小松成美の伝え方の教科書ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術

これまでノンフィクション作家として、たくさんのトップアスリートやトップ経営者の唯一無二の「人生」を取材してきました。その経験をもとに、書籍だけでは書ききれなかった小松成美流のコミュニケーション方法や独自哲学を伝えていきたいと思います。

経営に、スポーツに、文化に。多岐に渡って、学びあるコラムを配信して参ります。誰もが発信者となる時代に、是非ご参加ください。

Profile

ノンフィクション作家 
小松成美(こまつなるみ)

第一線で活躍するノンフィクション作家。生涯を賭けて情熱を注ぐ「使命ある仕事」と信じ、執筆活動を行うほか、テレビ番組でのコメンテーターや講演など多岐にわたり活躍中。

代表作

『アストリット・キルヒヘア ビートルズが愛した女』『中田語録』『中田英寿 鼓動』『中田英寿 誇り』『イチロー・オン・イチロー』『和を継ぐものたち』『トップアスリート』『勘三郎、荒ぶる』『YOSHIKI/佳樹』『なぜあの時あきらめなかったのか』『横綱白鵬 試練の山を越えてはるかなる頂へ』『全身女優 森光子』『仁左衛門恋し』『熱狂宣言』『五郎丸日記』『それってキセキ GReeeeNの物語』『虹色のチョーク』『M 愛すべき人がいて』など。

sample vol.01

小松成美の伝え方の教科書−ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術 vol.01

【今週の目次】(予定)
1.成美のつぶやき
2.コミュニケーションは礼節からはじまる
3.Q&A・贈る「ことば」
4.とっておきのお知らせ

【Facebook 小松成美の人成塾】
https://www.facebook.com/zinseizyuku
【Twitter 小松成美】
@komatsu_narumi

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1.成美のつぶやき
・松山英樹とキャディ早藤に学ぶこと
2021年4月12日(現地11日)、プロゴルファー松山英樹選手が日本人初のマスターズ優勝を飾りました。コロナ禍で暗く落ちこんだ日本にもたらされた最高のニュースに、日本中が沸き返ったのは言うまでもありません。

4打差の首位でスタートしたマスターズ最終日。連日深夜起き出してテレビ観戦していた私も、松山選手の一打一打に手に汗を握り、最終ラウンドは座っていることができませんでした。
後半はミスもあり、マスターズ初出場のウィル・ザラトリス(アメリカ・24歳)に追い上げられる緊張感のなか、4バーディ、5ボギーの「73」という我慢のゴルフ。通算10アンダー、1打差で逃げ切ったのです。
一打差で掴んだ優勝。ガッツポーズを見せない静かな優勝シーンは、10年間マスターズに挑み続けてきた彼の、誠実で慎ましい姿を印象付けました。

松山選手がマスターズに初出場したのはまだアマチュアだった2011年。10回目のチャレンジで栄誉の証しであるグリーンジャケットに袖を通しました。
松山選手は愛媛県の出身で現在29歳です。2013年のプロ転向以後、14年からアメリカのツアーに参戦します。ここ3シーズンは優勝から遠ざかっていましたが、今年のマスターズで3年8カ月ぶりの勝利をもぎ取ったのです。

アジア人で初めてのマスターズ・チャンピオン。その快挙に、交通事故での怪我の治療中であるタイガー・ウッズ選手もTwitterで賛辞の言葉を送りました。

<タイガー・ウッズ公式Twitter|4/12投稿>
【Making Japan proud Hideki. Congratulations on such a huge accomplishment for you and your country. This historical @TheMasterswin will impact the entire golf world.】
(@TigerWoods Twitterから引用)

空に拳を突き上げることも、絶叫することもなかった清々しい優勝の瞬間、松山選手の表情や態度は世界の人々に感動を与えました。
コロナ渦でアジア人へのヘイトクライムが問題となっている中での日本人・松山英樹の優勝は、静かなメッセージとなって全米に伝わったはずです。

そして、さらに話題となったのは、松山選手と文字通り“一心同体”となってマスターズ優勝への道を歩んだ早藤将太キャディの「一礼」です。
優勝者が最終ホールのピン(旗ざお)からフラッグを外して記念にするのは、プロゴルフ競技での恒例行事となっていますが、早藤キャディは黄色い旗を外してピンをカップに挿した後、帽子を取ってコースに対し深々と頭を下げました。
この、わずか9秒の場面の動画は米スポーツ専門局ESPNのTwitterにアップされ、世界から絶賛をされるのです。
早藤キャディのマスターズへの敬意と尊敬が込められた所作には、「なんと素晴らしい振る舞いだ」「一流のマナー」「あの所作は偉大な文化だ」といったコメントが寄せられ、多くの人々に感動を与え、アジアの人々に勇気を与えました。

記者会見で早藤さんの一礼のことを問われた松山さんは、2日後の凱旋会見で「いい行動だったと思いますし、僕も一緒にできたらよかったなと思っています」と笑顔で話しました。
日本人がメジャーで勝利したことへの感動はもちろんですが、決して饒舌ではない松山さん、早藤さんそれぞれが、試合を終えた瞬間に見せた何気ない態度やマナーが、私たちに「礼節」の美しさ、大切さを思い出させてくれました。

そんな松山さんと早藤キャディのエピソードに関連して、今回は私たち日本人が古くから重んじてきた「礼を尽くす」精神や、その在り方こそが周囲の人々に与えるポジティブな影響について、お話をしていきたいと思います。


2.コミュニケーションは礼節からはじまる
 私は、人に会い、話を「聞く」ためにはまず、礼を尽くさなければならないと思っています。「そんなこと当たり前のこと、誰でも普通にやっている」と思うかもしれません。しかし、当たり前のことができていない人が大勢いるからこそ、改めて当たり前の事を記そうと思います。
礼儀やマナーがパーフェクトにできていれば、その人は対人関係において大きなアドバンテージを持っていると言えます。あえて最初に記すのは、そのアドバンテージを確かに手にし、二度と手離さないでほしいからです。……

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※本メルマガでは、小松成美が皆様のご質問に答えるQ&Aコーナーも設置予定です。
※この続きは、5/11号で配信されております。2021年5月バックナンバーを購入すると続きを読むことができます。
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【代表作】
●M 愛すべき人がいて(幻冬舎文庫)
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●虹色のチョーク(幻冬舎)
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●熱狂宣言(幻冬舎)
https://www.amazon.co.jp/dp/4344027965/
その他多数

小松成美の伝え方の教科書−ノンフィクション作家に学ぶコミュニケーション術

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