フラダンサーひろえのハワイ語のはなし

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フラダンサーひろえのハワイ語のはなし
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月2回
最終発行日
2019年01月31日
 
発行部数
331部
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語学・資格 > その他の外国語 > その他

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     ハワイ語のはなし192 二つの「kaona」のあいだに思うこと

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 よく知ってるはずのハワイ語なのに、どう訳してもしっくりこなくて考え込
んでしまう……誰にも思いあたる経験ではないかと思います。まずは面倒がら
ずに辞書で確認するのが鉄則ですが、あらためて調べてみると、思いもよらな
い意味があることがわかってびっくり!?なんてこともありますね。今回は、
そんなハワイ語をいくつかピックアップしながら、基本的な文法事項をおさら
いしてみたいと思います。


●「Kahi」は「1」とは限らない

「Kahi」といえば、まずは「1、2、3……」と数えるときの「’e kahi」(1、
one)を思い浮かべますが、ほかにも「切る」(cut)とか「場所」(location)
といった意味で用いられることばだったりします。えっ?どういうこと!?っ
て感じですが、辞書を引くと「longitudinally」(縦方向に)とあり、切ると
いっても、「カンナをかける」「カミソリで表面を削る」から「(髪を)櫛削
る」まで、道具を一方向にを動かすときのことばのようです。というわけで、
「切る」という「kahi」の意外な意味にも、「1」の意味がちゃんと含まれて
いることがわかります。
 「切る」といえば、ハワイ語の子音のひとつであるオキナ(声門閉鎖音)に
含まれる「’oki」や、(切り分けられた)地域をあらわす「moku」なんてこと
ばもあります。同じ「切る」でも、使い方をみると、それぞれ意味が微妙に異
なることがわかりますね*。
 次に、「場所」をあらわす「kahi」を使った例文を挙げてみます。

1)Hele ma kahi ’e*!.  あっちへ行け!/出ていけ!

 ※hele(行く)、ma(場所をあらわす「~で」)、’e*(違う、別の、
  知らない)

2)Ka wahine mai kahi ’e*.  知らない土地から来た女性

 ※ka wahine(女性)、mai(~から)

 1)の「ma kahi ’e*」は、直訳すると「遠い場所で」くらいの意味になり
ます。同じく場所とともに使われることが多いことばに「i」がありますが、こ
ちらは「~へ(向かう)」と動きが含まれることがあるのに対して、「ma」は
ひとところにとどまるイメージ。「(そんなこというなら)出ていけ!」みた
いなシチュエーションで使われるフレーズですが、遠くへ向かうことよりも
「(そこに)とどまって(帰ってくるな)」というニュアンスではないかと思
われます。2)の「mai kahi ’e*」で用いられている「mai」(~から)につ
いては、「hele mai」(こちらに向かってくる)みたいに動詞とセットで用い
られる方向詞とは、似ているようで異なる点にも注意しましょう**。
 ここまで挙げた「kahi」についてまとめると、「切る」の意味では動詞、「1」
のときは数詞、「場所」をあらわすときは名詞ということになります。「ひと
り(の誰か)」(someone)という意味で用いられることもあって、この場合も
「場所」同様に名詞ですが、1)2)からもわかるように、名詞であっても「kahi」
には定冠詞「ke」がつきません。なぜか……そう、「kahi」は場所をあらわす
「ka wahi」が短くなったことばなので、ことばそのものに冠詞が含まれてい
るからです。同じような事情で冠詞がつかないものに、「kauhale」(複数の家
の集合体)なんていうのもありますが、この場合は「kau」が複数をあらわす定
冠詞の意味をもつことによります。


●花とは限らない「pua」

 「Pua」といえば「ka pua」(花)、比喩的には花にたとえたくなる「美し
いひと」や「大切なひと」の意味でも用いられることば。そして、案外知られ
ていないように思うのが、「pua」に「(花が)咲く」という動詞の意味もある
こと。例文を挙げてみると……

3)Pua ka lehua.  Lehuaが咲く。

4)E pua ana ka lehua.  Lehuaは花開くでしょう。

 いずれも、定冠詞「ka」が付いていないことや、「e+動詞+ana」(未来、
未完了)といった構文で用いられていることから、動詞の「pua」であることが
わかります。ちょっと紛らわしいかもしれないのが、次のようなケースです。

5)Ke pua maika’i, hau’oli loa au.

満開になったら、私はすごくうれしい。

 ※maika’i(よく)、hau’oli(うれしい)、loa(とても)、au(私)

 この文では、文頭の「ke」が、定冠詞ではなく動詞「pua」の前に置かれてい
ることに注目してください。そう、花の意味なら「ka pua」ですから、ここで
用いられている「ke」は定冠詞ではなく、「~のときには」(when)や「~す
ると」(if)といった、時や条件をあらわすことばなんですね。
 次に、花ではないものに用いられる動詞の「pua」をみてみます。

6)Pua  ka  uahi.  煙が立ち上る。

 ※ka uahi(煙)

7)E pua ana ka makani nui i ke*la* 'apo*po*

 明日は強い風が吹くだろう。

 ※ka makani(風)、nui(大きい)、i ke*la* 'apo*po*(明日に)

 こんなふうに、「pua」は煙や風、輝きといった現象があらわれるときに用い
られることばでもあります。ちょっと変わったところでは、ひとのことばが発
される(仕方であらわれる)場合にも使われます。もしかすると、「ka makani」
(風)が比喩的に「うわさ」「ゴシップ」なんて意味で用いられるあたりにも
通じる感覚なのかもしれません。
 もうひとつ覚えておきたいのが、「子ども」「子孫」といった意味で用いら
れる「pua」。このあたりは、植物が次の世代を残すための器官が花であること
からすると、なるほどという気もします。用例をみてみると……

