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飛鳥地域の歴史・文化・景観が好きな皆さん♪「両槻会」は、そんな皆さんと一緒により飛鳥を楽しもうと活動しています。飛鳥遊訪マガジンでは、歴史だけではない飛鳥の魅力もお届け出来ればと思います。皆さん!ご一緒に、もっと飛鳥を楽しみませんか♪

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メルマガ名
飛鳥遊訪マガジン
発行周期
隔週・金曜日
最終発行日
2018年12月07日
 
発行部数
260部
メルマガID
0000259444
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
行政・政治・地域情報 > 地域の情報 > 関西

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┏┿━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┿┓

  飛鳥遊訪マガジン Vol.309

                      2018.12.7 
┗┿━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┿┛
┏○INDEX‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥┓

   1.両槻会からのお知らせ
   ―――――――――――――――――――――――――――
   2.特別寄稿             あい坊先生
   ―――――――――――――――――――――――――――
   3.第67回定例会レポート      よっぱ
   ―――――――――――――――――――――――――――
   4.飛鳥情報
   ―――――――――――――――――――――――――――
   5.編集後記
   ―――――――――――――――――――――――――――
┗‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥o○┛
 暖かい晩秋になりましたね! 今週末からは、平年並みになるそうですが。
皆さんは紅葉狩りを楽しまれましたか。今年は珍しく色鮮やかだったようで
すが、残念ながら私は秋を満喫することができませんでした。飛鳥では、岡
寺や中尾山古墳の紅葉が綺麗なのですが、写真を撮られた方がいらっしゃっ
たら、投稿をお願いします。風人を癒してください。(^^ゞ
 第68回定例会の予定を公開しましたので、3ヶ月半ほど先ではあります
が事務局では準備を開始しました。週末には単独になりますが、下見をして
きます。

 本号には、先日、報道発表が行われました「市尾カンデ遺跡」の解説をあ
い坊先生が書いてくださっています。また、関連図をフェイスブックに投稿
していますので、ご覧ください。

https://www.facebook.com/asukakaze210/
                              (風人)
o〇━━━
●1.お知らせ                        ○o。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第68回定例会予定

ウォーキング「高取城から春爛漫の奥飛鳥へ」

約7km 栢森女綱までは山道になります。
   壺阪山駅(集合) → バス → 壺阪寺前 → 五百羅漢 →
   高取城址 → 国見櫓 → 猿石 → 飛鳥栢森(女綱) → 
   南淵請安墓 → 石舞台公園(解散予定) 
  栢森からは飛鳥の桜の名所を歩きます。

実施日 2019年3月30日(土) (予定)
     10:00頃 壺阪山駅出発予定

参加申込受付 2019年2月1日(金)より
       両槻会事務局宛にメールにて asukakaze2@gmail.com

コース・実施日・集合予定時間などは、2月1日までに確定します。

写真 (春爛漫の稲渕)
https://www.facebook.com/asukakaze210/

:::::::::::::::::::::::::::::::::

第67回定例会の写真レポートを、両槻会フェイスブックに掲載しました。
https://www.facebook.com/asukakaze210/
楽しかった一日の、ほんの一コマですがご覧ください。

o〇━━━ 
●2.飛鳥・藤原の考古学             あい坊先生 ○o。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
大 壁 建 物 か ら み る 渡 来 人 の 動 向
-市尾カンデ遺跡の調査から-

 高取町教育委員会は市尾カンデ遺跡で、国内でも最古になる大壁建物を確
認したと発表しました。今回は、残念ながら現地を見ることはできませんで
したが、発表内容や新聞報道などをもとに、この遺跡を紹介したいと思いま
す。

 市尾カンデ遺跡は市尾墓山古墳(6世紀初頭)の北西にある遺跡で、これ
まで周辺では、市尾墓山古墳の南東部で弥生時代後期の水田と大溝を確認し
ています。また、今回の調査地の西側で、古墳時代の大壁建物6棟と、古墳
~飛鳥時代の掘立柱建物2棟が見つかっています。このような中、今回の調
査は民間開発の事前調査として、約1000平方メートルの範囲を調査しま
した。

