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ほぼ 週刊
最終発行日
2018年11月15日
 
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2,447部
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教育・研究 > 教育実践 > その他

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□小学校教師用ニュースマガジン2402□総発行部数3600□新福悦郎     
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判決書事例で学ぶ安全教育 第20回 
 ~安全学習について(4)~  
           
                   石巻専修大学  新福悦郎

1.はじめに

 前回は、安全学習について、【さいたま地方裁判所平成29年4月26日】の判決書教
材をもとにして、安全学習における資質能力育成について論じました。具体的な実践はこ
れからですが、今後は授業を通した実践で検証していきたいと思っています。

 さて、今回の本論に始まる前に、自分の著書の紹介をしたいと思います。
 私の単著が、今月中旬に出版されます。
 タイトルは、『いじめ問題関係判決書の教材開発といじめ授業ー構成要素を中心に』
(専修大学出版会)です。私の博論をもとに修正加筆しました。私にとっては初めての単
著となります。
 いじめ判決書を教材開発し、それを利用したいじめ授業について、その教材記述および
感想文記述から、どのような内容構成の要素が抽出できるのかについて、その特色を明ら
かにしたものです。
 いじめ授業を判決書教材活用によって実践してから20年近くになります。その長年の研
究成果である著書をぜひ手にとっていただけるととてもうれしいです。

 本題に入ります。
 今回も、安全学習に活用する判決書教材を紹介したいと思います。前回の判決書教材は、
ひさしからの飛び降りをめぐる中学校の事故でしたが、今回は小学校のいじめ自殺事件を
紹介します。内容については、すでに第3回において紹介済みです。しかし、そこでは安
全教育という視点でしたので、学校教師の取組について記述したものでした。
 今回は、実際の損害賠償請求事件としての判決書から、いじめ授業用に教材開発したも
のです。小学校の授業で活用できるように、内容をかなり簡素化し、小学生が授業でいじ
めについて考察できるように工夫しています。対象は中学年から高学年になるでしょうか。
 まずは、その判決書を紹介します。

