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注目銘柄ダイジェスト(前場):東芝、エネチェンジ、住友化など

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カワチ薬品<2664>:3035円(-75円)
大幅反落。先週末に第3四半期決算を発表、累計営業利益は87.3億円で前年同期比2.3倍となった。また、通期予想は従来の85億円から95億円、前期比1.7倍に上方修正している。生活必需品や内食傾向による巣ごもり消費関連商材の販売が引き続き好調推移となっているようだ。創業60周年記念配当金5円の実施決定により、年間配当金も45円から50円に引き上げ。ただ、上半期までの好進捗から上振れは想定線と捉えられる格好に。


西松屋チェ<7545>:1418円(-40円)
大幅続落。先週末に1月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比0.8%減、15カ月ぶりのマイナスに転落している。客単価が同2.0%上昇の一方、客数が同2.7%の減少となっている。前月までの販売が極めて好調に進んだことで、前年と比較して在庫が少なくなっていたことも影響したとみられる。前月も2ケタの増加と失速の兆しは見られていなかったことで、マイナス転換にはネガティブなインパクトが先行。


ルネサス<6723>:1347円(+39円)
大幅反発。世界の半導体大手が自動車や通信機器向け製品の値上げに踏み切ると報じられている。需要急増に供給が追いつかず、生産委託先を確保するための費用もかさんでいるようだ。同社でも顧客企業にマイコンなどを対象とした製品価格の値上げを要請したと伝わっており、値上げ幅は車載向けで平均数%、サーバーや産業向けなどで1-2割とみられているもよう。製品値上げによる収益水準の高まりが想定される形となっている。


東芝<6502>:3420円(+457円)
大幅反発。東証では同社株を29日付で東証2部から1部に指定すると発表している。米原発子会社の巨額損失で債務超過となり、2017年に2部に降格していたが、約3年半ぶりの1部復帰となる。インデックスファンドの買い需要を先取りする動きが優勢となっている。一部の試算では1100億円強の買い需要が発生とみられており、買い需要は2月25日の引けで発生する。


住友化<4005>:495円(+22円)
大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も380円から850円にまで引き上げている。石油化学、健康・農業関連事業セグメントの上振れ、医薬品における新たなロイヤリティ収入織り込みなどで業績予想を上方修正、 22年3月期営業利益は1910億円を予想、コンセンサスを31%上回るとみている。など、同証券では旭化成や宇部興産も買い推奨に格上げ。


Ciメディカル<3540>:5960円(+120円)
大幅に続伸。非連結子会社で小売電気事業を手掛けるワンレクトホールディングス(金沢市)の全株式を譲渡すると発表している。寒波や発電燃料不足で卸電力価格が急騰し、新電力事業を取り巻く環境が不透明な状況を受けて資本業務提携を解消する。譲渡先はワンレクトHD社長の小田柿陽介氏と取締役の堀敬亮氏。譲渡株数は240株(議決権所有割合60.0%)で、譲渡価額は非公表。目先の不透明感の後退が好感されているようだ。


エネチェンジ<4169>:4940円(+245円)
大幅反発。前週末22日に20年12月期業績予想の上方修正を発表している。営業損益は従来予想の0.30億円の黒字から0.53億円の黒字(前期実績3.22億円の赤字)へと引き上げている。エネルギープラットフォーム事業で、在宅勤務の普及に伴う家庭の電力契約の見直し需要の増加を受け、契約切替が前回公表時点の想定よりも好調に推移した。同社株価は1月6日に上場来高値(6770円)を付けてから値を下げていただけに、押し目買いも入っているようだ。


GNI<2160>:2195円(+16円)
大幅に7日続伸。20年12月28日に公表した連結子会社の吸収合併申請が完了したと発表している。合併により、米医療機器(生体材料)サプライヤーのBerkeley Advanced Biomaterials Inc.(BABL社)がジーエヌアイグループの100%子会社となる。申請後所定の審査期間を経て同当局による承認がなされれば、2021年1月21日付で本合併の効力が発生することになる。BABL社の製品群を米国内全土や中国などの海外市場で展開し、事業拡大を円滑に進めることが目的。合併手続きの進捗が好感され、改めて買いが入っているようだ。
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