 この遺跡は、真弓丘陵の南方で、曽我川右岸の比較的平地部が広がる所で
す。南東には市尾墓山古墳があり、さらに南東部を、北西から南東に紀路
(巨勢路)が通過しています。
 今回の調査では、一部分だけを確認したものも含めて、古墳時代の大壁建
物16棟、掘立柱建物8棟、竪穴建物2棟が見つかりました。
 大壁建物とは、建築的にみると、まず溝を掘って、地盤改良をしたところ
に柱掘形を掘削して柱を建てます。柱の間隔は50cm間隔程度と狭く、柱
を含めて土壁で塗り込めてしまいます。屋根は藁あるいは草葺きと考えられ
ています。掘立柱建物と違い、壁立ちの建物になります。このような建物は、
韓国にみられる建築工法であることから、渡来人の住居や建物と考えられて
いるものです。
 今回の調査で大壁建物は、調査区西半と東半にわかれます。西半の大壁建
物群はほぼ正方位に合わせているのに対して、東半の大壁建物群は東に振れ
る建物という特徴があります。この中でも最大の大壁建物は、西半にある東
西14.5m、南北13mで、東辺が約10m程途切れることから、ここに
出入り口があったと考えられます。これは森ヲチヲサ遺跡の大壁建物と同規
模で、国内最大級と考えられています。また、この大壁建物と重複して、3
棟の大壁建物があることから、少なくとも4時期の変遷があったことがわか
ります。この中には南北22m、東西7.5mの細長い建物もあります。こ
のような細長い大壁建物は、観覚寺遺跡でもみられ、その用途については検
討を必要とします。
 一方、東半の大壁建物は3棟ありますが、2棟は重複することや、残りの
1棟も極めて至近距離にあることから、3時期の変遷があったことがわかり
ます。
 これらの大壁建物に重なって、掘立柱建物が8棟見つかっています。柱穴
掘形はしっかりとしているものの、建物としては、2×3間や2×2間の小
規模な倉庫風の建物が多いようです。これらの建物には、重複はみられませ
んが、3時期程度の変遷が想定されています。また、建物は正方位を示して
いる建物が多いなか、東端の建物のみ東に振れています。この状況は大壁建
物とも共通しています。
 今回は1000平方メートルの大規模な調査にもかかわらず、出土遺物は
コンテナ4箱しかなく、いずれも表土からの出土で、古墳時代の土器が多い
とされています。この中で遺構の時期を推定する材料になるのは、大壁建物
や掘立柱建物の上層にある溝や柱穴から出土した布留2式(4世紀後半~5
世紀初頭)の土器です。これらのことから大壁建物や掘立柱建物は4世紀末
~5世紀初頭と推定されており、これまで5世紀後半と考えられてきた大壁
建物の導入時期が、さらに100年ほど遡ることになります。また、遺物が
少ないことから、大壁建物は、非日常的な祭祀や象徴的な特殊な建物の可能
性が考えられているようです。

