農業文化マガジン『電子耕』

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シンクタンク山崎農業研究所が農業を中心として健康・食べ物・人物をめぐる情報を提供し、読者との意見交換をはかる農業カルチャーマガジン

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メルマガ名
農業文化マガジン『電子耕』
発行周期
隔週刊
最終発行日
2018年09月01日
 
発行部数
693部
メルマガID
0000014872
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
行政・政治・地域情報 > 団体 > 団体全般

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隔週刊「農業文化マガジン『電子耕』」 第408号
-環境・農業・食べ物など情報の交流誌-
2018.08.30(木)発行 山崎農業研究所&編集同人
<キーワード>
環境・農業・健康・食べ物などの情報提供、高齢者と若者、農村と都市の
交流ミニコミ誌。山崎農業研究所&『電子耕』編集同人が編集・発行。
http://www.yamazaki-i.org

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9月19日(水)、総会・山崎記念農業賞贈呈式ならびに総会記念フォーラムの
ご案内をさせていただきます。
会員外の方の参加もお待ちしております!

I  2017 年度(第44期)総会 13:30~14:20
II 第42回山崎記念農業賞贈呈式 14:30~14:50
  受賞者:高梨雅人 神奈川県三浦市・野菜農家
  三浦半島食彩ネットワーク会長
  http://www2.odn.ne.jp/takanashifarm/(高梨農場農場通信)
  https://miura-shokusai.net/(三浦半島食彩ネットワーク)
III 総会記念フォーラム 15:00~18:20
  『農家産直とその仲間たち─三浦半島の地産地消に学ぶ─』
  三浦の食に魅せられて/桑村治良
  (オン・ザ・ハンモック/三浦半島食彩ネットワーク事務局)
  https://onthehammock.com/(オン・ザ・ハンモック)
  直売を柱とした生産と販売、地域の活動/高梨雅人
  日本型農産物直売所の30年/櫻井清一(千葉大学園芸学部)

日時:平成30年9月19日(水)13:30~18:20
場所:東京都中野区本町1-32-2 ハーモニータワー20階
NTCコンサルタンツ会議室
参加費:500 円(資料代等)
懇親会:終了後に講師を囲んでの懇親会を開催します。
参加費 4000 円

参加申し込み:参加希望者は下記へご連絡下さい。
TEL:080-2061-4227(益永携帯)
e-Mail:y.masunaga@ntc-c.co.jp

□ 目 次 □----------------------------------------------------
<巻頭言> 金足農高 賛歌 塩谷哲夫
<お知らせ> 山崎農業研究所所報『耕 No.143』内容案内
<会員著書案内>
 安富六郎著『武蔵野・江戸を潤した多摩川──多摩川・上水徒歩思考』
<編集後記> 「贈与」から「お互い様」へ
内田樹・藤山浩・宇根豊・平川克己著
『「農業を株式会社化する」という無理』(家の光協会、2018年)
山下祐介著『「都市の正義」が地方をほろぼす』(PHP新書、2018年)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
<巻頭言> 金足農高 賛歌
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 「農はこれ たぐいなき愛」

 この夏、100回記念大会の甲子園球場を沸かせ、決勝戦まで駒を進め、多く
の国民の声援を一身に受けた秋田県立「金足農業高校」の校歌の一節である。
まさに農の本質を突いた歌詞である。

 胸を張り、腰をそらせて精一杯の大声を上げて、勝利の校歌を歌う金農の選
手や応援団の姿に私は感動の涙を禁じえなかった。

 校歌の二番は「農はこれ限りなき意志」、三番は「農はげに 巨大なる道」
と続く。作詞者は近藤忠義(法政大学日本文学部教授)、作曲は、あの「故
郷」、「紅葉」、「春が来た」などで知られた岡野貞一(現東京芸大教授)で
ある。

 私は、農業高校の生徒全員が学ぶ必修科目教科書『農業と環境』の編纂に当
たっている。学校農場で作物や家畜を育て、地域の環境を現場に出て調査する
「プロジェクト学習」が、自然と人間が直接触れ合うこと、そしてグループの
仲間たちとの具体的な付き合いを通じて、どんなに生徒たちを“人”として成
長させるかということを実感している。そして、全国の多くのところで、彼ら、
彼女らが作りだした農産物や地域活性化の企画が地域を盛り立てている。金足
農業高校野球部の甲子園準優勝はこのことの可能性を全国に知らしめることに
なった。

 人工知能(AI)などの技術革新で社会の変化が予想されている一方、自然と
一体になることから人間性を学び、チームプロジェクトに取り組む“農業”の
教育的な価値が見直されている(注)。この動きに、日本の、そして世界の、
人間社会の未来を、希望をもって託したいと思う。

 秋田県の人口減少率(推定)は日本一だが、それだけ、県民が活用できる自
然資源保有率が高いということである。

(注)(1)大田堯・中村桂子,百歳の遺言,藤原書店.2018./(2)中村桂子,
科学者が人間であること,岩波新書。2013./(3)米国の教育ドキュメント映
画について-朝日新聞,2018.7.24.

