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商いが膨らみづらい需給状況のなかでの3万円固め

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 5日の日本株市場は薄商いながらも堅調な相場展開が見込まれる。2日の米国市場はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日のため休場だった。注目された米雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比91.6万人増と、市場予想の64.7万人増程度を上回っており、これを材料視した流れから買い先行の展開になりそうだ。シカゴ日経225先物は時間外で3万円を回復しているほか、日経225先物ナイトセッションは29980円で取引を終えている。先週後半の大幅上昇に対する反動は想定されるものの、3万円を固めてくる展開となれば、短期筋のショートカバーを意識した流れも見込まれる。

 週明けの欧州市場はイースターマンデーの祝日で休場となるため、海外勢のフローは限られるだろう。商いが膨らみづらい需給状況のなかで3万円固めとなるようだと、センチメントを明るくさせてくる。週明けの米国市場は雇用統計を材料視した上昇が見込まれることから、グローベックスの米株先物の動向を睨みながらの展開といったところか。米株先物が弱含むようであれば、短期筋の売り仕掛け的な売買も想定しておく必要がありそうだ。

 日経平均は75日線を支持線としたリバウンドから先週の上昇で25日線を突破した。5日、25日線との短期ゴールデンクロス示現。シグナルが好転するなか、3月半ばにつけた戻り高値水準を意識してくる可能性はあるため、3万円水準での利益確定の流れが強まったとしても、5日線、25日線レベル接近での押し目買い意欲は強まりやすいだろう。物色の方向性としては足元でグロース優位の相場展開が目立つ。これによりNT倍率はリバウンド基調が強まってきており、先週の上昇で25日線を突破し、75日線レベルに接近してきている。戻り一巡が意識される一方で、75日線突破なら一段の上昇となる可能性もあるため、物色対象をはかるうえで注視しておきたい。

 そのほか、物色の流れとしては今後決算発表が本格化することから、業績期待の大きい銘柄などを探る動きが見られてきそうである。そうなると、ハイテク株やIT関連などへの押し目買い意欲は強まってくるほか、マザーズなど中小型株の物色も活発になろう。
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