パリ大学博士・世川祐多のフランスよもやま話

2022.1.11. どうなるのかオミクロン

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フランス人というのは面白い人たちである。
日本も江戸時代なら、百姓一揆が頻発し、打ちこわしなども起きたわけだが、
現代ではそういう激しいデモは見受けられない。

一方フランスのデモは激しい。
実際に暮らせば、発煙筒や投石など、随分とアグレッシブなものを実際に目撃する。

フランス人というのは、ある物事があると、賛成派反対派に別れるが、反対派が決まってデモを起こす。

このマクロン政権でも、燃料税値上げ反対の黄色いベスト運動（まだ続いている）、
公務員の年金改革に端を発する未曾有のストライキ、
そして、コロナでは反ワクチンデモ。

デモデモデモのマクロン政権である。

今回のオミクロン、反ワクチン派を勢い付けている。
というのも、皆さんお分かりの通り、ワクチンを打ったのに！！！オミクロンにかかった！！！
という人たちが山のようにいるからである。
特に強制されることが嫌いな国民性なのに、外食のためにはワクチンパスポートの提示が義務付けられているから、
こういうことへの反発がデモ勢を勢い付ける。

マクロンはどうしても、どうしても2期目を狙っている。

ワクチン接種を加速させて、国民を守る指導力のある大統領像を得ることも捨て難い。
「効きもしない」ワクチンで国民を締め付けるイメージになっても困る。

マクロンさん、どうする？

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世川祐多
パリ大学博士・歴史学者・株式会社TiRi CEO
公式サイト　https://www.tokyo-international-research-institute.com/ceo
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