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【市場反応】米4月雇用統計、ネガティブサプライズでドル売り加速

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労働省が発表した4月雇用統計で失業率は6.1%と、3月6.0%から低下予想に反して上昇した。また、4月非農業部門雇用者数は前月比+26.6万人となった。伸びは予想外に3月分から鈍化。3月分も+91.6万人から+77万人へ下方修正された。過去2カ月分も7.8万人下方修正。米4月平均時給は前年比+0.3%。予想のマイナスには落ち込まなかったものの、伸びは少なくとも2007年来で最小にとどまった。

パンデミックの影響が依然響いている証拠となった。一部の学校がまだ開校しておらず、在宅が続き、女性の雇用が減少。さらに、需要と供給の混乱が続いており、自動車工場などが半導体不足で休業となっていることなどが背景と見られている。さらに、巨大な政府の失業者支援策が供給されていることで、あえて雇用に戻らない失業者もいると見られている。しばらく、雇用関連指標には混乱が残りそうだ。

米国債相場は急伸。10年債利回りは1.46%まで低下した。外為市場ではドル売りが加速。ドル・円は109円30銭から108円52銭まで急落。ユーロ・ドルは1.2060ドルから1.2139ドルまで急伸した。

【経済指標】
・米・4月失業率:6.1%(予想:5.8%、3月:6.0%)
・米・4月非農業部門雇用者数:+26.6万人(予想:+100万人、3月:+77万人←+91.6万人)
・米・4月平均時給:前年比+0.3%(予想:-0.4%、3月:4.2%)

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