激減で、上記の様な傾向は一
層深刻なものになることが懸念されます。

一方で、ジャーナリズムが伝えるべき、論じるべきテーマは以前にも増して増
えています。例えば、激増する失業者数などの社会不安、いまや人類存亡の危
機とまでになった地球環境問題、そして今春のイスラエルによるガザ侵攻等の
激動の国際情勢。そこで必要とされているのは大局を見据え、タブーに臆せず、
既存のジャーナリズムの限界を超えるべく果敢に挑戦していく「たたかうジャ
ーナリズム」ではないでしょうか。

このメールマガジンは、そうした私のジャーナリズムの実践と実験の場です。
週刊誌での原稿執筆で培った、難しい問題をわかり易く伝えることや、戦場
取材など現場ならではの、一般のメディアが報じない現実をお伝えすること
を、心がけたいと思います。また、読者からの声も反映した双方向性も模索
したいと考えております。

つきましては、是非、皆様の応援よろしくお願いします。


◎「読む社会貢献」?このメルマガの利益の一部は、環境保全や貧困対策、紛
争地支援に役立てられます!

これまで取材、特に紛争地の中で常々感じていたのは、人々が大変に苦しい状
況にある中で、ただ写真を撮り、話を聞くだけで良いのか、ということでした。
そこで、自分なりの社会貢献のあり方として、本メルマガの印税から最低でも
一割を毎月、環境問題や貧困、紛争地支援などに取り組むNGO・NPO等に
寄付することにしました。つまり、多くの読者が本メルマガを登録すればする
程、より多くの寄付を行うことができることになります。寄付額や支援先など
は、毎月メルマガ上で報告させていただきますので、是非、皆様も「読む社会
貢献」にご参加くださいませ。


☆【今週の国際情勢】ガザ侵攻は終わっていない!
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今回のイスラエルによるパレスチナ自治区ガザへの侵攻では、住民の約1330人
が死亡、5000人が負傷し、被害総額は1750億円に上ると言われています。イス
ラエル側の「一方的停戦」宣言により、侵攻は終わったかのように見えますが、
この1~2月の現地取材でもお世話になったアブデルワヘード教授(ガザ在住、
アル=アズハル大学)から、そんな幻想を吹き飛ばすかのようなメールが届きま
した。

同教授によれば、今月18日深夜、彼自身の住むガザ市テル・アル=ハワー地区
でもイスラエルの攻撃ヘリがミサイルを撃ち込んだそうです。またガザ市北部
の3ヶ所でもF16戦闘機による空爆が行われた、とのことでした。こうした空
爆された地域は、昨年末からの攻撃の中で、繰り返し攻撃を受けてきた場所だ
そうなのです。アブデルワヘード教授によれば、こうした攻撃は日常茶飯事で
「もはや報道もされない」とのこと。

パレスチナ問題において日本のメディアでは、ハマスのロケット砲弾など「パ
レスチナ側の挑発」ばかり取り上げ、イスラエルはそれに報復しているかのよ
うな構図で情勢を語ることが状態化しているわけですが、日本のメディアの
「不偏不党」「中立・公正」の原則に従うならば、むしろイスラエル側こそ、
空爆や経済制裁などで、パレスチナ側を挑発していることも、きちんと報道す
べきかと思います。

一方、国際的な人権団体アムネスティ・インターナショナルは、今年1月17日に
現地入りし、非人道兵器の使用についての聞き取り調査を行いましたが、今月
23日、「イスラエル軍は、米国製の白リン弾などを使用して、重大な国際人道
法違反を行なった。その中には戦争犯罪も含まれている。イスラエルの攻撃で
数百人の子どもたちや民間人が死亡し、家屋やインフラが大規模に破壊された」
と発表。「特に米国は、イスラエルへの主要な武器供給国として、戦時国際法
や人権法の重大な侵害を起こすような武器供給を停止する義務がある。オバマ
政権は、ただちにイスラエルへの軍事援助を中断すべきだ」と主張しています。

今回、ガザ侵攻の取材をしていて、思い出したのは、2006年夏のイスラエルに
よるレバノン侵攻でした。あの時も、街を包囲しての無差別攻撃や救急車への
攻撃、徹底的なインフラの破壊など、国際人道法での重大な違反がありました。
そのことに対する国際社会の追及の甘さが今回のガザの甚大な被害につながっ
たのではないでしょうか。今後、また同じような大規模な人権侵害が繰り返さ
れる可能性は大いにあります。そのような意味でもアムネスティ・インターナ
ショナルの訴えは、耳を傾ける価値があるのでしょう。


