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バイデントレードが再燃するかを見極めたいところ

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 21日の日本株市場は底堅い相場展開が続きそうである。20日の米国市場ではNYダウが257ドル高だった。第46代大統領にバイデン氏が宣誓就任し、新政権への期待が高まった。大規模財政政策が景気回復や企業の業績拡大を支援するとの期待も高まり、引けにかけては上げ幅を拡大している。シカゴ日経225先物清算値は大阪比210円高の28700円。円相場は1ドル103円50銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の展開になりそうである。バイデン政権への期待から改めて物色が強まる展開が期待されやすいだろう。また、織り込まれているとはいえ、ネットフリックスの大幅上昇からナスダックが最高値を更新しており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株などへの支援材料になりそうだ。また、ネットフリックスの上昇により、FANG銘柄への物色も再燃していることも先高期待に繋がりそうである。

 一方でモルガンスタンレーが最高益ながらも弱い値動きだったほか、非鉄大手アルコアは決算を受けて時間外で弱含みの展開となっており、本格化する米決算の動向を見極めたいムードも高まりやすい。そのため、買い一巡後は次第にこう着感が強まることになりそうだ。

 物色の流れとしてはナスダック上昇やFANG銘柄物色の流れから、指数インパクトの大きい値がさ株に資金が集まりやすいがSOX指数は小幅に下落しており、利食いの動きも出やすいところである。その他、マザーズ銘柄は直近IPO銘柄に集中する流れが目立っているが、大統領就任式を通過したこともあり、改めて時価総額上位銘柄などへ物色が向かうかが注目されるところ。その他、バイデン政権への期待から脱炭素を中核とした再生エネルギー関連への関心も引き続き高まりやすいところであろう。

 戻りの鈍さから利食いの流れが強まる可能性もあろうが、日経平均では28500円辺りが支持線として意識されており、この水準では押し目拾いのスタンス。底堅さが意識されてくるようであれば、次第に29000円を意識したセンチメントに向かわせよう。
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