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26日の中国本土市場概況:上海総合1.5%安で反落、保険・証券に売り

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26日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比54.81ポイント(1.51%)安の3569.43と反落した(上海A株指数は1.51%安の3741.57ポイント)。


引き締め懸念が浮上する流れ。中国人民銀行(中央銀行)貨幣政策委員の馬駿氏は中国メディアのインタビューに対し、「過剰流動性や低金利により、株式・不動産市場に資産バブルが生じつつある」と警鐘を鳴らした。人民銀は26日、オペ取引を通じ、差引で780億人民元の資金を吸収。資金引き揚げが予想外だったこともあり、10年国債利回りは約1年ぶりの水準に急上昇している。今年に入ってからの上海総合指数は急ピッチに上昇し、足もとでは約5年1カ月ぶりの高値水準を回復していただけに、利食い売りも意識された。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、保険・証券が安い。中国人寿保険(601628/SH)が2.6%、中国平安保険(601318/SH)が2.2%、招商証券(600999/SH)が6.5%、中信証券(600030/SH)が4.0%ずつ下落した。


年初からの上げ相場をリードした消費関連株もさえない。家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が6.0%安、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.3%安、白酒(中国の蒸留酒)メーカー最大手の貴州茅台酒(貴州マオタイ:600519/SH)が1.5%安で引けた。医薬品株、ハイテク株、自動車株、防衛関連株、素材株、不動産株なども売られている。


半面、銀行株の一角はしっかり。成都銀行(601838/SH)が4.0%高、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)と中国建設銀行(601939/SH)がそろって0.9%高と上昇した。空運株、公益株も買われている。


一方、外貨建てB株相場は値下がり。上海B株指数が1.71ポイント(0.69%)安の245.82ポイント、深センB株指数が16.49ポイント(1.52%)安の1072.08ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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