☆【今週のエコ】名古屋・生物多様性国際会議、日本政府のトンデモな欺瞞
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今、地球上の生物種は1日あたり、約109.5種という割合で失われているといわ
れています。これは、恐竜大絶滅時を上回るスピードという恐るべき状況となっ
ています。そのため、近年、国際社会では「生物多様性の保全」が、地球温暖
化などと共に、環境問題における重大なテーマになっています。つまり、多種
多様な生物が織り成す生態系を国際的に守っていこうということです。

そうした流れの中、2年に一度開催される生物多様性条約の国際会議が来年、名
古屋で開催されます。折しも、来年は「条約締約国は現在の生物多様性の損失
速度を2010年までに顕著に減少させる」という目標年にもあたり、開催国とな
る日本の責任も極めて重大なものです。ところが、日本国内の環境問題では、
開催国らしからぬお粗末な状況がいくつも見えてきます。

例えば、高尾山のトンネル工事の問題。フランスのガイド誌のレビューで三ツ
星に選ばれ、近年ますます人気の都内観光スポットとなっている高尾山は、
「世界遺産級」と言うべき、非常に豊かな生態系を持っています。この標高わ
ずか599メートルの小さな山に生息する植物種は1590種にも及び、これはイギリ
ス全土の植物種を超え、日本の植物種全体の3割に相当するというもの。その中
にはタカオスミレのように、世界でもここにしか生息しない固有種も含まれて
います。植物が多様であるということは、昆虫も多いということで、高尾山は
日本の昆虫の三大生息地の一つ。アサギマダラやムカシトンボなど5000以上の
昆虫が生息しているとされています。

ところが、この「奇跡の山」というべき高尾山の生態系を徹底的に破壊しかね
ないのが、圏央道のトンネル工事です。国土交通省の肝いりで進められている、
この事業、都心を中心に神奈川県から千葉県をつなぐ予定の全長約300キロの環
状道路をつくるという計画の一環なのですが、よりにもよって高尾山の山腹に、
現在トンネルを掘っているのです。この工事により「致命的な影響が出るので
は」と危惧するのは、高尾山の植物や地質に詳しい東京学芸大学の小泉武栄教
授。「高尾山の豊かな自然を誇るのは、この山が非常に多くの水を含んでいる
からです。高尾山は断層が盛り上がってできたものですが、断層の隙間に水が
通る道があり、これが地表に滲み出たり、大雨の時は岸壁の穴から勢いよく噴
出したりする。しかし、トンネルが水の道をふさいでしまえば、山自体が乾燥
してしまい、周囲の気候すら変わる恐れがあります。特に乾燥に弱い草花が深
刻で、これらの中には、例えば『生きた化石』と呼ばれるカタクリなど、希少
種も多いのです」。

国交省側は「環境に配慮しながら進めている。影響はない」と主張しているも
のの、高尾山周辺の地主の一人で、環境NGO「虔十の会」代表の坂田昌子氏は
「『影響がない』と言われていたのに、実際には悪影響があった実例が過去に
もある」と懸念しています。「高尾山の隣にある深沢山は、やはりトンネルが
掘られたのですが、工事直後から沢涸れや井戸涸れを繰り返し、ついには史跡
である御主殿の滝も涸れてしまいました」。坂田氏は「私は無条件反対してい
るというわけではない」とも言います。「ただ、もし道路を作るにしても、な
ぜわざわざ割高なコストを払い貴重な自然を破壊するリスクをとるのか。迂回
路をつくるなどの代替手段を考えないのかが、どうしてもわからない」(坂田
氏)。

高尾山の貴重さは諸外国の研究者達も認めているところ。このままでは日本の
生物多様性への取り組み自体が疑われることにもなりかねません。そして何よ
り、坂田氏の指摘するように、せめて代替案を国交省は出すべきで、それがで
きないのなら計画を白紙にするべきでしょう。欧州では、貴重な生態系に影響
が少しでも出る可能性があるならば、そこは開発しないというのが最近の流れ
だとのこと。失われた自然を再生させることは、ほぼ不可能なのですから。
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