国際派時事コラム「商社マンに技あり!」

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まぐまぐ大賞2014の「行政・政治・地域情報」部門2位に選ばれたメールマガジンです。文春新書『英語学習の極意』の著者でもある泉ユキヲ(昭和34年、愛媛県松山生まれ、東京都足立区在住)が社会評論を配信します。平成13年以来、ほかの人が書かないことを書こうという一念で続けてきました。ぜひご一読を!

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メルマガ名
国際派時事コラム「商社マンに技あり!」
発行周期
毎月1~2回
最終発行日
2018年08月01日
 
発行部数
5,404部
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形式
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カテゴリ
行政・政治・地域情報 > 政治・行政・自治体 > その他

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◆◆◆◆◆◆ 泉 ユキヲの 国際派時事コラム ◆◆◆◆◆◆
http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/


   ガスタービン発電所工事の贈賄事件におどろく


◆◆◆◆第427号◆◆◆平成30年8月1日発行◆◆◆◆


 
 
 「石の上にも三年」を実地検証中だ。
 銀座ビジネス英語gym を立ち上げてから2年が経った。
「三年」まで、あとちょうど1年。
 「石の上にも三年」は、「一年」でも「二年」でも「五年」
でもないところがミソだと思う。

 それにしても、予想外の集客難だった。
 口では達観を装っても、焦る。
 何が苦しいと言って、「無料おためし」をうたい、自分の
電話番号を世の中にさらしても反応がほとんどないのが苦しい。

 さすがに奮闘2年で、ほかの英語教室がマネできない泉流
レッスンの型は確立できた。
 意識の高い受講者の皆さんに感謝、感謝である。
http://ginzagym.com
 ↑「銀座ビジネス英語gym」サイト(ぜひご覧ください)

 レッスンの型はきまったので、残るは、やはり集客力の強化。
 銀座・京橋の2つの郵便局に銀座ビジネス英語gym のポスター
を2ヶ月貼ってもらったが、効果がない。
 地下鉄駅にも貼り出そうと思っていたが、止めにした。

 泉幸男著の英語学習本を書店に並べ、あとがきで銀座ビジ
ネス英語gym を宣伝しよう。起死回生。

 3年前に『英語学習の極意』を出したときは
「英語のキモは句動詞だ」
がキャッチフレーズだったけれど、こんどは
「英語のキモは類義語力だ The Power of Synonims」
と題して1冊、いや、数冊書こう。 
 
 なんとか「石の上にも三年」に間に合わせたい。


■ ガスタービンが売れないなんて ■


 さて、この2年間でいちばん驚いたのは、やはり昔の本業
に かかわる。
 ここへきて世界的に、高性能の大型ガスタービンが売れなく
なった。

 ほんの2年前まで、ガスタービンは発電設備メーカーの稼ぎ頭
だった。
 わたしだって、フィリピンへのガスタービン輸出で頑張ったし、
事業投資でもガスタービン発電所を米国で建設する仕事に関わった。

 仕事でどっぷり付き合った三菱重工という会社では、
誰よりも誇らかだったのがガスタービン関係者だった。

 昭和59年に商社で働きだして以来、30年余り ひたすら右上がり
の商品。性能は年々アップし、頼りになる最先端だった。
 それが、ここ2年ほど商談が急減し、大手メーカーの米国GE社
やドイツのシーメンス社が大幅な人減らしを断行した。
 
 「ガソリン車が売れなくなった」なら、日本全国の自動車
関係者はパニックだろう。
 ガスタービン商戦の不振は、わたしにとってそのくらいの
サプライズだ。


 業界には、2020年にはガスタービン需要は持ち直すだろう
……という説も流布している。
 しかし今回のガスタービン商戦不振は、風力・太陽光発電
設備の大幅なコストダウンが主因だろう。
 もう、かつての市場規模は戻って来ない。さらなる業界再編
は必至だ。
 
 難しいのは、熱効率向上に向けた技術開発の匙加減だ。
手を抜いたとたん、大型案件と縁がなくなりジリ貧が確定する。
 かつてなら、大手電力会社と「共同研究」をすることで乗り
切れたのだが、いまの電力会社に財務の余裕は とぼしい。


■ タイの火力発電所建設がらみの贈賄事件 ■


 さる7月16日・24日の日経報道も、他人事と思えないサプ
ライズだった。≪三菱日立パワー タイ贈収賄≫ の見出しが
痛い。
 メーカーのプレスリリースのほうが状況の全容がよくわかる
ので、そちらへのリンクを張っておく。

https://www.mhps.com/jp/news/20180720.html
「不正競争防止法違反による当社元役員および元社員の起訴について」

≪本日(7月20日)、当社の元役員2名(元取締役常務執行役員
エンジニアリング本部長、元執行役員調達総括部長)および
元ロジスティクス部長1名が、不正競争防止法違反(外国公務員
への贈賄)容疑で起訴されたとの情報に接しましたので……≫
とある。