2.安全学習としてのいじめ判決書教材の開発ー悪口・仲間(なかま)はずれのいじめにつ
いて考えよう
「前橋地方裁判所 平成26年03月14日判決」

(1)1学期の初めころから、かず子、沙(さ)希(き)はあい子に対し、「気持ち悪い」、
「きもい」等と連続して言い、「臭い(くさい)」、「こっちくるな」と言って、あい子が
近くに来たときは嫌(いや)そうな顔をしたこともあった。また、「バカ」、「汚(きたな)
い」、「臭い」、「近寄るな」と言い、すれ違いざまに、「あっちいけ」と言ったことも
あった。
  また、二人は、あい子のことを仲間内で、名字とゴリラの「ゴリ」を合わせて「○○
ゴリ」と呼び、周(まわ)りの子は笑っていた。
  さらに、クラスの他の数人の子も、あい子に対し、「ばい菌(きん)」、「きもい」、
「うざい」、「あっち行け」と言い、「暗いよね」と教室やトイレ、廊下で言っていた。
また、1学期のコース別授業の際、あい子の隣(となり)に座(すわ)ろうとした別クラスの
子に対し、「隣に座らない方がいいよ」と言った子もいた。
(2)あい子は、木村先生に対し、かず子や沙希等から悪口を言われると相談(そうだん)
した。木村先生は、これを受けて、かず子や沙希等に対し、そういうことは言うものでは
ないと指導(しどう)したが、かず子や沙希等の保護者(ほごしゃ)に連絡(れんらく)をした
ことはなかった。
(3)しかし、その後も悪口は続いた。母親は、あい子に対し、「悪口を言われているこ
とを木村先生に言いなさい。」と言ったが、あい子は、「先生もいじめられているから言
えない。」、「先生はみんなにばかにされているからムダ」と答えた。
  父親は、木村先生に対し、あい子がクラスの子たちから嫌(いや)なことを言われてい
るようだと電話で相談し、あい子を早退(そうたい)のために迎(むか)えに行った際にも同
じような相談をした。
(4)2学期になって、9月28日、沙希は、行われた席がえの時に、給食時のグループ
について何も指示(しじ)されていなかったことから、木村先生に対し好きな児童と食べて
もいいかと聞き、木村先生がはっきりと「ダメです」と言わなかったため「ヤッター」と
言って、クラスの子たちは、勝手にグループごとに机をよせて給食を食べるようになった。
かず子は、席を女子3人グループの他の子のそばにうつして食べ、木村先生や周囲の者が
注意してもきかなかった。
(5)あい子は、だれからもいっしょに食べようと声をかけられず、あい子自(みずか)ら
も声をかけなかったところ、どのグループにも入ることができず、同日、一人で給食を食
べることになってしまった。木村先生は、その後もクラスの児童の勝手な行動を注意して
やめさせることをしなかった。そのために、グループごとに給食(きゅうしょく)を食べる
状況(じょうきょう)が続いた。
  ある子は、あい子から「グループにまぜて」、「だめだと思うが一応(いちおう)聞い
てみて」と言われ、かず子にたずねたが、「だめ」と言われて、そのままになってしまい、
クラス女子はほとんどかず子のいうことを聞いてしまう、注意すると、変なことを言われ
るのでだまっておこうということになると感じていた。
(6)9月29日から続けて4日間、あい子は一人で給食を食べた。あい子は、その後2
日間欠席し、さらによく週の2日間も一人で給食を食べた。一人で食べるあい子の表情
(ひょうじょう)は暗(くら)かった。父親があい子に対して、はげます意味で「一人ぼっち
でもいいじゃない。」と言うと、あい子は「一人じゃイヤなんだ。」と言っていた。
(7)そこで、木村先生は、クラスの子どもたちに対し、班(はん)ごとに給食を食べさせ、
あい子が一人で給食を食べることのないようにするため、10月14日、席がえを行った。
あい子は、その日、班で給食を食べたが、翌日には、ふたたび一人になってしまいそうで
あった。そのため、木村先生は、「あい子が一人になっちゃうよ。」と言ったところ、美
咲さんがあい子といっしょに給食を食べた。
  しかし、あい子は、週明けの10月18日、再び一人で給食を食べることになってし
まい、木村先生から「一人になってしまったけど、がんばっているね」と声をかけられ、
翌日から2日間、欠席した。
 あい子のほかに一人で給食を食べていた子はおらず、クラスの子は、あい子が一人で食
べているのを見て、あちこちで「よく一人で食べられるよね。」とひそひそ声で話してい
たことがあった。あい子が一人で食べていることに気づいても声をかけることができなか
った子や、あい子は入れてといえない様子だった。
(8)あい子は、「給食で一人ぼっちになっておりもう学校に行きたくない」と言い、父
親から「それだったらもう学校には行かなくてもいい」と言われて、校外学習日(10月
21日)の前の2日間は家事(かじ)都合(つごう)と病気を理由に欠席した。そのため、木
村先生は、父親に対し、校外学習日の前日、校外学習に参加するかどうかの電話をしたと
ころ、あい子は、「給食もないし、一人ぼっちにならないかな。」と言って参加(さんか)
する気持ちを示した。
(9)かず子は、10月19日、学校を欠席したにもかかわらず、あい子をレンタルビデ
オショップで見かけたと思い、翌20日、自分の席について大きな声で、「昨日あい子が
休んだのにレンタルビデオショップにいた。」と言った。
(10)あい子は、校外学習日に、登校(とうこう)したところ、かず子や沙希を含むクラ
スの子どもたち数人から、「校外学習の日だけ学校に来るのか。」、「2日も休んで何で
今日来られるんかね。」とみんなに聞こえるように言われた。かず子は「何でこんな時だ
け来るんかねえ。」といろいろな人に言っていた。
(11)あい子は、教室で出席確認(かくにん)等(など)した後、教室を出るのをいやがっ
た。「かず子らから『何でこんな時だけ来るのか』等と言われたから、校外学習に行きた
くない。」と先生たちに話して泣(な)いた。
  校長先生は、あい子に行くよう説得(せっとく)するため玄関(げんかん)に来た。校長
先生たちは、あい子に対し、せっかく用意してきたから行こうとなだめ説得し、あい子の
手をひいて整列(せいれつ)場所に行き、あい子は、泣きながら列に並んだ。
  あい子は、駅のホームでも泣いていた。
(12)あい子は一人で食べ、近くで木村先生や養護(ようご)の先生が食べた。
  クラスのある子は、あい子に対し、昼食時、「なんでこっち向いてるん。あい子のこ
とを言ってるんじゃないからこっち見ないで。」と強く言った。
(13)かず子やクラスの数人の児童は、校外学習の最中(さいちゅう)も、あい子のこと
を、「きもい」、「うざい」、「ゴリラ」、「向こう行け」と言った。そして、かず子を
含む女子3人グループは、「何でこんな日ばっかり来てんだよ」と何度も言い、これは、
周囲の者にも、あい子にも聞こえていたが、クラスの子らは、誰も止めず、引率(いんそ
つ)の先生にも言わなかった。
(14)校長先生は、校外学習を通して、全体を見てはいたが、あい子に対しては、「お
昼は食べられた?」と一度聞いただけであり、あい子の様子には気付いていなかった。
(15)木村先生は、かず子に対し、あい子に対する朝の言動について確認すると、かず
子は、「うん、だって学校を休んでも夕方、公園なんかで遊んでいることがあったんだ
よ。」と話したため、「言われた人の気持ちを考えて話そう。」と指導した。また、木村
先生は、あい子に対し、かず子に対する指導(しどう)が終了(しゅうりょう)した後に声を
かけようと考えていたが、あい子が、かず子に指導している間に帰ってしまったため、話
ができなかった。
(16)あい子は、両親に対し、校外学習から帰宅した際、「かず子に「『休んでるのに
何でこういうときだけ来るの。』と言われた。電車の中でも泣(な)いていてはずかしかっ
た。校外学習に行かなきゃ良かった、弁当も一人で食べた。」等と話し、これを受けて、
父親は、木村先生に対し、電話をかけ、あい子が給食を一人で食べていることや、嫌(い
や)なことを言われてつらかったようであること、今までも何か言われることがあったよ
うだと話した。木村先生は、「相手(あいて)の児童(じどう)は、人の気持ちを考えずに発
言してしまうことがあるため指導する。」と答えた。
  