塩谷哲夫
山崎農業研究所所幹事
yamazaki@yamazaki-i.org

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<お知らせ> 山崎農業研究所所報『耕 No.143』内容案内
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山崎農業研究所所報『耕 No.143』の内容を紹介いたします。
ご希望の方には雑誌を頒布いたします。
yamazaki@yamazaki-i.org
までご連絡ください。

《土と太陽と》(巻頭言)あらためて種子法廃止を考える◎西川芳昭

[第158回定例(現地)研究会]江戸野菜:小松菜に学ぶ地産地消
研究会開催にあたって◎小泉浩郎
小松菜力を発信する◎出口耕太郎
松菜の産地戦略・人づくり・産地づくり◎真利子伊知郎
小松菜を中心とした農業経営とその継承◎大塲常則
参加者の声◎海老名保孝/佐々木哲美/益永八尋

[特別寄稿]
自分のDASH村を自分で作ろう◎長谷川 浩
腐植前駆物質の生成・製造と応用事例について◎高味充日児
日本とブラジルの協力によるセラード農業開発の奇跡(下)◎村田稔尚

〈連載〉“生きもの語り”の世界から(14)
農の語り方が薄っぺらになったのはなぜか/宇根 豊

〈農村定点観測〉
小規模な農作業効果から見える「農福連携」問題/鹿児島県・井尻吉門

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<会員著書案内>
 安富六郎著『武蔵野・江戸を潤した多摩川──多摩川・上水徒歩思考』
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安富六郎著『武蔵野・江戸を潤した多摩川──多摩川・上水徒歩思考』
農文協、199ページ、定価1700円〈税別〉)
http://www.amazon.co.jp/dp/4540142631
※山崎農研HPに関連記事を掲載しています。

玉川上水の奇跡「ひとくい川」(第3話)連載  安富六郎 著
http://www.yamazaki-i.org/img/Hitokui_No3.pdf 第3話
http://www.yamazaki-i.org/img/Hitokui_No2.pdf 第2話
http://www.yamazaki-i.org/img/Hitokui_No1.pdf 第1話

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<編集後記> 「贈与」から「お互い様」へ
内田樹・藤山浩・宇根豊・平川克己著
『「農業を株式会社化する」という無理』(家の光協会、2018年)
山下祐介著『「都市の正義」が地方をほろぼす』(PHP新書、2018年)
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今年の夏はともかく暑かった(と、いちおう過去形にしておこう)。だから休
日といってもなかなか外に出る気分にならない。自ずと家の中で本を読んで過
ごす時間が長くなった。

『「農業を株式会社化する」という無理』は面白く読んだ一冊。書名は内田さ
んの書かれた章のタイトルでもある。

内田さんの文章で興味深かったのは「贈与」という視点。「農業が他の産業と
一番違うのは、その成果の多くが自然からの贈与に拠っているということ」。
そして「『贈与』であると実感したら、人々は『反対給付』の義務を感じる。
……誰かに贈り物をしてもらったら、『お返し』をしないと気が済まないとい
うのは、人間として当然のこと」だという。

「贈与」は平川さんのキーワードでもある(「贈与のモラルは再び根付く
か」)。贈与には、「順送り」「第三者へのパス」「蕩尽」といった複数のパ
ターンがあるという解説、そこから敷衍しての、貨幣経済モデルのモラルが揺
らぎ、贈与経済モデルのモラルが優勢になっていく必要があるという指摘が面
白い。

宇根さんは農本主義の視点から書いているが(「農本主義者が再発見されたワ
ケ」)、彼がしばしば言及する天地自然の恵みとは、天からの贈与としか言い
ようがない。そして百姓仕事はその贈与へのお返し、内田さんふうに言えば、
「反対給付」の自然な実践ともいえるだろう。

藤山さんは地方で進む人口減少に具体的にどうすればよいのかを説く(「年に
1%ずつで田園回帰はできる」)。ポイントは地域で毎年1%の人口を増やすこ
と(世代間のバランスは必要)、そして外部に流出していたお金の1%を毎年
取り戻すということ。なんとかミクスだとか骨太だとか、いさましい言葉は使
わずとも持続的な暮らしを取り戻すことはできるのだというのだが、これもま
た、地方にあるさまざまな「贈与」あってのことともいえるだろう。

最近読んだもう一冊が『「都市の正義」が地方をほろぼす』。山下さんは、国
による「地方創生」がともかく「稼ぐ」を強調することを危惧する。しかし
「稼ぐ」を「生産性」と言い換えるならば、個人レベルではさておき、地方は
不利でありつづける。

