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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、上昇基調継続もピッチの速さを警戒

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8日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米長期金利の高水準での推移で、ドル買い基調は継続する見通し。ただ、足元の上昇ピッチの速さが警戒され、利益確定売りが出やすい。また、株安に振れれば円売りは後退しそうだ。

5日に発表された米雇用統計は非農業部門雇用者数の大幅増や失業率の低下など改善が示され、早期正常化への期待感から米国の長期金利や株価が上昇。米10年債利回りの上昇を背景にユーロ・ドルは1.19ドルを割り込み、ドル・円は108円半ばに浮上した。週明けアジア市場もその流れが受け継がれ、ドルは買いやすい展開となった。ただ、日経平均株価が下げに転じたほか欧米株安観測が広がり、リスク選好の円売り後退でドルは108円半ばで上げ渋る展開が続いた。

この後の海外市場でも、長期金利や株価が手がかり。欧州中銀(ECB)のハト派姿勢に思惑が広がるなか、今週開催の理事会を前にユーロ買い・ドル売りのポジションの解消により、ドル・円は下げづらい地合いとなろう。ただ、米長期金利の上昇を嫌気した株安に振れれば、リスク選好的な円売りは抑制される見通し。一方、ドル・円は前週の1週間で2円超も強含み、上昇ペースの速さが警戒される。米長期金利高で109円を目指す展開だが、利益確定売りで目先は上値が重いとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・24:00 米・1月卸売在庫改定値(速報値:前月比+1.3%)


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