 このような調査成果が発表されましたが、特に、大壁建物の導入時期が1
00年ほど遡ることについては、より慎重に判断しなければなりません。調
査面積1000平方メートルに対して、出土遺物がコンテナ4箱と非常に少
ないことは、遺跡の性格に関係する可能性もありますが、遺跡上部が削平さ
れていることが大きな要因と考えられます。その中で、大壁や掘立柱建物よ
りも新しい溝や柱穴から4世紀後半~5世紀初頭の土器が出土していること
から、この時期の遺構としていますが、出土遺物の量や出土状況を十分に検
討して、その時期の遺構と比定できるかを判断する必要があります。特に、
これによって、大壁建物導入時期が大きく遡るだけに、慎重にならないとい
けません。さらに、歴史的な見解にも大きな影響を与えるからです。仮に調
査者の推定通りの年代だとすると、応神14年条「弓月君、百済より来帰り。
因りて奏して曰さく、『臣、己が國の人夫百二十縣を領いて帰化く。然れど
も新羅人の拒くに因りて、皆加羅國に留れり』とまうす」や、応神20年9
月条「倭漢直の祖阿知使主、其の子都加使主、並に己が党類十七縣を率て、
来帰り」の記事と関連する可能性がでてきます。
 もうひとつ気になるのは、大壁建物と掘立柱建物の時期的な関係です。今
回の状況をみるかぎり、大壁建物が古く、掘立柱建物が新しいとみられます
が、今回の調査で確認されているのか、そして、このような変化が他の遺跡
でもみられるのかの確認も必要です。
 また、今回は正方位を示す大壁建物が多く見つかりましたが、この時期に
正方位を示す建物は少なく、斜めを向くことが多いと考えられます。北を指
向する測地技術も渡来系の技術で考え得るのか、あるいは地形的な影響なの
かの検討も必要です。
 また、高取町の大壁建物は、重複が激しく、極めて密集した状況で確認さ
れます。それは今回の調査だけではなく、観覚寺遺跡や清水谷遺跡・薩摩遺
跡・森ヲチヲサ遺跡でもみられます。このような密集は、ほぼ同じ場所での
建て替えが想定されますが、他の遺跡ではここまでの重複はみられません。
その要因も検討しなければなりません。
 いずれにしても、大壁建物の導入や立地・変遷など、今後の研究課題は多
くあります。これらを含めた総合的な研究が必要となり、その研究成果によ
って、渡来人の動向が明らかになってくるのです。

市尾カンデ遺跡関連マップ
https://drive.google.com/open?id=1HfBfa3DeqiTIEHWKGjtDqhuJBXmwLzAe&usp=sharing

市尾カンデ遺跡イラスト遺構図
https://www.facebook.com/asukakaze210/
o〇━━━
●3.第67回定例会レポート           よっぱ   ○o。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 第67回定例会は、「乙巳の変を歩く」と題して、ウォーキングを行いま
した。コースは、入鹿首塚(飛鳥寺西槻樹広場)→飛鳥宮跡苑池→飛鳥板蓋
宮跡→石舞台公園(昼食)→竜福寺(稲渕集落)→南淵請安墓→飛び石→稲
渕棚田セイサン→朝風→塚本古墳→稲渕宮殿遺跡→東橘遺跡→川原寺跡→甘
樫丘東麓遺跡→甘樫丘豊浦展望台でした。
 また、コース途中の飛鳥板蓋宮跡、南淵請安墓、甘樫丘東麓遺跡では、ス
タッフと参加者の方とで寸劇も披露しました。

 今回の定例会のテーマは「乙巳の変を歩く」でしたが、このテーマの中心
は、コースを見ていただければわかるように、蘇我蝦夷・入鹿関連の遺跡だ
けではありませんでした。今回は中大兄皇子と中臣鎌足が出会った飛鳥寺西
の槻樹広場、二人が師事した南淵請安の墓、そして、現在の稲渕集落や竜福
寺あるいは請安墓や請安宅が元々あったのではないかと思われる稲渕の棚田
や小字セイサン、小字朝風などをめぐりました。

 事務局では、7月21日に実施した第66回定例会の終了直後から、今回
の定例会の準備が始まりました。8月初旬にテーマ、コースの概略が決まり、
9月16日には、事務局長の風人さんからコース途中で寸劇をやろうと提案
がありました。そして9月29日にコースの下見を実施して、今回のコース
とタイムスケジュールを決定し、9月30日に詳細案内を発表しました。