(17)あい子は、その日、父母が仕事に行きし、弟は登校(とうこう)したため、一人で
家にいた。
  教頭と別の先生が、あい子が登校しないため、午前8時40分ころ、家を訪問(ほう
もん)したが、だれも出てこなかった。
  木村先生は、同日、午後6時ころ、あい子の家に電話をかけたが、誰も出なかったた
め、午後7時30分ころ、家を訪問したが、留守(るす)だった。このとき、木村先生は、
手紙を置くなどの何らかの方法により木村先生が来たことや指導を伝えることはしなかっ
た。そのため、両親とあい子には、木村先生が自宅に来たことが、分からなかった。

3 安全学習での問いかけ

 授業でどのような問いかけをしたら良いのでしょうか。私は次のような発問を想定して
います。

ア この後、あい子はどうなったと思いますか。
イ いじめ行為(こうい)はどれだと思いますか。
ウ 自分がつらいなと思ったところはどこですか。
エ だれに責任(せきにん)があるのでしょうか。
オ 周(まわ)りのお友達はどうすればよかったのでしょうか。
カ 学校で安全・安心に生活するためには、どのようなことに気をつければよいのでしょ
うか。

 以上、6つの問いを授業の中に位置付けたいと考えています。

 次回は、紹介したいじめ判決書教材をもとに、子どもたちに培いたい安全学習による資
質能力との関連から分析したいと思います。できれば、授業実践における感想文の分類分
析から紹介できればと思っています。


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編集者より

『いじめ問題関係判決書の教材開発といじめ授業ー構成要素を中心に』
(専修大学出版会)



新福先生、御著書の出版おめでとうございます。
この本を手に取った先生方が、子どもたちの心に迫る授業を展開されるのでは
と楽しみにしています。

今回の事例、それぞれの立場に立って、考えさせる授業をしてみたいと思いま
した。

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 1月 29-30 市民講座講師養成のための講座 講師
 2月    新作童話掲載誌発行予定/どこか遠くに旅する予定          
 2月 16-17 市民公開講座 世界自然遺産教育 ※募集開始前です 
◆出前授業 琉球切手で学ぶ沖縄他 随時募集中(小6以上)

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発行基準日一覧 ※掲載は数日前後することがあります。ご了承下さい。
         ☆当月分発行済み
11月

☆07日 心を育てる道徳教育実践記 丸岡慎弥 
☆08日「放課後の職員室~中学校の風景~」 杉本直樹 
09日「今こそ本気で取り組もう!」学級づくり研究会「ちから」代表川端成實
☆10日 子どもが大喜びで先生もうれしい!中村のネタ大放出!! 中村健一
☆12日 判決書事例で学ぶ安全教育 石巻専修大学 教授 新福悦郎
14日 高学年女子との付き合い方 旭川市内小学校教諭 宇野弘恵
17日 沖縄のチャンプルーばなし 琉球大学 教職大学院准教授 比嘉俊
18日 世界のどこかで発見 こんなところに教材 熊本県小学校教諭 笹原信

20日 正義と勇気を育てる学級&学年集団づくり 鹿児島県小学校教諭 内山
義朗
22日 実務家教員トボトボ日記 上越教育大学教職大学院准教授 阿部隆幸
25日 学級通信『きらきらひかる』が紡ぐ物語 札幌市立小学校教諭 大野睦仁
26日 若手教員の役立ち 学級経営のアイディア 静岡県小学校教諭 森竹高

27日 三重大学30年 ~教員養成の仕事を振り返る~ 佐藤年明 
28日 教材開発の極意 旅する教師 熊本県小学校教諭 村上浩一

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3月と8月はお休みです。
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2018/11/13 藏滿逸司(琉球大学)編集発行 
  tabibito99+@yahoo.+co.jp (+は抜いてください)
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