一方「選択と集中」ともいわれるが、これは排除の論理であり、とりわけ問題
なのは「選択と集中」を主張する人間が、自分は排除される(可能性のある)
対象ではないと思い込んでいることだという。こうして人も金も中央に集まる
傾向は止まらないのだが、それは「地方創生」がそもそも目指した日本の人口
減少には有効にはたらかないと。

山下さんはいま必要なのは「選択と集中」ではなく「分散と循環」だという。
「贈与」を「お互い様」ととらえなおせば、「分散と循環」をささえるのは、
この「お互い様」という価値観ではないか。

内田樹・藤山浩・宇根豊・平川克己著
『「農業を株式会社化する」という無理』
224ページ 1400円+税
出版社: 家の光協会
ISBN: 978-4259547646
発売日: 2018/6/28
https://www.amazon.co.jp/dp/425954764X

山下祐介著『「都市の正義」が地方をほろぼす』
320ページ 920円+税
出版社: PHP研究所
ISBN: 978-4569840888
発売日: 2018/6/19
https://www.amazon.co.jp/dp/4569840884

2018年08月30日
山崎農業研究所会員・田口 均
yamazaki@yamazaki-i.org

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山崎農業研究所編・発行/農山漁村文化協会発売
『自給再考──グローバリゼーションの次は何か』
(発売:2008/11 定価:1,575円 )
http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_4540082955/
たくさんの書評・紹介記事をいただいています。感謝・感謝です。
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◎辻信一さん(文化人類学者、ナマケモノ倶楽部世話人。明治学院大学教授)
グローバルの次は何? ~卒業するゼミ生諸君へ
http://www.sloth.gr.jp/tsuji/library/column64.html
◎戎谷徹也さん(大地を守る会)
ブログ:大地を守る会のエビちゃん日記 “あんしんはしんどい”
「自給率」の前に、「自給」の意味を
http://www.daichi.or.jp/blog/ebichan/2008/12/16/
◎吉田太郎さん(長野県農業大学校教授、執筆者)
キューバ有機農業ブログ 自給再考の本が出ました
http://pub.ne.jp/cubaorganic/?entry_id=1822182
◎関良基さん(拓殖大学政経学部)
ブログ:代替案 書評:『自給再考 -グローバリゼーションの次は何か』
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/cb22650fa39384bdd22b61440fa81fa0
◎大内正伸さん(イラストレーター・ライター)
ブログ:囲炉裏暖炉のある家 tortoise+lotus studio「書評『自給再考』
http://iroridanro.net/?p=15533
◎ブログ:本に溺れたい グローバリゼーションの次は何か
http://renqing.cocolog-nifty.com/bookjunkie/2009/01/post-841e.html
◎森川辰夫さん
NPO法人 農と人とくらし研究センター/資料情報
http://www.rircl.jp/shiryo.htm
◎日本農業新聞/書評
(2009/01/19 評者:日本農業新聞編集委員 山田優)
http://yamazaki-i.org/
(画面トップの「書評はこちらから」よりアクセス下さい)
◎小谷敏さん(大妻女子大学)
日本海新聞コラム「潮流」/「自給」の方へ(2009/01/31)
http://blog.goo.ne.jp/binbin1956/e/c895f6619b30ba7725e264b4daa75219
◎白崎一裕さん((株)共に生きるために)
月刊とちぎVネットボランティア情報vol.158/しみん文庫
http://yamazaki-i.org/
(画面トップの「書評はこちらから」よりアクセス下さい)
◎塩見直紀さん(半農半X研究所、執筆者)
ブログ:半農半Xという生き方~スローレボリューションでいこう!
立国集。
http://plaza.rakuten.co.jp/simpleandmission/diary/200812270000/

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◎お願い「<読者の声>の投稿規定・メールの書き方」
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1、件名(見出し)を必ず書いて下さい。「はじめまして」は省略して、言い
たいことを具体的に。
2、氏名・ハンドルネームは、文末ではなく始めのほうに。
3、1回1テーマ、10行位に。
4、ホームページを持っている人は、文末にURLを。
5、JIS X0208 規格外の文字(機種依存文字)のチェックを。
http://www.csj.jp/learned-society/check/new_but/jisx0208-sjis.html
インターネットで使えない丸数字や半角カタカナ、括弧入り略号などは文字化
けの原因です。

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次回 409号の締め切りは09月10日、発行は09月13日の予定です。

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<本誌記事の無断転載を禁じます>
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隔週刊「農業文化マガジン『電子耕』」 第408号
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2018.08.30(木)発行 山崎農業研究所&編集同人
mailto:yamazaki@yamazaki-i.org
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