 前回の定例会終了直後から、本格的に資料作りも進めていきました。
 事務局長の風人さんが散策資料を、「皓月」(皇極・斉明天皇物語 三部作)
の著者でもある梅前さんが寸劇のシナリオと『日本書紀』乙巳の変関連部分
の原文・読み下し文を、私が乙巳の変前後の東アジア情勢相関年表や国内・
外交関連年表、『藤氏家伝』関連記事を、それぞれ担当しました。
 今回は、これらすべてを資料にもりこみましたので、ページ数がかなり多
くなり、定例会当日の資料は、3分冊となってしまいました。第1分冊は、
各遺跡等の詳細な説明を記した散策資料編で39ページ、第2分冊は、『日
本書紀』『藤氏家伝』の乙巳の変関連記事、関連年表を掲載した参考資料編
で22ページ、第3分冊は、寸劇用シナリオ「ドラマ・乙巳の変」で7ペー
ジでした。

 では定例会当日の様子をレポートさせていただきます。説明内容などにつ
いては、風人さんから報告があるようですので、私からは、当日の概略を報
告させていただきます。
 今回の定例会は、一時、気象予報の降水確率が70%だったのが、当日は
見事に晴れ渡りました。出発式の事務局長風人さんの挨拶になると、常連の
参加者の方々のこれまで以上の「第一声は、何?」という注目の中、いつも
のように「今日晴れたのは、私の人徳です」との挨拶から、今回の定例会は
始まりました。

 最初に訪れた入鹿首塚は、飛鳥寺西槻樹の広場でもあります。乙巳の変の
中心人物である中大兄皇子と中臣鎌足が出会ったのがこの槻樹の広場です。
そして入鹿を殺害したのちに中大兄皇子たちが立てこもった飛鳥寺がすぐ東
にあり、西には蘇我蝦夷の邸宅、上の宮門が建てられた甘樫丘があります。
入鹿の首が飛んできたと伝わる首塚はそのあいだにあり、ここから今回のウ
ォーキングがはじまりました。ここでの説明は、前回の定例会で明日香村の
長谷川先生がおっしゃった槻樹の推定位置と、その痕跡から風人さんが推計
した槻樹の大きさなどが披露されました。

 次の飛鳥板蓋宮跡では、まず、宮の南西角がどこなのかを確認したのち、
宮の中心場所に移動しました。現在、飛鳥宮跡として復元されているのは、
3期遺構と呼ばれる斉明朝の後飛鳥岡本宮の一部で、北東角に位置する井戸
跡などです。乙巳の変の舞台である皇極朝の飛鳥板蓋宮の正殿は、その井戸
のやや北東にある水田あたりに推定できることなどが説明されました。
 そして、寸劇の第1幕「入鹿暗殺の場」が行われました。登場人物は、鎌
足、中大兄、入鹿、皇極、石川麻呂、子麻呂、網田の7名。事前に配役の方
にシナリオを送信していたせいか、皆さん迫真の演技。なかには、自作の槍
の小道具まで持参された方もおられ、学園祭の演劇ほどに盛り上がっていま
した。

 石舞台公園で昼食休憩の後、私たちは稲渕を目指しました。稲渕の棚田や
その周辺の地形、小字西ノ坊に立つ仏像を遠望したのち、竜福寺、南淵請安
墓に立ち寄りました。竜福寺では、竹野王の石塔や堂建て替えに伴う発掘調
査結果などの説明がありました。南淵請安墓では、現在の稲渕集落や南淵請
安の居宅や墓が、棚田や朝風峠周辺にあったと考えられるとの説明がありま
した。
 請安墓前では、寸劇の第2幕「蘇我氏打倒の謀議」を挙行。登場人物は、
請安、鎌足、中大兄。当日に配役を買って出られた方もおられたのですが、
この幕も皆さん、「どこかでひそかにリハしました?」と驚きました。
 配布資料にも記載されていますが、南淵請安は遣隋使として派遣され、3
2年間に及ぶ中国での滞在中に、随から唐への政変を直接見聞した人物です。
請安のもとに通った中大兄や鎌足は、請安の教えからどのようなことを得て、
そして何を思い描いたのでしょうか。

