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こう着感の強い相場展開もハイテク株への物色に期待

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 14日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。13日の米国市場ではNYダウが68ドル安だった。予想を上回った3月消費者物価指数を受けインフレへの懸念が強まったほか、当局がジョンソン・エンド・ジョンソン製造の新型コロナワクチン接種中断を勧告したため、経済活動の再開が滞り回復が抑制されるとの懸念が広がった。しかし、インフレ懸念が強まるものの長期金利は低下したことにより、ハイテク株の一角が下支えとなっている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比50円高の29830円。円相場は1ドル109円10銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から小じっかりの展開でのスタートとなりそうである。日経平均は29500円処での底堅さを確認しており、同水準に接近する場面においては押し目買いの流れに向かわせよう。一方で商いは低水準である他、本格化する決算を前に積極的な売買は手控えられやすく、3万円接近では利益確定の流れが優勢になりやすいと考えられる。そのため、5日線が位置する29700円を挟んだこう着感の強い相場展開といったところであろう。

 一方で、米ハイテク株の一角が下支えしているほか、新製品イベントを開催すると発表した米アップルが買われており、ハイテクセクターへの支援材料になりそうだ。昨日の上昇でショートカバーは一巡していると考えられるものの、ハイテク株への物色がみられる場面においては、先物主導による日経平均型のインデックス売買が活発化する可能性もありそうだ。また、ビットコインが最高値を更新している。コインベース・グローバルの上場を14日に控え強気ムードが勢いを増したと見られており、関連銘柄などへの思惑的な物色が波及することになりそうだ。

 また、昨日のマザーズ指数は小幅に上昇しており、25日線が支持線として意識されている。5日、75日線が1225pt辺りに位置しており、これを捉えてくるようだと、個人主体の材料株物色も活発化してくることになりそうだ。本格化する決算を前に機関投資家などは積極的には動けず、個人主体の短期的な値幅取り狙いの売買が中心になりそうである。
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