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21日の米国市場ダイジェスト:NYダウ12ドル安、ハイテク株が支える

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■NY株式:NYダウ12ドル安、ハイテク株が支える

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は12.37ドル安の31176.01ドル、ナスダックは73.67ポイント高の13530.91ポイントで取引を終了した。良好な雇用や住宅関連指標を好感し寄り付き後上昇し日中取引で史上最高値を更新した。しかし、高値付近からの利益確定売り、さらに、新型コロナウイルス感染の終息に目処が立たたず世界的なワクチン普及の遅れで経済回復への懸念もくすぶり、引けにかけ下落に転じた。一方、ハイテクは引き続き堅調でナスダック総合指数は史上最高値を更新して引けた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器が上昇した一方で、エネルギーが下落した。

携帯端末のアップル(AAPL)はモルガン・スタンレーが第4四半期決算に楽観的見通しを示し目標株価を引き上げたため上昇。住宅建設のトール・ブラザーズ(TOL)、KBホームズ(KBH)は、12月住宅着工件数が2006年以来の高水準となった結果を好感し軒並み上昇した。製薬会社のイーライリリー(LLY)は抗体医薬を高齢者施設の入居者に使用した試験で、新型コロナウイルス感染症発症リスクを最大80%低下させたことが分かったと発表し上昇。一方で、航空会社のユナイテッド(UAL)は第4四半期決算で4四半期連続の損失計上し、低迷が長引く悲観的な見通しが嫌気され下落した。

IBM(IBM)は引け後に発表した第4四半期決算で4四半期連続の減益が明らかになり、時間外取引で下落した。

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■NY為替:ユーロ強含み、経済見通しの下方リスク軽減も

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、103円37銭から103円66銭まで反発し、103円50銭で引けた。米12月住宅着工件数は2006年以来の高水準だったことや、1月フィラデルフィア連銀製造業景況指数の改善などを受けて米国債利回りは上昇し、ドル買い・円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.2173ドルまで上昇後、1.2136ドルまで下落し、1.2169ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)は市場の予想通り政策金利を据え置き、必要に応じて緩和措置を修正する準備があるとした。ラガルド総裁はワクチンの普及を歓迎、見通しの下方リスクが軽減したと楽観的な見方を示したためユーロ買いが一時優勢となったが、ユーロ高によるインフレへの影響を警告したことや、ユーロ圏1月消費者信頼感指数が悪化したため、ユーロ買いはやや後退。ユーロ・円は125円61銭から125円97銭まで上昇。ポンド・ドルは1.3740ドルから1.3704ドルまで下落した。ドル・スイスは0.8875フランから0.8848フランまで下落した。


■NY原油:小幅安で53.13ドル、中期的な需要見通しは不透明

NY原油先物3月限は小幅安(NYMEX原油3月限終値:53.13 ↓0.18)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は、前営業日比-0.18バレル=53.13ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは52.75ドル−53.41ドル。ロンドン市場で52.75ドルまで売られたが、ニューヨーク市場で53.41ドルまで戻す場面があった。ただ、中期的な需要見通しは不透明であることから、時間外取引では上げ渋る状態が続いた。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  31.77ドル   -0.57ドル(-1.76%)
モルガン・スタンレー(MS) 74.70ドル   -0.14ドル(-0.19%)
ゴールドマン・サックス(GS)289.37ドル  -1.10ドル(-0.38%)
インテル(INTC)        62.46ドル   +3.79ドル(+6.46%)
アップル(AAPL)        136.87ドル  +4.84ドル(+3.67%)
アルファベット(GOOG)    1891.25ドル +4.35ドル(+0.23%)
フェイスブック(FB)     272.87ドル  +5.39ドル(+2.02%)
キャタピラー(CAT)      192.19ドル  -0.15ドル(-0.08%)
アルコア(AA)         20.01ドル   -2.83ドル(-12.39%)
ウォルマート(WMT)      144.85ドル  -0.66ドル(-0.45%)
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