 次に私たちは、稲渕棚田に向かい、小字西ノ坊、セイサン、朝風付近を歩
いてその地形や位置を確認しつつ、稲渕集落、朝風廃寺、請安宅の様子を思
い描きました。

 その後、塚本古墳ではその被葬者像、稲渕宮殿跡では飛鳥河辺行宮の可能
性、東橘遺跡では中大兄の東宮の可能性、などを検討しながら川原寺前で休
憩したのち、甘樫丘東麓遺跡に向かいました。

 甘樫丘東麓遺跡は、駐車場建設のための発掘調査で焼けた建築部材などが
出土したことから、蘇我氏の邸宅跡ではないかとマスコミが取り上げ、その
後駐車場の西側の谷で発掘調査が続けられてきました。この谷からは、3期
分の遺構が検出されており、建物跡や石垣の出土から蘇我氏の邸宅に付随す
る施設だと考えられています。
 そしてここで、第3幕目、「蘇我蝦夷の最期」の開幕です。登場人物は、
蝦夷、恵尺。演じたのは、事務局の風人とよっぱでした。定例会準備の忙し
さに、誰よりも台本を読んでいない二人が、ぶっつけ本番の演技。関西弁と
アドリブ、天皇記、国記の小道具でなんとかその場を切り抜けました。

 ここで、皆さんに考えていただきたいことがあります。
 『日本書紀』に、蘇我蝦夷が乙巳の変で、「天皇記、国記、珍宝を焼いた。」
とありますが、邸宅に火を放ったとまでは記されていません。上の宮門、谷
の宮門は焼失したのでしょうか。入鹿の首を切ったと記されていないのに首
が飛んだという伝承と同じでしょうか。鎌足を祀っている談山神社の絵巻の
影響でしょうか。

 今回の終着点は、甘樫丘豊浦展望台でした。蘇我蝦夷の上の宮門が建てら
れていたとすれば、この地が第一候補でしょう。しかし、現在は削平されて
その痕跡は発掘調査でも発見することはむつかしいのではないでしょうか。
ただ、豊浦展望台に立って四方を見渡し、現在建てられている建物などをす
べて消し去れば、蝦夷や入鹿が見た景色、彼らがそれを眺めて考えた倭国の
政(まつりごと)が見えるような気がしました。

 第67回定例会は、皆さんのご協力により、無事終了することができまし
た。ご参加いただいたみなさん、寸劇にご協力いただいた皆さん、ありがと
うございました。
 今後も両槻会定例会をより楽しいものにしていくため、皆さんのご協力を
よろしくお願いいたします。
 次回は、高取城周辺を散策する予定です。すでに事務局では準備を進めて
います。
 またお会いできることを楽しみにしております。

o〇━━━
●4.飛鳥情報                        ○o。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 ―――――――――――――――――――――――
 ●帝塚山大学 市民大学ウォーク(要申込)
 ―――――――――――――――――――――――
 ※ 申込〆切 ~12/7まで

   開催日: 12月22日(土)
   内 容: 「桜井地域の古代寺院を歩き語る」
          清水 昭博氏(帝塚山大学文学部教授・考古学研究所長)
   時 間: 13:30~16:30(予定)
   場 所: 桜井地域(約7キロのコース)
   定 員: 50名(申込抽選)
   参加費: 無料(交通費は各自でご負担ください。)
   詳 細: http://www.tezukayama-u.ac.jp/social/lectures/2018/07/20/415.html

 ―――――――――――――――――――――――
 ●三輪山セミナー
 ―――――――――――――――――――――――
   開催日: 12月8日(土)
   内 容: 「三輪山周辺の考古学-この一年の調査から-」
          橋本 輝彦氏(桜井市教育委員会文化財課長)

   開催日: 1月26日(土)
   内 容: 「大嘗祭とその源流」
          岡田 荘司氏(國學院大學教授)

   時 間: 14:00~(受付12:30~)
   場 所: 大神神社 大礼記念館
   受講料: 200円
   詳 細: http://oomiwa.or.jp/topics/topics_seminar/

