いつもありがとうございます。
税理士 西川です。
最近事務所の書類を整理しました。
その中から古い日本経済新聞の記事が出てきました。
平成15年6月1日(日)付け「私の履歴書」に林原健(株式会社林原元社長)が第一回目の記事を書いていました。
その中には、父の急逝後嫌々社長になったこと、
父から「損得ではなく、善悪を判断できる人間であれ」と言い続けられたこと、
経営者としての自覚には乏しいが、社長業は結果を問われる最たる職種である。
棺の蓋を覆って初めて評価が定まる。
などが書かれていました。
林原は平成23年2月2日ADRでの再建を断念し、会社更生法適用への切り替えを表明しました。
林原は中国銀行との話し合いの中で約30年前からの不正会計を明かしています。
その間の架空の売掛金は300億円で、200億円の簿外債務も発覚しました。
つまり「私の履歴書」を書いている時に不正会計をしていたことになります。
棺の蓋を覆うまでに完全に評価は定まりました。
今後は猛省し自分の私財を完全になげうって、ご迷惑をおかけした取引先等に真摯に対応して頂きたいものです。
「不正会計」
利益を不正に計上することだけが不正会計ではありません。
費用を過大に計上することも不正会計です。
事業上関係のない飲食費を計上していませんか?
家庭で個人的に使う消耗品が会社の費用になっていませんか?
経営者が、個人的なものと会社の費用を分けることはとても簡単なことです。
自分が使ったり買ったりしているものですからすぐに判断できます。
反対に実際に使ったり買ったりした人以外の人間には、事実までは分からないのです。
(かなり怪しいということはすぐに判断できますが)
究極的には経営者の倫理観ですね。
でもその領収書を費用にして気持ち悪くないですか?
なんだか変な気分になりませんか?
「わが社の製品は同業のどこよりも最高です!」と胸を張って言えるでしょうか?
ユニクロの柳井社長は、寿司屋で会合をした時、
お土産に寿司を持って帰る際に、領収書を別にして下さいと言ったそうです。
「ど真剣」
素晴らしい経営者になりたい。
私も毎日猛勉強しています。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
毎日に感謝しております。
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西川康彦税理士事務所
税理士 西川康彦
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