三木大雲の仏教目線でエトセトラ

三木大雲の
仏教目線でエトセトラ

  • 仏教の教えを簡単な言葉で解説してもらえる
  • 読めばみるみる心が落ち着く
  • 直接メールでメッセージや質問や相談が送れる
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メルマガを始めたきっかけを教えて下さい。

基本的には“若い人にも仏教を”がコンセプトです。

仏教というと堅く難しいイメージがあると思うので、できるだけ分かりやすい言葉で、お釈迦様の教えを伝えていければ良いなと思っています。

お釈迦様の教えを紹介してくださるとのことですが、実際に三木さん自身がお釈迦様の教えでタメになったと感じたエピソードなどはありますか?

初めての海外旅行でインドに一人で行った時の話でね、荷物を3つ持って行ったんです。移動で寝台列車に乗っていたんですが、荷物を盗られると聞いていたから、1つを枕の下、もう1つをお腹に抱え、そして、最後の1つを足元に置いて寝ていたんですよ。

で、途中でトイレに行きたくなり、寝台列車のカーテンを開けたら、まず靴が無くなっていて。でもカーテンを閉めておいたら大丈夫だと思い、足元に置いていた荷物だけそのまま置いてトイレに行ったんです。

でも帰ってきたら、その荷物が無くなっていて……。残りのこの2つは盗られてたまるか! と頑張っていたんですが、またトイレに行きたくなっちゃって。そしたらインド人が来て、「私が荷物を見ておいてあげるよ。任せなさい」と日本語で言ってきたので、「じゃあ、1つだけ見ておいてね」とお願いしたんだけど、トイレから帰ってきたら彼ごと鞄が無くなっていて……。もう腹が立つのと怖いのと。そしたらまた、「どうしたんですか?」と日本語で話かけてくる人がいたんだけど、よく見たら私の靴を履いていて。「これは私の靴だろ?」と言っても、「違う、ずっと履いていた靴だよ。何言うんですか」と揉み合いに。

そうこうしているうちに、次は私の寝台車に5~6人の人が体育座りでどんどん寝だして。必死に追い出して、この最後の荷物だけは盗られるもんか、と意地になっていたんですが、何だか荷物が3つあった時より気持ちが楽になってきてね。というのも、盗まれた荷物のうち1つは服で、足りない分は現地で買えば良いし、もう1つはインドの友達に渡すお土産だったんだけど、どこかで別の誰かが喜んでくれれば良いかなと。そしてこの時に、お釈迦様が執着を捨てなさいと仰っていたのはこのことで、物というのは持っていると苦しいけど、無くなっちゃえば案外楽になるなと。物だけじゃなくて、こだわりや、こうなりたい、格好良くみせたいというような願望ばかり大きくなると、本来の目的とずれてくると思うんですよね。

実はメルマガ以外にも色々執筆活動をしているのですが、最初のうちは頼まれる状況が格好良く、自分が書いたものが全て賞賛されたいという執着があったんですが、〆切などに追われるうちにだんだんと苦しみに変わり、“書きたいものを書こう”という当初の目的がこの執着によって異なってきたんですね。なので、執着や欲を捨てることから始めれば、苦しみが無くなり、物事の目的を見失わないことを実感しました。

三木大雲さん

こうしてお話を伺っている時もニコニコされていますが、日常生活で怒ったりすることはあるんですか?

あのね、腹立つことってあるんですよ。お坊さんって怒らないイメージがあるでしょ? ところが、あるお経のエピソードに、お釈迦様が亡くなられた時に弟子が喜んだという記述がありまして、なぜ喜んだかというと、お釈迦様って厳しい方でよく怒られたみたいなんですよ。でもこれは、間違っていることには嫌われてでも言わなくてはならない、という教えなんです。だから感情的に腹が立つというよりは、この国のために良くないとか、他の人に迷惑がかかるという時は、わたしは烈火のごとく怒りますね。

なので、政治家の方がたまに相談に来られることがありますが、党にとって得か、自分の地位にとって有益かどうかしか考えていない人が多いので、怒りとともに“言わなくてはいけない”という責任感にかられます。あとは国会中継を見ながら、ひとりでテレビに向かってよく怒ってますね(笑)。

政治家の方以外にも、お悩み相談に来られることはありますか?

ありますよ。一番多いのは、お子さんに関することですね。しかし、そのお子さんのことを根掘り葉掘り聞いても、全然ご存じないことが多い。

例えば、朝何時頃に起きているのか分からない、この前学校に呼び出されてはじめて息子が学校に行っていないことを知ったなど。一緒に暮らしていても把握できていない、いわゆるコミュニケーションがとれていないんですね。

そういった方には、どんなアドバイスをされるのですか?

まず、言霊の話をします。

“息が合う”という言葉がありますよね。これはお互いが喋って息を掛け合い、そこで初めて息があたり、話が弾み呼吸が合い始めることです。メールなどではなく、まずは呼吸をあて合うことがとても大切で、その中でお子さんの考えや思いを聞きだし、問題を解決していくようアドバイスします。

お話を聞いていると、私もいろいろお悩み相談したくなってきたのですが、今後メルマガはどのような内容になるでしょうか?

ぜひ相談してください(笑)。私としては、読者さんと相互関係を持てるメルマガにしたいですね。もちろん、仏教の教えを交えたお悩み相談なども。

これは相談が殺到しそうですね(笑)。どんな方に読んでいただきたいとお思いですか?

むしろ、仏教に興味がない方や、宗教は危ないといった一種の誤解をお持ちの方、そしてお坊さんが嫌いという方に読んでほしいですね。

三木大雲さん

最後に、読者にメッセージをお願いします。

20年ほど前に私が、「ちょうど今頃の日本は経済的に低迷している」と言っていたので、予言だったんですか? とよく聞かれるのですが、これは仏教に書いてある順番通りに日本が歩んでいるだけで、言ってみれば仏教はひとつの人生攻略本みたいなものです。

なので、病院などに相談に行くのもひとつの方法ですが、一番の解決策はお経の中に書かれていると私は思っていて、その答えをぜひとも皆さんにも考えてもらいたいなと思います。

お寺に来る機会というと、葬儀や年会などが多いと思いますが、生きている私たちが悩んだ時に、お寺の門を叩いて頂けたらなと。そしてそのきっかけが、このメルマガになればと思います。

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三木大雲さんプロフィール

1972年、京都の寺院の次男として生まれる。立正大学仏教学部在学中、日蓮宗宗立谷中学寮、熊谷学寮で学ぶ。その後、多くの寺院で修行を積み、2005年、京都の光照山蓮久寺の第38代住職に就任。布教のための法話に熱心に取り組み、京都日蓮宗布教師会法話コンクールで最優秀賞を受賞、関西テレビ「怪談グランプリ」で準優勝の経験も。

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