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需給要因もあって堅調な相場展開が見込まれる

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 29日の日本株市場は、堅調な相場展開が見込まれる。26日の米国市場はNYダウが453ドル高だった。バイデン大統領がワクチン接種目標を従来の2倍に引き上げたほか、3月ミシガン大学消費者信頼感指数がパンデミック前の水準に戻したため、強い回復期待が広がった。また、長期金利の上昇がハイテク株の上値を抑制する局面もあったものの、引けにかけて買いの流れが強まっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比315円高の29415円。円相場は1ドル109円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から買い先行の流れとなり、日経平均は29410円辺りに位置している25日線を突破してくる可能性が高そうである。先週は週前半の調整で75日線まで下落し、同線を支持線にリバウンドをみせていた。目先の抵抗線として意識されやすい25日線をギャップスタートで超えてくるようだと、センチメントを明るくさせることにつながりそうである。円相場は1ドル109円70銭台と円安傾向を強めてきていることも、輸出関連などへの支援材料になりやすいだろう。

 また、期末要因からリバランス中心の売買ではあるものの、本日は配当の権利付き最終日となることから配当志向の物色が意識されるほか、本日と明日は配当の再投資に伴う需給要因も見込まれるため、売りを仕掛けてくる流れにはなりづらい。ギャップスタート後も底堅い相場展開が見込まれるため、次第に押し目買いの流れについても下値を切り上げてくる可能性はありそうだ。

 また、米国の長期金利上昇に伴うハイテクなどグロース株への戻りの鈍さを警戒した流れもありそうだが、ナスダックの上昇やSOX指数も強い動きをみせていた。足元の調整で割安感が目立ってきたハイテク株などへの押し目狙いの動きもみせてくることが期待される。ナスダックの上昇などは、マザーズなど中小型株の見直しにも影響してくることが見込まれそうである。
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