8)Ho’okahi pua a*na.  彼の子孫(ひとり)

9)Na* pua a*na.     彼の子孫たち(複数)

 ※na*(複数の定冠詞)

 8)で用いられている「ho’okahi」は、「1、2、3」と数えるときの「’e kahi」
ではなく、「ひとつ(ひとり)であること」(oneness)をあらわすことば。注
意したいのは、「’e kahi」や「ho’okahi」といった数詞が前に置かれると、
その名詞には定冠詞が付かないこと。8)で「ka*na」(彼の)が使われず、後
ろから「pua」を修飾する語順で「a*na」が用いられているのはそのためです*
**。
 9)では、複数の定冠詞「na*」を用いて、子孫が複数であることをあらわし
ています。「Na*」ではなく「ka」を用いて「ka pua a*na」とした場合でも、
定冠詞「ka」には数の情報は含まれないため、子孫が単数であるか複数である
かは文脈によって判断されることになります。このあたりを明確にする役割が、
「ho’okahi」や「na*」にあるという見方もできると思います。


●「私の大切な」ではない「ku’u」

 「Ku’u ipo」「ku’u aloha」「ku’u pua」……みたいな感じで、恋人
や家族から友だちまで、とにかく「私の大切なひと」という意味で用いられる
ことが多い「ku’u」。「Aloha」の次にこれを覚えたというひとも多いと思い
ますが、なんとこのことばにも、「私の」以外に動詞の意味があったりします。
たとえば、こんな感じで……

10)Ku’u aku ’oe.  リラックスしてください。

 ※’oe(あなた)

11)Ku‘u ka nae.  呼吸を楽にする。

 ※ka nae(息切れ)

 10)11)の「ku’u」は、いずれも「(緊張せず)ゆるんだ状態」をあらわす
状態動詞。10)では「’oe」、11)では「ka nae」と後に続くことばが、それ
ぞれ「ku’u」とイコールで結ばれる主語になっています。また、10)の「ku’u」
に続く「aku」は、話し手から離れていくことをあらわす方向詞。ここでは、ギ
ュッと凝り固まった心やからだが、外に向かってゆるんで楽になる感じをあら
わしています。
 これらと意味的には似ていますが、ちょっと使い方が異なる例を挙げてみま
す。

12)Ku‘u au i ka lu‘ulu‘u.  私は重荷を下ろす。

 ※au(私)、i(~を)、ka lu‘ulu‘u(悲しみ、トラブル、痛み)

 「重荷を」(i ka lu‘ulu‘u)という目的語があることからわかるよう
に、ここでの「ku’u」は他動詞として用いられています。つまり、心やからだ
が楽になるのは、先の状態動詞の「ku’u」と同じですが、あくまでも主語「au」
は行為者として「荷物を下ろす」あるいは「悲しみを解き放つ」ことを行った
結果として楽になる……そんな感じですね。
 動詞の「ku’u」に含まれる、この「解き放つ」あるいは「ゆるめる」イメー
ジはかなり徹底しているようで、船の上から海に「漁網を投げ入れる」あるい
はその漁網そのものという意味で用いられることもあります。

13)E ku'u ana ka i'a  魚は漁網に捕らえられるでしょう。

 うっかり逆に訳しそうですが、ゆるんで広がるのは漁網なわけで、その結果、
魚はそこに囲われてしまう……ってことですね。「Ku’u」の解き放つイメージ
を意識しながら、想像力をたくましくする必要がありそうです。


●二つの「kaona」

 「Kaona」といえば、ことばにいくつもの意味を持たせたりするハワイ語の修
辞法。だから「kaona」にも二つの意味がある(?)というわけではないのです
が、このことばには、英語由来の意外過ぎる意味があったりします。

14)Noho au i ke kaona nui.  私は大都市に住んでいる。

 ※noho(住む)、au(私)、i(~に)、ke kaona(まち、town)、
  nui(大きい)

 なんでそうなるの?!という印象もありますが、英語の「town」の「t」が
「k」になり、「n」の後ろに母音「a」を補うと、なんとなくハワイ語らしい
音になりますね。こんな仕方で、ハワイ語っぽく発音を変えて使われてきた英
語由来のことばが、ハワイ語の世界には結構あります。なんとなく不思議な存
在感のあるハーフのハワイ語たちですが、欧米文化の影響を受けるようになっ
てからも、ハワイ語が生きたことばとして存在した時代があったことを、静か
に物語っているような気がしています。


*:「(髪を)切る」といったときに使われる「ʻoki」は、「離婚」や「破門」な
ど人間関係を断ち切るときのことばでもあります。「(切り分けられた)地域」
をあらわす「moku」は、「mokupuni」(島)にも含まれています。
**:「Mai kahi ʻe*」(知らない土地から)に「こちらに向かってくる」と
いう意味を添えたいときは、「mai kahi ʻe* mai」(知らない土地からこち
らに)と方向詞「mai」が後ろに置かれます。
***:「A*na」は「k-」(定冠詞)を含まない所有形で、「ka pua nani」(美
しい花)といった仕方で名詞を修飾することばと同じ位置に置かれます。また、
ここで「kona」「ona」といった「o所有形」ではなく「ka*na」「a*na」と「a所
有形」が用いられるのは、「子ども」や「子孫」など後に続く世代が、ハワイ語
では「所有するかどうかを選択できるカテゴリー」に分類されるため。


※オキナ(声門閉鎖音)は「'」、カハコー(長音記号)は伸ばす音の後ろに「*」
をつけています。ハワイ語は、とりあえずローマ字読みすることが可能です。
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