3分で読める!「落語に見るオモシロ江戸風俗」

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日本再発見!チョイト小粋なダイジェスト落語と江戸のオモシロいお話しを雑談ふうに語ります。

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メルマガ名
3分で読める!「落語に見るオモシロ江戸風俗」
発行周期
週刊
最終発行日
2018年09月21日
 
発行部数
1,469部
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0000107654
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
エンターテイメント > ジョーク・笑える話 > ユーモア

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━━ら━く━ご━と━お━え━ど━の━━━━━━━━━━━━━━━━━

 3分で読める! 「落語に見るオモシロ江戸風俗」

  平成参拾戊戌年長月弐拾壱日 其の捌佰弐拾漆號 (2018/09/21 No827)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━お━も━し━ろ━ば━な━し━━

●粟田口霑笛竹・拾肆

 これから、瀧の戸が部屋に戻り、床の上の寝衣を振って見ると、ぱたりと
落ちた百両の包み金、音羽もびっくりして、手に取り上げて見ると、金百両
石川藤左衛門娘みゑどのへ、許嫁稲垣小三郎よりと書いてありました。
音羽「丈助どんに頼んであの客衆のあとをつけさせ、殺してお金を取ってく
  んなましと頼んだのだよ。私は小さい時分に別れたから小三郎さんの顔
  は知りまへんが、誠に実の有りそうな人だったが、もしやあの目の悪い
  客衆が小三郎さんならどうしたら良うございましょう。」

 と、これから、音羽が瀧の戸の手引きで廓抜け(※)をいたし、小三郎の
後を追います。一方、丈助は忍んで小三郎の跡をつけてまいり。
丈助「お盲さん、お前は懐に金を持ってるそうだが、金を出しねえ。」
 と、長いのを引き抜いて振り上げたが、小三郎が小脇差を抜いて、前後左
右へ振り廻します。丈助が息を殺して、そっと後ろへ廻り、小三郎の右の肩
口を斬り、さらに、左の肩口へ斬りつける。そこへ音羽が駆けてまいりまし
ので、この足音を聞き附け、人が来たかと驚き、丈助は逃げてしまいます。

音「私は山口屋の音羽ざます。丈助どんに言いつけて、おまはんを殺そうと
 したのも私ざますが、おまはんは、小三郎様ではありまへんか。」
小三郎「お前は石川のみゑかえ、よく来てくれた、私は稲垣小三郎でござる。」
 おみゑは、若旦那が二百両のお金がなければ、粟田口国綱のお刀が手に入
らんとのことゆえ、私は苦界へ沈みましたと、一部始終を語りました。
小「左様か、家に丈助という若党がいたが、そいつが私の偽手紙をこしらえ
 てお前を騙し、斯様な処へ沈めたのであろう。」
 と、言うので、音羽は手早く上締めを取り、疵口を幾重にも巻き、小三郎
を労りながら、扇町の小三郎の家へ参りまと、駕籠かきの安吉が働きにまい
って、留守居や何かしておりまする。

小「安吉どん開けて下さい。これは山口屋の音羽という遊女なんだが、かね
 て話をした石川の娘で、許嫁のみゑだよ。先達って美惠比丘尼が怪我をす
 る事があろう、その時にこの膏薬を貼れば悪血が出て眼病が治ると言って、
 十二枚膏薬をくれたから。」
 と、膏薬を貼っている所へ仙太郎が帰って参りました。仙太郎は音羽の身
の上を聞きに、山口屋へ登楼りましたところ、音羽が逃げ出したと言うので、
驚いて飛んで帰って参り、この始末を聞きまして、『万年町へ話しをして、
花魁のお身受け(※)をすることに致しましょう。』と、荷足船に小三郎、
音羽、安吉を乗せ、矢切のお乳母さんの所へ送り届けます。

音「婆や、ちょいと開けてくんなまし、山口屋の音羽ざますよ。」
しの「誰か表へ来たようだよ、恭太郎や開けてやれよ。」
 と、戸を開ける。入って来た音羽と小三郎から、おしのは丈助の悪事の一
部始終を聞かされ、手を震わし、涙を落します。そこへやって来たのは丈助。
おしのは、二人を次の間へ隠し、知らぬ顔で丈助を家に入れます。

丈「実は小三郎様のお手へ国綱のお刀が戻り、いよいよ御帰参になります。
 若旦那様は、お前を侍分に取立ててやろうとおっしゃって下さいました。
 そしたらおっ母さんを屋敷へ引取って、孝行をいたします。」
しの「何と嬉しい事だな。勇助どんは帰ぇらねえが、ワレと一緒か。」
丈「勇助どんは、若旦那のお傍に附いています。金子の貯えがあるなら少し
 私に貸して下さい。それに親父の形見の脇差がありましたが、あれをお譲
 り願います。」
恭太郎「叔母さん嘘だよ、勇助さんはね、矢切の渡し場でね、この叔父さん
   が殺しちまったんだよ。」
丈「こん畜生、何を言いやがる、そんな馬鹿ぁ言いやがって。」

 おしのは、夫の形見の小脇差を持ち出し、丈助に渡すフリをして、隙を見
て、丈助の横っ腹を目掛け、一生懸命力に任せて、突っ込む。
し「この野郎、うぬ、殺さねえで置くものか。よくもオラが乳を上げた御主
 人のお嬢様を騙かして、お女郎に売りやがって、その身の代の二百両も若
 旦那へ上げるてえのは嘘で、みんなワレが使いやがって。今聞けば勇助ど
 んもワレが殺しただな。一昨日の晩も山口屋へ行って、お嬢様を騙かして
 百両取るべえとしただな。ワレは若旦那を知ってべえ、知ってながら洲崎
 の土手で若旦那様を殺すべえと、斬りつけやがった。ワレより先にお嬢様
 も若旦那様もおいでがあって、ワレの悪事は残らず聞いた。親の慈悲だか
 ら畳の上で、形見の脇差で殺してやるから、ありがてえと思え。」

 隣の部屋で、小三郎が一節切を取って手向けの曲を吹きました音色が、丈
助の心に染みますと、悪い事をしたと、始めて改心致し。
丈「おっ母待ってくんな、俺の息が止っちまうと、若旦那様のお尋ねなさる
 仇の隠れ家も、お探しなさるお刀の手掛りも分るめえ、これまでの悪事の
 お詫びに残らず俺がお話し申し上げて、そうして死ぬから。」



●能書き

廓抜け(くるわぬけ)=遊女が勤め先の遊里から逃亡する事。通常、江戸の
吉原は、大門一か所しか出入り口が無く、大門の脇の番屋で、昼夜、遊女の
逃亡を見張っていたため、廓抜けは至難のわざですが、仮宅の場合は、監視
の目が届かず、見世も町中にあるので、割と簡単に廓抜けが可能だった様で
す。
悪血(あくち)=病毒を含んだ血液。わるち。
お身受け(おみうけ)=年季を定めて身を売った芸妓・娼妓などの身代金を
払って、その商売から身をひかせること。



●跋

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 とうとう、悪党の丈助も年貢の納め時となりました。死に臨んで、改心し
た丈助が明かす、粟田口のお刀の行方と、小三郎、音羽の親の仇の隠れ家は
何処。いよいよ、噺は次号を持って大団円となります!待て、次号!ご意見・
ご感想、お待ちしております。頂いたメールは、お断りのない限り、メルマ
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江戸時代、あこがれます・・・

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