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16日の中国本土市場概況:上海総合1.5%高で続伸、消費関連に買い

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週明け19日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比50.93ポイント(1.49%)高の3477.55ポイントと続伸している(上海A株指数は1.49%高の3644.99ポイント)。


景気拡大の期待感が広がる流れ。先週公表された1〜3月期の中国GDP成長率と3月の各種経済統計は強弱感が分かれる内容だったものの、中国経済の回復基調は続いているとみられている。来月のメーデー連休(1〜5日)を控え、消費増の思惑も広がった。コロナ感染拡大の収束後で初の大型連休となり、期間中の旅客数は過去最多を記録すると予想されている。域外マネーの本土流入加速もポジティブ材料。中国・香港間の相互取引スキームを通じた16日の売買では、香港経由の本土株取引が大幅な買い越しとなっている(19日も大幅買い越し)。(亜州リサーチ編集部)


業種別では、消費関連の上げが目立つ。ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車(601633/SH)が9.9%高、免税店運営の中国旅遊集団中免(601888/SH)が3.0%高、乳製品グループ大手の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が2.8%高、老舗化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が2.4%高、家電メーカーの海爾智家(600690/SH)が1.7%高で引けた。自動車株に関しては、世界最大級の自動車展示会「第19回上海国際自動車工業博覧会(2021年上海モーターショー)」開幕も支援材料。各社が新製品を出展した。


空運や旅行代理店、ホテルなどレジャー関連も物色される。春秋航空(601021/SH)が4.5%高、中国南方航空(600029/SH)が2.5%高、西蔵旅遊(600749/SH)が6.7%高、上海錦江国際酒店発展(600754/SH)が3.8%高と値を上げた。ハイテク株、素材株、インフラ関連株、医薬品株、金融株、不動産株なども買われている。


深セン上場銘柄では、車載電池の中国最大手メーカー、寧徳時代新能源科技(CATL:300750/SZ)が9.0%高と急伸。電気自動車(EV)参入を計画する米アップルに達し、CATLが三元系リチウム電池のサンプルを提供したもよう——と報じられた。


一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.43ポイント(1.38%)高の251.04ポイント、深センB株指数が19.44ポイント(1.69%)高の1166.66ポイントで終了した。

亜州リサーチ(株)



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