暮らしの中の仏教語

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古津広大寺住職による「日本語の中に多く使われている仏教語」をひとつひとつの言葉を判り易く説明した法話です。

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メルマガ名
暮らしの中の仏教語
発行周期
10日・20日・30日
最終発行日
2019年02月10日
 
発行部数
453部
メルマガID
0000090181
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
語学・資格 > 日本語 > その他

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--------暮らしの中の仏教語 第1368話------------

*******今回のお話は「劫を経る」*****************

                     毎月10.20.30日発行
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=======広大寺からの ご 案 内 ==========
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電話番号は  0250-23-1155  こちらまで!

 
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  第1368話 劫を経る
 
長い年月を経ることや、
年功を積むことを「劫を経る」と言いますね。
「劫」は梵語カルパの音写語「劫波」に由来する字で、
「無限」に近い時間の単位を指す言葉です。
具体的な長さには諸説ありますが、一説には、
10の64乗を阿僧祇劫、
10の80乗を不可思議劫というそうです。

 「あの人は劫を経ている」と言っても、
そんなに長い時間生きてきたわけはありません。
この場合は、長い間にわたって年功を積み上げてきたことを、
強調しているのですね。
「劫」の字を、功や甲に書く人も居ますが、
字が面倒だから
功労や甲羅にした事によるのかもしれません。

とにかく、「劫」は、
人間や他の生き物の寿命など問題にしない長さの単位です。
人は「長生きしたい」「永遠に生きたい」と、
昔から考えて来ました。
しかし、劫の単位を経て生き続けるなんて出来ません。

囲碁の名人・本因坊は、こんな句を残しています。
「碁なりせば 〈劫〉なりたてて 凌がんも 死ぬるばかりは 
手はなかりけり」。 囲碁では、
「交互に相手方の石を取ることが出来る形」を「劫」と言います。
これをお互いに反復すると、
「劫」が続く限り何時まで経っても死ぬ事は無いわけです。
勝負がつかなくては困りますので、今では、
「一手以上他に打った後でなければ、相手の石を取れない」
という規則が出来ているそうですね。

 国語としては、「劫を経る」事と「年功を積む」事は同じ、
と考えてよいでしょう。
「年功序列」は、そんな考えに基づいて行われてきた習慣です。
劫を経たらそれなりに功労者となり、
蟹や亀の甲羅が大きくなるのに倣って、
オーラを大きくしたいものです。
 
                          終わり

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編集後記

二月は、旧暦の正月に当たります。
節分の翌日が立春で、暦の上では春ですね。

 今年の新潟は暖冬で、雪まつりの為に作った像が、
建設中に崩れるほどでした。
 
今回もお読みいただき、有難うございました。
                        A.K.
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