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利益確定の流れが引き続き強まるかを見極め

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 7日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。6日の米国市場ではNYダウが96ドル安だった。良好な雇用関連指標を受けて一時上昇する局面もあったが、史上最高値付近での利益確定売りが優勢となった。長期金利の低下でナスダックは底堅く推移していたが引けにかけ下げに転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比20円安の29680円。円相場は1ドル109円70銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形からやや売り先行の展開から始まりそうである。前日の下落に対する自律反発を意識した流れも見込まれ、日経平均は5日線を挟んだ攻防になりそうだ。戻り売りが強まる場面においては、25日線辺りまでの調整を意識させてくる可能性もあり、様子見姿勢に向かわせる展開も想定しておきたいところである。

 また、米国では長期金利の低下にもかかわらず半導体関連株は総じて利食い優勢の展開となっており、これまでのような「金利低下=グロース株物色」といった流れには向かいづらくさせよう。そのほか、VIX指数は小幅ながら続伸しており、水準としてはボトム圏ながらも気掛かりな点である。そのため、寄り付き後は利益確定の流れが引き続き強まるかを見極めつつ、押し目拾いのタイミングをはかる格好となろう。

 アルケゴスに絡んだ報道では、クレディスイスは約5200億円の減損を1-3月に計上するほか、モルガン・スタンレーは約5490億円相当を売却したと伝えられている。金融市場では大きく混乱する動きは見られていないものの、損失をカバーするために利益確定を進めるほか、既存のポジションを圧縮してくる流れも意識されやすく、リバウンド基調が続いている日本株においても利食い対象になりやすいだろう。

 物色の流れとしては業績面など個別に材料の出ている銘柄のほか、政策テーマなどに関連する銘柄での循環物色に向かいやすいと見られる。
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