 辯護士(べんごし)先生に校閲を頼むと、こういう文章に
なるのかもしれないが、「起訴されたとの情報に接し」の他人
行儀がせつない。世の中、ずいぶん変わった。

 「これはひたすら家老三名の一存によるもので」と家老3名
が切腹し、お家は安泰。
 ちょうど歴史モノを読んでいるもので、思わずそんな連想
をした。
 やはり江戸時代は続いている、か。
 
 ことの発端は、こうである。
≪発電所の建設現場近くに設置された桟橋に 資材を荷揚げ
しようとしたところ、地元港湾当局の公務員と思われる人物
を含む地元関係者らにより桟橋を封鎖された上、2,000万バーツ
を支払うよう要求された≫

 平たくいえば、官民一体のヤクザがやってきて「みかじめ料」
を要求してきた、というような話だ。
 工事スケジュールを守るべく、あろうことか、業者にカネを
工面してやり「みかじめ料」を払わせてしまった……


■ 起訴されたのは、わたしの尊敬するエンジニアだった ■


 プロジェクトの受注は輝いていた。
https://www.mhi.com/jp/news/story/1308205413.html
「三菱重工:タイKEGCOからGTCC発電所建設プロジェクトを受注」

 今回起訴された3名のうち、日経紙上で名指しされた内田聡
さんは、わたしもフィリピン案件でお世話になった。
 いっけん飄々としていながら、怖いくらい切れ者の ガス
タービン技術者。尊敬するエンジニアだった。

 技師のままでいたら東京地検特捜部の世話になることは
なかったろうに、優秀ゆえに役員に出世した挙句、こんなこと
になろうとは。
 このレベルのストレスは、寿命に影響する。

 わたしも十数年前、タイで火力発電所建設に関わった時期
があった。
 案件受注は多くのひとがかかわる修羅場だ。もう時効だから
言うが、墓場まで黙っていなければならないことが、無かった
と言えばウソになる。
 全容をあえて知らされぬまま、あることを手伝ったことも
あった。

 しかし世の中は変わった。まして今回のケースは、受注後だ。
建設期間中のトラブルである。正攻法に徹するべきだった。

 ヤクザもどきの妨害者に、もしも公務員が混じっていると
すれば、わたしなら喜ぶ。

 「政府の行為(act of government)による工期遅延だ」と
言いくるめ、不可抗力(Force Majeure)条項の適用を客先に
求めるだろう。
 ヤクザな公務員を相手どって行政訴訟に持っていく手もある。

 ウン億円かかっても、大企業はそちらの道を行くべきだった。


■ はげしい国際競争のなかで ■


 2年前に商社の職場から消えたとき、わたしが後輩たちに
残したことばがある。

≪自分には、きらいなことばがある。「うまくやれ」という、
あの決まり文句だ。
「うまくやれ」の一言のために、どれだけのひとが道を外れて
きたか。
皆さん、うまくやろうとするな。愚直がいちばんだ。≫


 ガスタービンは国際的に激しい技術開発競争にさらされ
続ける商品である。
 市場不振の今だから、技術開発資金を電力会社との共同研究
や政府補助金に求めたいタイミングだ。それだけに今回の贈賄
事件は痛い。

 メーカーが真摯に向き合おうとしているのが救いだ。
 三菱日立パワーシステムズよ、がんばれ!


◆■ 後 記 ■◆


 わたしが勤めていた商社の名は、これまでずっと書かずに
いました。
 しかし職場を離れて2年が経ち、オープンにします。
 こちらに書いてあります:
http://ginzagym.com

 配信コラムは久々となります。
 1時間3万円で相談役になってくれている米国人に
「7月末までに1篇書く」と約束したのがキッカケ。
(1日遅れました)

 書いてみると、文章を書く脳にふたたび血が巡りはじめた
ような気がしました。
 あ、脳の血管がちょっと詰まってたな、と。

 なお、今回の内容を書くにあたって参照したのは日経記事
およびネット上のサイトのみです。
 関係する企業の人たちに今回の件で取材はしていません。
 
 
= = = 

■主宰  泉 ユキヲ(いずみ・ゆきお Izumi Yukio)
     http://plaza.rakuten.co.jp/yizumi/

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