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マザーズなどの中小型株に個人主体の資金が向かいやすい

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 18日の日本株市場は堅調な相場展開が見込まれよう。17日の米国市場ではNYダウが189ドル高だった。注目となっていた連邦公開市場委員会(FOMC)で連邦準備制度理事会(FRB)は市場の予想通り政策金利の据え置きを決定したほか、2023年までゼロ金利を据え置く可能性を示唆したため早期の金融引き締めへの警戒感が後退した。景気敏感株を中心に買いが広がるなか、長期金利の上昇が一段落したためハイテク株への物色もみられた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比95円高の29815円。円相場は1ドル108円80銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行で始まろう。ハイテク株への物色によりナスダックは上昇に転じており、安心感につながりやすい面はありそうだ。ただし、日銀の金融政策決定会合における過度な警戒感は高まらないとみられるものの、金融政策点検の詳細を公表する予定であり、内容を見極めたいとする模様眺めムードは燻る。そのため、買い先行後は景気敏感株中心の物色に向かいやすく、指数インパクトの大きい値がさ株などの上値の重さが意識される可能性には注視しておきたいところである。

 また、首都圏の1都3県で継続している緊急事態宣言について、政府は21日の期限で解除する方針であり、18日夜の対策本部で決定する。一方で17日は都内で409人の新規感染が確認された。400人台は約1カ月ぶりであり、感染状況は前週を上回るペースが続いている。緊急事態解除による楽観的な見方には向かいづらく、景気敏感株への物色もいったんは一巡感も意識されてくる可能性はありそうだ。とはいえ、TOPIXが昨年来高値を更新するなかでTOPIX優位の需給状況は継続。NT倍率は足元で低下傾向が続いていることも、TOPIX型の買いに向かわせやすいだろう。

 そのほか、日銀の政策点検公表を控え、手掛けづらさが意識される場面においては、マザーズなどの中小型株に個人主体の資金が向かいやすいだろう。マザーズ指数は前日の上昇で75日線を突破し25日線を捉えてきており、25日線を明確に上放れてくるようだと、マザーズ物色が強まりやすいとみておきたい。
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