 ―――――――――――――――――――――――
 ●ふるさと歴史講座
 ―――――――――――――――――――――――
   開催日: 12月8日(土)
   内 容: 「後・終末期古墳からみた「棺台」使用の思想的背景」
          西光 慎治氏(明日香村教育委員会文化財課)
   時 間: 13:30~
   場 所: 明日香村中央公民館 2階研修室
   詳 細: https://asukamura.com/?p=11405

 ―――――――――――――――――――――――
 ●歴史に憩う橿原市博物館 秋季企画展
 ―――――――――――――――――――――――
 シリーズ千塚3
 「格付け!!前方後円墳 新沢千塚と四条古墳群」
   会 期: 12月16日(日)まで開催中
   時 間: 9:00~17:00(入館~16:30)
   場 所: 歴史に憩う橿原市博物館 展示室
   料 金: 一般300円、高校・大学生200円、小・中学生100円
        (観覧料無料日もあります。)
   詳 細: http://www.city.kashihara.nara.jp/hakubutsukan/30autumn.html

 ≪講演会≫
   開催日: 12月8日(土)
   内 容: 「2つの群集墳~新沢千塚と四条古墳群~」
          石坂 泰士氏(橿原市教育委員会事務局文化財課主査)

   開催日: 12月15日(土)
   内 容: 「古墳時代中・後期の奈良盆地の中での市場古墳群の評価」
          鈴木 裕明氏(橿原考古学研究所企画課係長)

   時 間: 10:30~12:00(開場9:30)
   場 所: シルクの杜 教室3

 ―――――――――――――――――――――――
 ●二上山博物館 特別展
 ―――――――――――――――――――――――
 「二上山麓と三輪山麓の考古学-大和盆地東西の歴史と文化-」
   会 期: 12月9日(日)まで開催中
   時 間: 9:00~17:00(入館~16:30)
   場 所: 二上山博物館 特別展示室
   料 金: 一般350円、高校・大学生200円、小・中学生150円
   詳 細: http://kashiba-mirai.com/1697

 ―――――――――――――――――――――――
 ●飛鳥史学文学講座(要申込)
 ―――――――――――――――――――――――
   開催日: 12月9日(日)
   内 容: 「女帝の時代とその終焉-歴史から学ぶ女性天皇という未来-」
          玉岡 かおる氏(作家)

   開催日: 1月13日(日)
   内 容: 「万葉集が見た舒明期-文学があらわす歴史-」
          村田 右富実氏(関西大学文学部教授)

   時 間: 13:00~
   場 所: 明日香村中央公民館
   詳 細: https://asukamura.com/?p=11407

 ―――――――――――――――――――――――
 ●万葉集をよむ
 ―――――――――――――――――――――――
   開催日: 12月12日(水)
   内 容: 「鎮懐石の歌(813~814番歌)」
          大谷 歩氏(万葉文化館研究員)

   開催日: 1月16日(水)
   内 容: 「梅花の宴(815~846番歌)」
          井上 さやか氏(万葉文化館上席研究員)

   時 間: 14:00~(開場13:30~)
   場 所: 奈良県立万葉文化館
   詳 細: http://www.manyo.jp/event/detail.html?id=216

 ―――――――――――――――――――――――
 ●ヤマトの歴史絵巻
 ―――――――――――――――――――――――
   開催日: 12月14日(金)
   内 容: 「ワニ氏のお膝元」
          池田 保信氏(埋蔵文化財天理教調査団主任)

   開催日: 1月11日(金)
   内 容: 「上ツ道の成立を巡って」
          北口 聡人氏(天理市教育委員会文化財課所作)

   時 間: 13:30~15:00
   場 所: 天理参考館研修場
   詳 細: 
https://www.sankokan.jp/news_and_information/ev_etc/yamatotenri2018.html

