δ───────☆先物・オプションは難しくない!───────θ
γ γ
θ─────────2014年10月29日号☆────────δ
株式会社シンプレクス・インスティテュートのはなわです。
---お知らせ----------------------------------------------------
10月27日、大阪取引所より新たな学習ツールが公開されました。
「OSE先物・オプション シミュレーター」
弊社が企画・開発したものです。Eメールアドレスを登録するだけで
ご利用いただけますので、是非ご覧ください!
www.fopstudy.com
---IVとベガ--------------------------------------------------
さて、前回までのメルマガで、デルタ、ガンマ、シータ(セータ)
までを説明しました。残っているのは「ベガ」と「ロー」です。
今回は、ベガの説明をします。
ベガとは、ざっくり言うと、IVが「1%」上昇したときの
オプション価格の変化を表す数字です。
例えば、ベガが「5.0」なら、IVが今から1%上昇して、
日経平均などの他の条件が変化しなければ、オプションが「5円」
値上がりするということです。
逆にIVが今から1%下落したら、オプションは5円安くなります。
厳密にいうと、ベガはIVが「100%」上昇したときのオプション
価格の変化を表す数字ですが、日経225オプションの投資家には
使いづらいので、通常は値を100で割って、IVが「1%」上昇
したときにオプション価格がいくら変化するかを示す数字、
「%ベガ」として使います。
ベガの前に%をつけないで、普通にベガとして%ベガを使っている
ことの方が多いかもしれません。
具体例を見てみましょう。
2014年10月29日のある時点で、日経平均は15,550円、
期近である11月限のATMである行使価格15,500円プットは
235円で、IVは20%でした。
そして、この時の%ベガの値は、約13でした。
ということは、IVが今日1%上昇して21%になると、日経平均が
全く変化しなくても、オプションの値段は248円
(= 235円 + 13円 )、呼値は5円なので、実際には値段が
250円くらいになるのだろうと予想できます。
IVが1%動いただけでオプションが15円程度変化し、金額にすると
1枚だけでも15,000円も損益が変わってくると思うと、大きい
ですよね。
(なお、この場合、オプション価格が13円でなく15円上昇したので
あれば、IVは1.15%程度の上昇となります。)
日経225オプションのIVは、低い時で10%台、リーマンショック
後などの高い時では100%を超えたこともありますね。
IVは結構変化するのです。
特に、IVの「上昇」は、あっという間だったりします。
一方、IVの「下落」は、比較的ゆっくりです。でも、IVの急騰後は、
当然急落もします。
日経平均が動かないのにIVが急騰することは、滅多にありません。
でも、これから何かありそうだ、と市場参加者が意識し出すと、日経
平均はほとんど動いていないのにIVが上昇することはあります。
IVは、先物取引にはない、オプション独特の概念です。
IVの変化をうまくとらえることが、オプション取引の成功を導くのです。
そのため、オプション・トレードは、ボラティリティのトレードだとも
言われます。
これまで学習した「シータ」と「ベガ」をシミュレーションで学習
したい方は、「OSE先物・オプション シミュレーター
(www.fopstudy.com)」の12番目のシナリオ
「オプションの値動き:時間経過やボラティリティとの関係」
を是非実施してみてください。
---------------------------------------------------------------------
メールマガジン「先物・オプションは難しくない!」
☆発行責任者:株式会社シンプレクス・インスティテュート
☆公式サイト:http://www.simplexinst.com
☆問い合わせ:info@simplexinst.com
☆登録・解除:http://www.mag2.com/m/0001561051.html