倉山満の「気まぐれ☆将棋マガジン」混沌とした世を賢く生き抜く独断時事コラムとQ&A

第1回　弱い奴を相手にすると弱くなる
　私、実は3日だけ将棋のプロを目指したことがあるんです。その話は、追々。
　ついでに言うと大学では将棋部の幽霊部員でした。
　ということで、少しは将棋に詳しいので、つらつらとメルマガを書いていきます。

　さて、将棋界には「弱い奴を相手にすると弱くなる」という格言があります。
　プロの人たちは、「弱い奴に教えると自分も弱くなる」と思っているので、
　練習でも「自分にメリットのある相手としかやらない」と徹底しているとか。
　これ、自分が体験した範囲では、まさに本当。
　私、仕事の合間にコンピューター将棋を戦うのが趣味なのですが、戦績は以下。

その一　vs.　推定棋力１０級のサイト
　トップページに飛んで別のゲームに熱中してしまう。
　やるときは、全部の駒をとる。

その二　vs.　推定棋力謎のサイト
　油断すると負ける。そういう時の推定棋力は４段。
　しかし、しょっちゅうポカをしてくれるので、基本は楽勝。
　全部の駒をとるのが基本。一枚でも取り残したら負けのつもり。
　というか、「負けました」を言わせないように、全部の駒をとるゲームと化す。

その三　vs.　推定棋力３段のサイト
　基本的には勝つ。しかし、中終盤でてこずると負ける。

その四　Vs.　推定棋力４段のサイト
　真面目にやれば、勝つ。しかし、中終盤でミスをして何敗したか。

　てな感じなので、初心者を相手にしていて、
　自分といい勝負の相手に勝てるはずがない訳です。
　野球にたとえると、普段ピッチングマシーンで150キロの球を打っているから、
　実戦でようやく140キロのボールに対応できるようなものでしょうかねえ。
　それを草野球で５打数５安打みたいなことで喜んでいて、
　プロで通じるはずがないですよね。

　ということで今日の教訓は、「弱い奴を相手にすると弱くなる」。
　皆さんのコメントをお待ちしてます。メルマガの中でお返事する、かも。


メルマガ表紙画像撮影：御厨慎一郎