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29500円処が心理的な支持線として意識されやすい

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 13日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開になりそうだ。12日の米国市場はNYダウが55ドル安だった。史上最高値付近で利益確定の売りが続いており、インフレの上昇を警戒した売りも目立っていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円高の29620円。円相場は1ドル109円30銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや前日の下落に対する自律反発も意識されやすく、若干ながらも買い先行の展開から始まりそうである。ただし、前日の東証1部の売買高は10億株を下回るなど薄商いであり、積極的な売買は見込みづらいところ。そのため、日経平均の29500円処が心理的な支持線として意識されやすく、同水準での底堅さを見極めることになろう。

 米国においても商いは低水準であり、本格化する決算発表を前に利益確定の流れといったところであり、米株安の流れから売り圧力が波及する展開とはならないと考えられる。しかし、薄商いのなかでインデックス売買による影響は大きくなるため、短期筋による売り仕掛け的な動きには注視する必要があるだろう。ただし、売り方にとっても米決算の市場反応を見極めたいことからカバーも早いと考えられるため、日経平均の29500円固めから下へのバイアスが強まる局面においては、リバウンド狙いのスタンスか。

 物色については決算など個別物色に向かわせやすいところであり、昨日の安川電機<6506>で後退したセンチメント改善がみられるかが注目されるところである。なお、昨夕発表した決算では、AGC<5201>、JSP<7942>、エヌ・ピー・シー<6255>などがポジティブとみられ、市場反応が期待されよう。その他、昨日はバリューシフトも若干目立つ格好だったこともあり、バリューローテーションの流れが継続するかを見極めたいところでもある。また、マザーズ指数は昨日の下落で25日線に接近してきており、同線を支持線としたリバウンド機運が高まるかも注目しておきたい。
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