バートランド・ラッセルの言葉366

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メルマガ「ラッセルの英語」の姉妹誌です。「ラッセルの英語」の方は,英語の学習に資するように,ラッセルの英文で使われている英単語・熟語・フレーズや構文等に注目していますが,「ラッセルの言葉366」ではラッセルが言っている内容に注目し,ご紹介していきます。

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メルマガ名
バートランド・ラッセルの言葉366
発行周期
ほぼ 日刊
最終発行日
2018年10月16日
 
発行部数
74部
メルマガID
0001626338
形式
PC・携帯向け/テキスト形式
カテゴリ
語学・資格 > 英語 > その他

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「(ほぼ日刊)バートランド・ラッセルの言葉366」
   n.1487 (2018年10月16日 火曜日)[2014/1/28創刊]

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 「ラッセルの英語」では,英語の学習に参考になりそうな例文をラッセルの著作からご紹介していますが,「ラッセルの言葉366」では,日本語にした時の'内容'に注目して,ラッセルの発言をご紹介していきます。
 読者と一緒に育てていきたいと思っていますので,誤訳や不適切な訳等がありましたら,お知らせいただければ幸いです。

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 ラッセル『宗教と科学』第5章 魂と肉体 n.2
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 第5章 魂と肉体 n.2

 プラトンの著作から(を読んで判断すると),キリスト教によって後に説かれたの
とかなり似通った説が,プラトンが生きた時代には、哲学者たちの間よりも一般民衆
の間に広く抱かれていたように思われる(It appearss that ~のように思われる/
因みに,荒地出版社刊の津田訳では「~ことがわかる)。プラトン(著)「国家」
(Republic 共和国=国家)の中のある登場人物は次のように言っている。「ソクラ
テスよ,こう思ってください。人は自分が死につつある(死が迫っている)とほぼ確
信すると,それまではその人に決して影響を与えなかったような事に恐れを感じたり
案じたりする(feels alarmed and concerned)。その時までは,その人はこの世
(here)で悪いことをした者はあの世(the other world)で苦しまなければならない
というあの世に旅立つ者のお話(those stories about the departed)を嘲笑してき
た。しかし,その時(死に際)になると、そのような話は多分真実に違いないという恐
怖に苦しむ(ことになる)」。(同書の)他の一節にも次のようなものがある。「ム
ーゼウスとその息子エウモルプスは,(ギリシアの)神々が正しき者たちに与えると
言い表している祝福はこれらのもの(即ち,この地上における富)よりもさらにもっ
と喜ばしいものである,と説明している」。「なぜなら,彼らは,正しい者たちをハ
デス(ギリシア神話の冥界の神)の住処に連れて行き,そうして,信心深い者たちの
饗宴で長椅子(couches)に寄りかかり,頭に花冠(garlands)をかぶって永遠に酒を
飲んで暮すと描いているからである」。
ムーゼウスとオルフェウスは,次のことに成功したように思われる。(即ち)「(二
人は)単に個々の人々だけでなく,都市国家全体を,生きている間も死んだ後でも,
ある種の生贄や彼ら(都市国家の市民たち)がミステリーと呼ぶ楽しい娯楽によって
,人々は罪を免れかつ浄化されるだろう,と説得した(注 Mysteries:ギリシア語の
「ミューステリオン」を語源としており、古代ギリシアや古代ローマの秘密の儀式)
。ミステリーは我々をあの世の苦しみから救うが,ミステリーを疎かにすると,恐ろ
しい審判(doom 最後の審判)によって罰せられる」。「(プラトンの)「国家」の中
で,ソクラテス自身は,戦いにおける士気(valor, valour 武勇)を鼓舞するため,
次の生(あの世の生)を楽しいものとして描くべきだと考えている。しかし,彼(ソ
クラテス)はそれを真実だと信じているかどうかについては何も述べていない。

Chapter 5: Soul and body, n.2

It appears from Plato that doctrines very similar to those subsequently
taught by Christianity were widely held in his day by the general public
rather than by philosophers. "Be assured, Socrates," says a character in the
Republic, "that when a man is nearly persuaded that he is going to die, he
feels alarmed and concerned about things which never affected him before.
Till then he has laughed at those stories about the departed, which tell us
that he who has done wrong here must suffer for it in the other world ; but
now his mind is tormented with a fear that those stories may possibly be
true."
In another passage, we learn that "the blessings which Musaus and his son
Eumolpus represent the gods as bestowing upon the just, are still more
delectable than these "[i.e., riches here on earth] ; "for they bring them
to the abode of Hades, and describe them as reclining on couches at a
banquet of the pious, and with garlands on their heads spending all
eternity in wine-bibbing."
It appears that Musseus and Orpheus succeeded in "persuading not individuals
merely, but whole cities also, that men may be absolved and purified from
crimes, both while they are still alive and even after their decease, by
means of certain sacrifices and pleasurable amusements which they call
Mysteries ; which deliver us from the torments of the other world, while
the neglect of them is punished by an awful doom." Socrates himself, in the
Republic, holds that the next life should be represented as pleasant, in
order to encourage valour in battle ; but he does not say whether he
believes this to be the truth.
 出典:Religon and Science, 1935, chapt. 5:
 情報源:https://russell-j.com/beginner/RS1935_05-010.HTM

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