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NYの視点:米4月雇用統計:2カ月連続で100万近くの雇用増予想もFRBの緩和政策変更の可能性低い

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米国労働省はワシントンで7日に最新4月雇用統計を発表する。エコノミストの平均予想では、失業率は5.8%と3月の6.0%からさらに低下する見通し、非農業部門雇用者数は平均予想で99.5万人増と、3月の91.6万人増に続き100万人近くの伸びが予想されている。

先行指標の中で雇用統計との相関関係が最も強いとされる民間の雇用者数を示す4月ADP雇用統計は前月比+74.2万人となった。伸びは3月+56.5万人から拡大したものの予想は下回った。週次失業保険申請件数は順調に減少し、パンデミック後で、最小となった。ワクチンの接種が全国的に進み経済活動の再開が支援。コンファレンスボードが発表した3月消費者信頼感指数においても消費者が労働市場に一段と自信を強めたことも明らかになっており、良好な結果を示唆している。

ただ、たとえ雇用が大幅に増加したとしても、FRBが速やかに金融緩和縮小の協議を開始する意向を示すとは考えにくい。米連邦準備制度理事会(FRB)高官の中でも超タカ派として知られるクリーブランド連銀のメスター総裁ですら、「インフレ圧力が欠如している中、FRBは強い労働市場に対処することはない」と言及している。ドルの上昇も限定的となる可能性が強い。

■4月雇用統計の先行指標

・ADP雇用統計:
+74.2万人(予想:+85万人、3月:+56.5万人← +51.7万人)

ISM製造業
雇用55.1(3月59.6)

ISM非製造業
雇用58.8(3月57.2)2018年9月来で最高

・NY連銀製造業景況指数:
雇用(現状):+13.9(3月+9.4、6カ月平均+11.7)
週平均就業時間:+12.7(10.9、6カ月平均+8.1)

6か月先
雇用:+40.1(31.4、6カ月平均25.8)
週平均就業時間:+11.6(20.1、6カ月平均+12.4)

・フィラデルフィア連銀製造業景況指数
雇用(現状):30.8(27.4、6カ月平均24.0)
週平均就業時間:29.8(36.4、26.9)

6か月先
雇用:55.7(46.5、6か月平均41.9)
週平均就業時間:22.0(11.4、6か月平均15.7)

・消費者信頼感指数(%)

雇用
十分:37.9(26.5、前年同月18.8)
不十分:48.9(55.0、46.7)
困難:13.2(18.5、34.5)

6カ月後の予想
雇用
増加:34.5(35.9、41.2)
減少:15.5(14.4、21.2)
不変:50.0(49.7、37.6)
所得
増加:17.9(15.4、17.2)
減少:10.9(12.6、18.4)
不変:71.2(72.0、64.4)


・失業保険申請件数


件数 前週比 4週平均 継続受給者数

04/24/21|   553,000|   -13,000|  611,750|   n/a  |n/a
04/17/21|   566,000|   -20,000|  655,750| 3,660,000| 2.6%
04/10/21|   586,000|   -156,000|  678,750| 3,651,000| 2.6%
04/03/21|   742,000|    13,000|  723,500| 3,708,000| 2.7%
03/27/21|   729,000|    71,000|  721,500| 3,717,000| 2.6%
03/20/21|   658,000|   -107,000|  729,500| 3,753,000| 2.6%
03/13/21|   765,000|    31,000|  751,750| 3,841,000| 2.7%
03/06/21|   734,000|   -27,000|  772,250| 4,123,000| 2

■市場エコノミスト予想
失業率:5.8%(3月6.0%)
非農業部門雇用者数:前月比+99.5万人(+91.6万人)
民間部門雇用者数:前月比+92.5万人(+78万人)
平均時給:予想:前月比+0.0%、前年比-0.4%(-0.1%、+4.2%)




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