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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米金利高は一服も株高で円売り継続

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14日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米長期金利の上昇が一服しており、ドルは買いづらい展開の見通し。ただ、足元で大きく下げた株価が持ち直すとみられ、リスク選好の円売りが主要通貨を押し上げる可能性があろう。

前日発表された米生産者物価指数(PPI)は消費者物価指数(CPI)に続き予想を上回る内容となり、インフレ懸念や連邦準備制度理事会(FRB)の緩和縮小に思惑が広がった。ただ、米10年債利回りの失速を受けドルは下落基調に振れ、対円では109円70銭付近から30銭程度弱含んでいる。本日アジア市場では足元で大きく売り込まれた日経平均株価が持ち直し、リスク選好の円売りが強まった。リスクオフのドル買いも後退し、対円では上値の重さが目立つ。

この後の海外市場では、米経済指標が注目される。小売売上高は前回の大幅上昇の反動で伸びは鈍化が予想される。また、輸入物価指数は失速し、インフレ懸念はいったん弱まる見通し。ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)の改善も限定的とみられ、長期金利の上昇が抑制されればドルを下押しする要因となりそうだ。半面、株価は金利高一服を好感し、上昇基調が見込まれる。それを受けリスク選好的な円売りが強まり、ドルは対円で引き続き下げづらい値動きとなろう。

【今日の欧米市場の予定】
・21:30 米・4月小売売上高(前月比予想:+1.0%、3月:+9.7%)
・21:30 米・4月輸入物価指数(前月比予想:+0.6%、3月:+1.2%)
・22:15 米・4月鉱工業生産(前月比予想:+1.0%、3月:+1.4%)
・22:15 米・4月設備稼働率(予想:75.0%、3月:74.4%)
・23:00 米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:90.2、4月:88.3)
・23:00 米・3月企業在庫(前月比予想:+0.3%、2月:+0.5%)
・02:00 カプラン米ダラス連銀総裁オンライン討論会参加



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