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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、雇用や個人消費関連指標に注目

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■弱含み、ECBの金融緩和策長期化の思惑残る

今週のユーロ・ドルは弱含み。2月25日発表されたユーロ圏2月景況感指数の予想以上の改善を好感してユーロ買い・米ドル売りが優勢となり、一時1.2243ドルまでユーロ高に振れた。しかしながら、ギリシャ中央銀行総裁が欧州中央銀行による国債買い入れ増額の必要性を指摘したことや、金融緩和策の長期化が意識されたことでユーロ売り・米ドル買いが活発となり、ユーロ・ドルは、1.20ドル台後半まで下落した。取引レンジ:1.2062ドル-1.2243ドル。

■下げ渋りか、早期景気回復への期待残る

来週のユーロ・ドルは下げ渋りか。米長期金利の上昇は一服しており、リスク回避的なユーロ売り・米ドル買いがさらに強まる状況ではないとみられる。ユーロ圏の2月消費者物価指数、1月失業率、1月小売売上高など経済指標が改善すれば、ユーロ圏景気の早期回復を期待したユーロ買いも見込まれる。

予想レンジ:1.2000ドル−1.2150ドル

■企業景況感改善を好感したユーロ買い

今週のユーロ・円は強含み。ユーロ圏の景気回復期待が広がり、2月25日は129円98銭までユーロ高・円安が進行した。ただ、週後半は欧米諸国の株安を嫌ってユーロ売り・米ドルが強まり、欧州中央銀行(ECB)の金融緩和策は長期間維持されるとの見方が浮上したことから、対円レートの上げ幅は縮小した。取引レンジ:127円50銭−129円98銭。

■下げ渋りか、雇用や個人消費関連指標に注目

来週のユーロ・円は下げ渋りか。ユーロ圏の2月消費者物価指数、1月失業率、1月小売売上高など経済指標が注目されており、これらが改善すれば、早期の景気回復を見込んだユーロ買いが先行しそうだ。米ドル・円相場に大きな動きがない場合、ユーロ・円は主に128円台で推移し、下げ渋る展開が予想される。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・2日:2月消費者物価コア指数(1月:前年比+1.4%)
・4日:1月失業率(12月:8.3%)
・4日:1月小売売上高(12月:前月比+2.0%)

予想レンジ:127円50銭−130円00銭


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