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日本電産の決算反応がセンチメントに影響

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 26日の日本株市場は底堅い相場展開が見込まれる。25日の米国市場はNYダウが36ドル安だったが、ナスダックは上昇。バイデン大統領が提示した1.9兆ドルの追加経済対策の行方に不透明感がくすぶったほか、ワクチンの普及の遅れや欧米での入国規制強化で世界経済の見通しが悪化したことが嫌気された。NYダウは一時400ドルを超す下落場面もみられたが、その後下げ幅を縮めている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比45円高の28825円。円相場は1ドル103円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から小動きで始まることになりそうである。バイデン政権の経済対策に対する不透明感はこれまで伝わっていたこともあり、利食いが出やすい水準といったところであろう。VIX指数は23.19に上昇しているが一時26.63まで上昇する場面がみられている。75日線辺りが心理的な抵抗となっているが、この水準を明確に上回ってくるようだと、ややリスクオフムードにもつながりやすい点は注視しておきたいところである。

 また、決算発表が本格化するなか、日本電産<6594>の市場反応が注目される。同社は通期予想の上方修正のほか、自社株買いやEVモーターの生産計画を上方修正している。強い市場反応をみせてくるようだと、今週予定されている主要企業の決算期待が高まりやすく、押し目買い意欲を強めてくる可能性がある。決算本格化で商いは膨らみづらい需給状況であろうが、先物主導によるインデックス買いによって押し上げられやすいところでもある。

 そのほか、昨日は東京都の新規感染者数が2日連続で1000人を下回ったとの報道を受けて、引けにかけて先物主導で上げ幅を広げた。薄商いのなかではより報道等に振らされやすいところでもあり、感染状況などの報道にも注視しておきたいところである。物色については、決算先回りの動きは強まりづらいものの、需給状況が良好な銘柄については決算前にショートカバーの動きが出やすいところ。また、コア銘柄の決算本格化により、マザーズなど中小型へは個人主体の資金が引き続き向かいやすいだろう。
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