 ―――――――――――――――――――――――
 ●平城宮跡東区朝堂院発掘調査現地説明会
 ―――――――――――――――――――――――
   開催日: 12月15日(土)
   時 間: 11:00~15:00
   場 所: 平城宮跡東区朝堂院
   詳 細: https://www.nabunken.go.jp/fukyu/event2018.html#account04

 ―――――――――――――――――――――――
 ●王寺町 歴史リレー講座
 ―――――――――――――――――――――――
   開催日: 12月16日(日)
   内 容: 「聖武天皇の譲位・出家」
          本郷 真紹氏(立命館大学教授)
   時 間: 13:30~16:00
   場 所: 王寺町地域交流センター リーベルホール
   詳 細: http://home.oji-kanko.kokosil.net/ja/rekisikouza

 ≪歴史ミニ講座≫
   開催日: 12月16日(日)
   内 容: 「聖徳太子の愛犬雪丸の奥深さ」
          岡島 永昌氏(王寺町教育委員会学芸員)
   時 間: 11:30~12:00
   場 所: 王寺町地域交流センター リーベルルーム
   詳 細: http://home.oji-kanko.kokosil.net/ja/rekisikouza

 ―――――――――――――――――――――――
 ●わが里歴史講座
 ―――――――――――――――――――――――
   開催日: 12月16日(日)
   内 容: 「古墳とは?~箸中にある古墳の見方」
          丹羽 恵二氏(桜井市教育委員会文化財課)
   時 間: 14:00~16:00
   場 所: 慶雲寺(桜井市箸中1162)
   詳 細: https://sakurai-kankou.jimdo.com/イベント/

 ―――――――――――――――――――――――
 ●二上山博物館 市民の歴史講座
 ―――――――――――――――――――――――
   開催日: 12月18日(火)
   内 容: 「二条山麓と片岡地域の古代寺院」
          西垣 遼氏(香芝市教育員会事務局生涯学習課学芸員)
   時 間: 14:00~15:30
   場 所: ふたかみ文化センター 市民ホール
   詳 細: http://kashiba-mirai.com/class/%e5%b8%82%e6%b0%91%e3%81%ae%e6%ad%b4%e5%8f%b2%e8%ac%9b%e5%ba%a7-2017

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 ●帝塚山大学附属博物館共催展示
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  「東近江の古代寺院とその源流~東アジアからの道~」
   会 期: 12月23日(日)まで開催中
   時 間: 10:00~18:00
   場 所: 東近江市能登川博物館
   料 金: 無料
   詳 細: http://www.tezukayama-u.ac.jp/museum/special/2018/10/17/_31.html

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 ●近つ飛鳥博物館 でかける博物館講演会(要申込)
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 ※ 申込〆切 ~12/24(月・祝)必着

 「古市古墳群と渡来人」
   開催日: 1月14日(月・祝)
   内 容: 「考古学からみた王権と渡来人-吉備をからめて-」
          亀谷 修一氏(岡山理科大学教授)
        「ワカタケル大王とその時代」
          舘野 和己氏(近つ飛鳥博物館館長)
   時 間: 13:00~16:30
   場 所: LICはびきの(羽曳野市立生活文化情報センター)ホールM 
        (大阪府羽曳野市軽里1-1-1)
   詳 細: http://www.chikatsu-asuka.jp/?s=event_annairisona

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●5.編集後記                   梅前   ○o。
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 先月の定例会では、私の書いた脚本で「小芝居」をしました。作者として
はうまくいくか不安でいっぱいだったのですが、蓋を開けてみると参加者の
皆さんの大熱演により、脚本の拙さをカバーしてありあまる盛り上がりにな
りました。蝦夷が恵尺に国記を託す場面では、事務局長とよっぱさんの軽妙
な関西弁が、心配していた終焉の湿っぽさを見事に吹き飛ばしてくれました。
蝦夷も草葉の陰から「せやせや!」と拍手を送ってくれていたかも?(←関
西弁指導・よっぱさん)
 熱演してくださった皆さん、そして拍手を送ってくださった参加者の皆さ
ん、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
……なんか、くせになりそう(笑)
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